設定資料 一章
一章の設定資料となっています。
エリヘンヤルリアルサポート(ER)
カズハなどの少年兵につけられるサポートシステム。見た目はモニターの付いた四角い箱のようなものが浮いているというもので中には核となりストレージなどに繋がるブラックボックスや援護兵装、浮遊に必要な飛行機関などが縦30、横20の箱の中に収まっている。
ERには戦闘でのサポートのほかにメンタルサポートの役割がある。そのため高機能AIが備わっており、人間と同じぐらい感情豊かに話すことができる。その中でガリアなど特殊な例で自我を持つ個体もいる。
ちなみにERにも性別の概念はあり、基本的には支給される際に選ぶことができる。
レーヴァテイン
カズハが元いた世界で由良魏博士からもらった対重兵器用近接武器。正確には対王国騎士用高周波ブレード初期モデルと言う。素材にはカズハのいた世界で一番硬い金属でかなりの希少金属であるカリリウスライトを使っており、設計もかなり複雑のため量産は不可能に等しい。
レーヴァテインには二つのモードがあり一つは通常の剣の状態、しかし他の一般な剣とは違い、刃こぼれや血や油などでの切れ味の減少はない。二つ目が高周波ブレードでこれは使用者の血をエネルギーとして刀身を超高速で振動させその摩擦により熱を与え溶断する仕組みとなっている。血はハンドルにある極小液体管によって最低限のダメージで血液を採取することができる。
また、エネルギー残量などを表示する液晶画面の電気は太陽光発電で作られている。
全長はそこまで長くはなく115,5㎝と機能付きとしてはそこまで大きくはなく重さも一般な鉄の剣とほとんど変わらない。
高周波ブレードの時は黒い刀身に赤い線が浮かび上がる。
カリリウスライト
カズハのいた世界で取れる超希少金属。その硬さはトップクラスで衝撃吸収にも優れている。しかし、ごく限られた場所にしか生成されず、価値はレーヴァテイン一本で町一つ分にも及ぶ。そのため一般的にはアダマンタイトやミスリルなどと混ぜて超合金として使われる。
エンジンブレード
連合王国の近距離特攻兵や少年兵などの前線兵士たちに配られる量産型の剣。使い捨てではあるが切れ味は良く、ガードと一緒になっているエンジンを起動することで刀身を震わせ血などを落とすことができる。しかし、使い捨てのためこの機能を使っている兵士はほとんどおらず切れ味が落ちればすぐに捨てる。
その後、戦場から捨てられたエンジンブレードを回収してまた新しく作り直す、地味にエコな武器。
最近ではエリヘンヤルリアルサポート(通称ER)の導入により、より捨てられやすくなった。
全長、重さはレーヴァテインとさほど変わりはない。
時空開口制御システム(ワープホール)
カズハのストレージにも使われている技術。仕組みはサラルの目を人工的に呼び出し固定するというもの。しかし欠点が多く、人間が干渉すると強制的に閉じてしまうため他世界へは片道だけしか開けない。
ストレージはサラルの目そのものを開くのではなく、その力を応用して他世界と現世界の間の空間座標を固定し、そこに武器などを収納するストレージや生物や食料などを収納するボックス、エンジンブレードなどを無限供給するワークショップなどをその空間に作り一つの部屋のような空間として利用しERに内蔵されたブラックボックスで一括管理する。
また、ロジウスによって開かれたカズハの世界と次の世界を繋ぐワープホールは不完全の状態だったため赤城春野のいる不完全空間へ入ってしまった。その後、カズハの世界のサラルの目は一度干渉してしまったためもう開くことはできなくなっている。
機械兵(帝国兵)
帝国で下級市民などが改造され殺戮兵器へと変えられた姿。基本は機関銃と剣の二種類がいる。筋力は脳のリミッターを解除しているためとてつもない力で攻撃してくる。しかし自我がないため知識もほとんど残っておらず、攻撃も単調で防御もしないのですぐに倒されてしまう。
言うなれば帝国と連合王国の戦争の一番の被害者と言えるだろう。
ワールドセイバー+導き手
世界が危機にさらされた時、世界によって選ばれる守護者。言わば世界の白血球的存在。
今回は世界全てを繋ぐように空いてしまった傷、サラルの目を塞ぐためにカズハが選ばれた。ワールドセイバーにはそれぞれの世界に導き手という世界からワールドセイバーのサポートを命じられた人間がおり、それぞれ赤城春野のような自覚しているものもいればロジウスのような導き手としての自覚がないものもいる。サポートの仕方は様々だが全員共通して最終的にサラルの目にたどり着くように導いてくれる。
シャドウ(負の感情と蛮神マテリアルシャドウ)
サラルの目から産まれる思念体。人の思いをエネルギーにして存在しているため、人の思いを増幅させるために危害を加えたりする。
基本的に思考を持っているシャドウは少なく、強い負の感情を持っている個体が基本的にボス的存在になる。
それらとは違い特殊な個体として蛮神がおり、こちらは負の感情ではなく信仰や神話などその世界や土地で信仰されているものなどがサラルの目を守るためのガーディアンとして造られる。
シャドウはどんな個体だろうと共通してサラルの目を守りシャドウを増やすことを目的にしている。しかし例外もおり、サラルの目に執着しずに共存を望むものや他シャドウと敵対しているものもいる。
サラルの目
世界と世界を区切る壁に空いた目のような形をした穴。言うならば穴より傷のほうが正しい。
原因は不明だがシャドウを生み出して穴を広げようとする。しかし、サラルの目そのものには思考などはなくシャドウを生み出すのは防衛本能のようなもので生物より植物に近い。
穴が広がると世界が一つになるらしいが、それがなにを目的にしているのかは分からない。
賢王の財宝袋
赤城櫻葉之夜夢から渡された宝具。かつて創造の魔法を持つ賢王が旅に出る王子のために作った言われる伝説の宝具。効果は日が昇るたびにその場所で使われている通貨が約三万円分ほど補充されるという、ニート大歓喜のチートアイテムである。
なぜ夜夢が持っていたかは不明である。
どもども、神刃千里です。
これは一章の響と第二の世界を脱出するまでの世界のアイテム、設定詳細になっています。
今後の伏線だったりも含みますので読むと作品がより楽しめるかと思います。
よろしくお願います!