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VRMMOを楽しく遊ぼう。  作者: 不知火
1/9

ある深夜のお届け物

素人の作品です。

色々と拙いですが暖かい目でみてください。


「ついに来たぞぉぉぉ!」


そう言って、部屋を暴れまわる俺こと織久永保(おりひさえいほう)。一人暮らし中の孤独な作家だ。

深夜に何が来たのかと思っていたら、宅配だった。何が来たのかといえば、前に配達してくれと頼んでいたゲームである。しかし、ただのゲームでは無い。

なんと、話題のVRMMOである。あのVRMMOだ。そりゃあ誰だって狂気乱舞した挙句、はしゃいで暴れるだろう。・・・いや、言い過ぎだとは思うけども。深夜テンションが混じっていたからこそのリアクションだった。いやまあ、そんなことはいいから、兎に角遊んでみよう。


「ええっと、電源電源・・・おーい電源何処だー?」


・・・電源何処にあるのか分からないのだもの。お茶に声をかけようが、電源に声をかけようがいいだろう。

電源を探すのに難航しているのは理由がある。VRMMOは今までのゲーム機の形とは全く違うからだ。

ゲーム機の形状は大きく分けて2つある。1つ目がヘルメット型で2つ目がカプセル型だ。違いは何かというと、まず値段。ヘルメットよりカプセルの方が断然高い。

それは、ゲームをプレイしている時の身体の負担がどうのこうのみたいな感じだったはず。要は、カプセルの方が安全性が高いというわけだ。

まあ、ヘルメット型が危険というわけではなく、長時間―――5、6時間ぐらいだったか―――ぶっ通しでプレイし続けているとヘルメット型の場合少しふらつくかもしれないというレベルの物だ。

因みに、俺が持っているのはヘルメット型である。長時間プレイし続けることは無いだろうし、たとえ長時間プレイしてても警告が出るので大丈夫だろう。


そうだ、電源を探しているのだった。変な方向に思考が逸れてしまうのは悪い癖だな本当に。毎回毎回思考が逸れて結局他の事をしているのだから困ってしまう。

この癖は昔からあるからもう直らないんだろうな。ほんの数分前に考えていたことを忘れて違う事をやっているのだから馬鹿みたいだ。大体から原因は・・・あ、また思考が逸れた。もういい。他のことは考えず、まずは電源だ。


そもそも見つからないのは、説明書を読まずにやっているのがいけないのだ。説明書を読んでからやろう。

説明書を読む。なるほどなるほど。電源ヘルメットの内部についてんのかよ。そりゃ気づかねえわ。しかも、なんか隅っこのほうだし。というか電源入れるのにどんだけ時間かけてんだよ。さっさと電源入れよう。


「あ、ここか」


なんかへこんでいるところがあった。おそらく此処が電源で間違いないだろう。早いとこ電源を入れよう。

ウィィィンと音を立てて起動する。早速装着しよう。


おっと、危ない。こんな床で装着してプレイしたら、体に悪そうだ。ということで、ベッドまで移動して装着っと。


あ。意識が薄れていく・・・・・。










いや、別に死んだわけではない。ただ、VRMMOというのが疑似的な睡眠状態を利用しているそうなので、意識が遠のいただけだ。目の前にはアバター選択という文字が出ているのだが、どうしたもんかなあ。職業、種族、初期パラメーター設定等々。うーん、長引きそうだ。こういう事には凝るタイプだからどうしてもなあ。思い切って決めてしまうか。いや、でもじっくり決めた方がいい気もするし。でも、リアルが少し忙しくて時間ないし。


よし、明日にしよう。ログアウトしてゲームを切る。


ほんとに何しに電源探して入れて、始めたのか。全ては時間のせいだ。深夜テンションが全て悪いのだ。

部屋に置いてある時計は日付を変更したことを知らせる。


「まあ、明日の仕事終わらせてその後やればいいや」


ちょうどベッドに居るので、ヘルメット型ゲーム機を外し、そのまま寝ることにしよう。

俺の身体は案外疲れていたのか、すんなりと眠りにつくのだった。




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