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リーパーズ 2

遅くなりました。

移動式IRBM三両を守るのは小銃を持つ六人軍閥兵。

この他にはほとんど人がいない。まだ夜が明けないため寝ているようだ。

それは幹部執務室がある建物も同じであった。

玄関前に小銃を持つ二人の軍閥兵(以後α、βと呼称)が立っている。


ガサッ


突然正面にある垣根が少し動いた。

二人は小銃を構えて軍閥兵αが垣根に近づいて行く。付いて行くように軍閥兵βがゆっくり歩を進める。


「誰かいるのか」


αの声掛けに返事は帰っては来ない。

気のせいかと思うが念には念を。


「後を頼む」


βに言い、頷くのを確認すると銃剣を取り出し小銃に付けてセイッと垣根に突き刺した。


バサバサッ


「うわっ」


途端に鳥が飛び出してきた。

なんだ鳥かと振り向くとβがジトーとαを見ている。


「な、なんだ?その目は」


「・・・ハァ無駄な労力を使った」


「おい、なんだそのため息はッその無駄な労力ってのはッ」


と二人は言い合いながら定位置に戻った。

だが、二人は気が付かなかった。閉まっていた扉が少し開いていたことに。



建物内部に侵入したサンドマンとシャドウは光学迷彩を解除してホッとする。

そしておもむろにサンドマンの頭を小突くシャドウ。

ジェスチャーでスマンスマンと謝るサンドマン。

実は垣根が動いたのはサンドマンが原因だった。

光学迷彩で玄関に近づいていた二人だったがサンドマンが垣根に触れてしまい軍閥兵に気付かれるところだったのだ。

なんとか気付かれず、玄関から二人が離れている内に侵入したのだ。

そんなこともあったが無事に侵入は成功。

二人はマスクに備えられたHMDことHeadMountedDisplayで建物内部のマップを表示して幹部執務室と思われる部屋に向かう。

薄暗い廊下、階段を進みらしき部屋に到着するがドアには暗証カードがないと開かない仕組みになっていた。

それを見るとシャドウが胸ポケットから携帯端末を取り出す。

端末にはコードが伸びて先にはカードが付いている。そのカードを差し込み口にカードを差し込んで端末を操作するとガチャッとロックが解除される。

少し開けて中を確認するとサンドマンに合図して二人は中に入った。

シャドウは執務室にあるPCを調べ、サンドマンは机や棚を調べる。


「これは」


並ぶファイルを調べていたサンドマンが折地まれた紙を広げてそれを見ると思えず声が出た。


「おい、シャドウこれを見てみろ」


机にそれを広げシャドウに見せる。


「なんだよ。こっちだって忙しいんだよ」


言いつつも見てみるとこれはッと目を見開いた。

なぜならそれはUAVの設計図だった。


「シエラに連絡してみようこれに関してあいつが詳しいからな」


タロン、シエラ、サンドマン、シャドウの中で兵器に詳しいのはシエラだった。


「そうだな。こちらサンドマン、シエラ応答せよ」


『こちらシエラ、どうした?』


「見て貰いたいものがある。そっちに画像を送る」


マスクにはHMDの他にも小型カメラも備わっている。

そのカメラでシエラのHMDに見つけたモノを届ける。


『サンドマン、これを何処で見つけた?』


「執務室に置いてあるファイルの中にあった」


マジかと呟く声が聞こえた。


「どうした?」


『その図面に載っている機体なんだか、今その実物が目の前にある』


脱線している気もしていますが主人公たちの戦闘を書くためにと書いてたらここまで長くなってしまいました。

あと1、2話で主人公視点に戻ると思いますのでしばらくお待ち下さい。

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