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紫銀の少年と異世界転生  作者: 桜餅
第二章 旅立ちと冒険者
24/29

第20話 旅立ちは突然に

このGWで体を休ませなきゃ次週死ぬかも。寝不足で……。

またまた短いですがお待ちかね(?)の20話です。

どうぞ!


「────ねぇレン。ちょっとスパイやってくれない?」


「…………はい?」



朝ごはんを食べ終え、皆が席をたった後、僕はリリス姉さんからそう言われた。



「……酸……っ、ぱい……?」



ノルン、それは違う。酸っぱいじゃなくてスパイだから。



「……スパイってあの潜入して情報盗んでくる、あのスパイのこと?」


「そうよ」



何でそんなことを……?



「話すと長くなるから少し省略するけど……。

そろそろ人間が“勇者”を召喚するはずなのよね。ほら、よくお伽噺に出てくる魔王を殺して平和になるために装備とか仲間とか揃えて城に乗り込んでくるあの勇者」



あ~、RPGでようありそうな話ですよこれ……。

これならFFじゃなくて勇者型ドラ○エだけど……。



「────それでね。がちょっと、ほんのちょっと呪っちゃった・・・・・・せいでリヴァイスから勇者──要は『神の加護』を持つ人間が生まれなくなっちゃったのよ」



──ってあんな何してンですかぁ~ーーーーーー!!!!?



「……姉さん、そのちょっと・・・・は幾らか大きすぎない……?」


「し、仕方ないわよ。あいつら調子のって聖域にまでいきそうだったんだから……。それにやり過ぎたのはちゃんと反省しているわ」


「………………後悔は?」


「──していないわっ(キリッ)」



それでいいのか吸血姫!?



「勇者は異世界から召喚されるからね。あなたには勇者の強さとか人望とか性格を調べて欲しいのよ」



・・・異世界?まさかだけど・・・



「・・・ねえリリス姉さん。勇者って・・・まさか黒髪黒目・・・じゃないよね・・・?」


「よくわかったわね。確かに異世界から召喚される勇者はみんな黒髪黒目で・・・老若男女果てには赤ん坊だったこともあったらしいわね」



はいアウトーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!


絶対それあれだよね!?地球で『神隠し』とかいって突然消えた人たちだよ!?


鬼に連れ去られたとか誘拐とか色々世間を騒がせてきた事件の真相はあんたらのせいだったのかーーー!


……まあぼくには関係無いからいいか……。特に知り合いに急にいなくなったやつな…ん……て………




うん、やっぱりいないわ。



「わかったよ。勇者の調査ね」


「ありがとう。……ま、たかが勇者に魔王が殺せる訳なんて無いから、これはついででいいわよ。

で、こっちがメインなんだけど……ノルンとあなたに外の世界を見せてあげたいのよ。あなたたちは一度も妖精卿から出たことがないし……それにあなたにもノルンのことをわかってほしいし……ね」


「…………。」



確かに僕たちは妖精卿(ここ)から出たことがない。

普段することといったらご飯の材料のために進浸入してくる魔物を狩るか『創造クリエイト』で新しい魔具や魔宝具(宝物と同じくらいの効果を持つ魔具の別称。通称宝具)を創るかこっそり魔導書(グリモア)を書くかぐらいしかしてないからなぁ…。



「ちょっと待って。今何か危機逃せない言葉が聞こえたんだけど……」



ノルンはお昼寝か弓の訓練、それか僕の手伝いくらいしかしてないしね。確かに僕たちは一回“外の世界”を見てきたほうがいいのかもしれない。


僕は異世界(こっち)で覚えている一番古い記憶でもこの森の家だし。

いや僕はリリス姉さんに拾われたらしいからあっち生まれらしいけど……何も、全く覚えてないしね。



「わかったよ。僕たちは外の世界に行って見てくる」


「宝具とか魔導書とかいろいろ言いたいことはあるけど……お願いね。まあ、勇者のことは会ったときに調べるくらいでいいからね。

……で、ノルン。あなたもわかった?」


「わかった。……レンと一緒にいれば、いいの?」


「そうね。それで大体合ってるわ。……疑問形な所が心配だけど」


「…………頑張る」



グッ、と小さな手をグーに握るノルン。


初めての外の世界にどんな気持ちで挑もうとしているのかがよくわかる。



「出発は急だけど明日にしましょうか。星の並びから見てそろそろ勇者召喚だし……。いつもいつも人間はなにがしたいのか分からないわ……。あっ、もうクリフィやコハクにもこの事は言ってあるからね。今日は旅の準備でもしておいた方がいいわね」



そう言って姉さんは二階へと上がっていった。おそらく“昼寝”だろう。


吸血鬼であるリリス姉さんは夜行性だから……彼女にとっての昼は“夜”で夜は“昼”。


さっきまで僕らにとっての昼寝ならぬ“夜寝”をしていたというのにまだ寝足りないらしい。



「────レン」



見れば、ノルンが僕の方をじっと見て──その眠たげな半眼で僕の紫紺(ヴァイオレット)の目を見つめて、




「──これからも、よろしくね?」





────笑顔で、そう言った。





これからテスト2週間前になりますので更新速度が遅くなるかもです……。


申し訳ない……。( ;∀;)




P.S. 桜餅の心は硝子どころか豆腐並みの強度なのであまりにきつい感想は消去しますよ?



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