いつもとは違う夢
初投稿作品です。
俺はいつも同じ夢を見る。
夢の中では俺は帝国海軍パイロットでなぜか異世界にいる。
零戦に乗って空を飛んだり、現地の住人と会話したりと見る夢は様々。
今度の夢はいつもとは違った。いつも乗っている零戦とは全く違う機体に乗っていた。
機体名は双発単座特殊戦闘機。通称[特戦]。俺はこの特戦に乗り、周りを飛ぶ味方数機と共に荒れ果てた大地の上を超低空で飛び続け夢の中の俺、風間隼人は目標に向かっていた。
『北東の柱を破壊ッ』
『結界消失ッ攻撃隊突入せよッ!』
別動隊からの無線連絡が届いた。
目標を囲う八本の柱(水晶でできたオベリスク)の一本を破壊したのだ。これで柱による結界は消え目標へ攻撃できる。
攻撃隊は進路を変更、遠くに見える目標に向かう。
その目標とは黒い岩石でできた上半身だけ巨人だった。魔神と呼ばれているらしい。
この魔神が俺達の攻撃目標だ。別動隊が敵の主力を引き付けている間に俺が運ぶ爆弾を魔神にぶち当てる。それが今作戦の要だった。
『上方より敵機来襲!!』
護衛の一機が上空から向かってくる翼竜ワイバーンを発見。
『護衛機は迎え撃てッ風間はこのまま進めッ!』
「了解ッ!」
隊長の命令に周りの護衛機が襲い掛かってくるワイバーンと交戦に入る。
加速して魔神との距離を詰める。
魔神もこちらに気が付き、火球を次々と飛ばしてくる。
それを気にもせず俺は低空で飛び、魔神手前にある巨大な亀裂に飛び込み、急上昇を始める。
魔神は大量の火球による対空攻撃してくるが真上に対しては対空能力が弱い。
魔神の真上まで来ると反転。真っ直ぐ魔神に向かい急降下を始める。こちらを撃ち落とそうと火球を飛ばしてくるがその数は少ない。だがそれでも右発動機に火球が当たり火を吹く。思わず舌打ちするがもう後戻りする必要はない。多くの犠牲を払ってここまで来たんだ!
視界いっぱいに魔神が広がっていくなかで俺は口を開いた。
「ティア、勝ったぞ!」
戦闘機VSドラゴンをテーマに考えました。
初めてなので記入ミスなどがあればご指摘お願いします。