近衛飛行隊の隊長は
週一を目指していますが、なかなか進みませんね。
所々おかしかったので修正しました。大急ぎで書かないほうがいいですね。
12月17日 改めて読み直すと前半が納得できないので大幅に書き直しました。
拳は近衛の男に向かって行ったがすぐに海藤に止められた。
「今殴ったらアイツの思う壺だぞ。今は耐えろ」
わかってる。わかってるさ。
頭では理解しているが感情が押さえきれない。
天城とって隊長は厳しい隊長だが時には優しく戦場では幾度となく危機を救ってくれて部下想いな人。バンシー小隊にとってもっとも信頼でき命を預けられる人でありそしていつかは越えるべき目標だった。
そんな人を馬鹿にされたのだ。我慢の限界だ。
「へへ、お前らもヤル気か?いいぜ、まとめ≪ゴツン≫で!?」
突如、男の頭上に拳が落ちた。
男は呻き声を上げ、「何しやがる!」と振り向くとギョッとした顔になった。
「何をしているか三嶋中尉」
そこには頬に傷を持つ男性が立っていた。
「武上隊長・・・」
ダラダラと汗を流す三嶋と呼ばれる男。
「遅いと思い来てみたら、なぜガキみたいなことをしている?」
霜月隊長並みの睨み付け、こっちまで威圧されている感じだ。
「我らは陛下と皇族の方々をお守りする航空国防軍の代表だ。
それなのに己の力量に慢心し、他人を見下すとは、近衛の恥だぞッ!!」
「は・・・い・」
なんか似てる隊長と。隊長になる人ってこんな雰囲気が多いのかな・・・。
そんな事思っていると武上隊長が天城たちの前に来た。
「私は航空国防軍近衛飛行隊ケルビム隊、隊長の武上源治少佐だ」
敬礼されたのでこちらも敬礼する。
「航空国防軍満州駐留航空団、バンシー小隊所属天城悠哉少尉です」
「同じく海藤真人少尉です」
自己紹介されたからこちらもする。
「うちの若いのが迷惑をかけてしまったな。申し訳ない。
こいつはこちらで鍛え直すから・・・」
「天城ッ海藤ッ何をやっている!!」
武上隊長の声を消すほどの大声が聞こえて天城たち二人は固まった。
そう、霜月隊長だ。二人より早く食堂から出ていった隊長が戻ってきた。
「騒がしいから来てみれば、もしや問題事でも、ん?源治?」
「おぉ、由良じゃないか」
あれ?知り合い?
「あんたがなぜここに?近衛飛行隊は新京にいるはず」
そういえば、今は皇太子殿下が親善訪問で満州国首都に来てたはず。
「基地司令から何も聞かされていないのか?」
「何もね。これからいつもの軍閥勢力圏への有人機による偵察のためブリーフィングをするところ」
「ならその時に知ることになるさ。それでは」
さぁ来い。とズルズルと三嶋中尉を引っ張って武上隊長は食堂から出ていった。
「その時にわかるか、何か重要なことがあるのか?」
霜月隊長が少し考える素振りを見せるが、天城は武上隊長との関係を知りたかったから聞いてみた。
「隊長、先ほどの武上隊長と知り合いなのですか?」
「ん?・・・あぁ彼は私の兄だ」
「なるほどお兄さんですか」
兄妹の関係なんですね、納得・・・えっ!?
「武上隊長も結構若かったですよ!!一体いくつなんですか!?」
天城の質問に海藤はうんうんと首を縦に振る。武上隊長は見た目、同年代か、少し年上ぐらいだった。
「私の実家の人はなぜか実年齢より若く見えるからな。確か源治はもう五十にはなっていたはず」
若すぎるだろ。若さを保ちたい人に羨ましがられますよ。
「ちなみに隊長と武上隊長の歳の差≪バチン≫はッ」
海藤が要らないこと聞いて額にデコピンされた。
「下らないことを聞く暇があるのなら少しでも早くブリーフィングルームに来い」
「了解」
「了・・・了解・・・」
次回は少し時間を巻き戻した話とブリーフィングの話の予定です。長さによっては前者の話のみになるかもしれません。
主人公たちの搭乗機もいい加減出さないとマズイかなと思っているので出来れば少しでも出します。
あと前回出てきた男性は空気になってしまいましたね・・・。
それではご意見ご感想お待ちしています。
追伸 都合により次回の筆記は早くて二週間後ぐらいになると思います。