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題名を変更しました。
なんか聞き覚えがあるような気がします・・・
本文を一部変更しました。
食堂にて天城達バンジーメンバーは遅めの朝を摂っていた。
結局プラス30回を言い渡され腕がダルくなっている。
自業自得とはいえ、本日も飛ぶのならせめて腕に負担がないものにしてほしかった。
まったく見た目は可愛い乙女なのに。と目の前に座る隊長に口が裂けても言えない。
「なぁ天城。今月の月刊アンノウン、見たか?」
右隣に座る海藤が話しかけてきた。
月刊アンノウンとは世界の七不思議、謎の現象等々、そういった類いを専門に扱う雑誌だ。
海藤は毎月買ってハーピーいないか、有翼人出てないかと探している。
「いや、まだ見てないな」
「なら読んでみろ今回はドラゴンの特集やってたぞ」
「マジか最近目撃情報が多いからな」
五年ほど前から世界各地で空を飛ぶ巨大生命体が確認され始めた。
最初は南米アマゾンらしい。現地の住人からの巨大な生物を見たとの目撃証言があるらしい。
写真や映像で記録されているのはシベリアの空を飛んでいる時のモノで写っていたのは翼を持つ巨大なトカゲ。
これがネットに広がりマニアたちがドラゴンと呼ぶようになっていつの間にかそれが呼称になった。
日本本土でも富士山付近などで目撃されている。
その時は空軍がスクランブルが行われた。
『番組の予定を変更してニュースをお伝えします』
食堂に置かれたテレビに皆が注目する。
『本日午前6時頃、満州国内に突如国籍不明機が現れ、満州空軍F-15戦闘機がスクランブル発進しました』
「あの国か?」
海藤の正面に座る柊中尉があの国を強調するように言った。
「何でも連邦のせいだと疑うのは悪い癖だぞ柊」
柊中尉を睨み付けながら言う隊長。
『国防省発表によりますと不明機は三体のドラゴンとのことです』
発表を聞いて柊中尉は失礼しました。と言い食事に戻る。
柊中尉は渦島事件で父親を殺されたため、連邦のことを恨んでいるのだ。
そもそも連邦とは何か説明しよう。
正式名は極東シベリア人民連邦。多民族で構成され人口は二億いくかいかないかぐらいの国家であり日本の敵だ。
満州の東に位置にあり、建国時から渦島と南樺太の領有を主張して反日政策を行い国民をまとめてきた。
元々国土には山が多くツンドラ気候により農業に適さないので食料問題を抱えて農地に適した土地を求めて西進も考え、度々満州と衝突していた。
一度は友好関係になろうとしていたが、陛下に対して侮辱発言してそれを謝罪するどころか称賛したことで関係は崩れた。
君主を侮辱することは国を侮辱するに等しく日本国民は怒りを呼び起こした。
そして事件が起こった。渦島に石油・天然ガスが豊富に眠っていることが確認されるや連邦は渦島に軍事侵攻を開始。
大統領は国防軍に出動を命令。侵攻をなんとか防いだ。
その時、渦島で資源調査をしていた柊中尉の父親が戦闘に巻き込まれて亡くなった。
事件以降、両国は国交を断絶。完全に敵国なった。
そんな国と満州は国境を接しているのでピリピリしているのは仕方がない。今回は軍用機ではなくドラゴンで助かったよ。
「天城の言うとおりドラゴンの出現は増えてるな」
「いい迷惑だ。下手をすれば戦争になりかねない」
正直ドラゴンを間近で見てみたいが、国際問題になりかねないからもう出てこないでほしいとも思っている。
パンパンッ
手を叩くを音が聞こえ見ると隊長が手を合わせていた。
「問題にならなかったことが確認できたのだから早く食事を終わらせろ。本日0900時ブリーフィングルームに集合。それまでに終わらせておけ、いいな?」
「「「了解ッ」」」
少し連邦について補足しておきます。
日本国には明確な敵である連邦が存在します。
渦島事件で敗北した連邦は軍拡に突き進み、核開発にまで手を伸ばしてます。弾道ミサイルで日本を脅迫していますが日本はトマホークやタングステンの塊を搭載した弾道ミサイルで対抗しています。
連邦はソ連の構成国の一つで崩壊後独立しました。
多民族国家のため敵を作り、まとめていましたがそれも限界が来ている設定です。
それではご意見ご感想お待ちしています。