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夏生詩集2

合わせる

作者: 夏生

合わせなさい、と

育てられた私の世代


合わせますよ、と

育てられている次の世代


どちらが正解か

まだわからないけれど


合わせなさい、と

育てられた後の

反動を

壊れてしまった

大切なものの

破片を泣きながら

避けてきたことを

思い出すと


あれで良かった

とは

言えず

耐えるちからは

ついたような

錯覚に迷って


ひとりひとりは

違うのだ、という

当たり前のことが

かき消された

痕跡が今も

生々しくあって


合わせましょう、は

やわらかな逃げ腰

かも、しれない


合わせてもらうことが

当たり前だと

憚りなく思うような

人が増える

かも、しれない



違うんじゃないの?

という声が

いつのときもあれば

違うんじゃないの?

という声に

いつのときも

振り返ることが

出来れば


悪くはならない

と、思うのだけれど



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