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紫銀の少年と異世界転生  作者: 桜餅
番外編 その1
20/29

番外編 卒業と妹とバイオ兵器③

お久しぶりです。

キリよくするため分割したら短くなりました。

テスト→テスト→体育→新入生歓迎といった地獄のような1週間でした。

朝の地震怖かったよ~m(。≧Д≦。)mガクブル

あのあと僕たちは高校に入ってからまたみんなでどこか行こうと約束して別れた。


ただひとり中2だった桃華は白鴎に入るため勉強を頑張るそうだ。



「ただいまー」



家に帰った僕は持っていた荷物を下ろしてそのまま洗面所へ。手を洗ったあと自分の部屋へ行く。


二階の僕の部屋は咲夜の部屋の隣にある。これは昨夜が夜中に僕の布団に潜り込んでくるからこうしている。


たまに僕が入る前から布団にくるまっていることもあるが。


カチャリとドアを開けて制服をハンガーにかける。


余談だが、僕たちの中学の制服は黒を基調として所々に白いラインが入ったシンプルなものだ。


さて、と。さっそくだけど、晩ご飯の支度しなきゃな。



「ただいま~」



おっ、咲夜が帰ってきたみたいだ。僕は私服に着替えて下に降りた。



「ただいまお兄ちゃん♪」


階段を降りた直後、ドンっと腰に抱きついてくる咲夜。


…………いやだから当たってるって。まったく、何で僕の周りの女の子はこうガードが甘いのだ。

このままじゃ狼に食べられるぞ。



「咲夜、抱きつくのはいいから帰ったらまず手洗いうがいをしっかりしなさい」


「そんなことより咲夜にはお兄ちゃん力の充電の方が大事なのっ!」



…………食べられないために注意するのが僕の役目なんだけどな……。ははは、全然聞いてくれないや……



……ん?あれ?



「あれ?咲夜、一回家に帰ってたんだ?」


「(ギクッ)」



そう、咲夜が着ているのは小学校の制服ではなく普段着ているような私服なのだ。


健康そうな小麦色の肌によく映える水色のチュニックを着ている。今日の髪型はサイドで縛ったツインテールだ。


あ、そうだ。咲夜ももう中学生か。また今度制服買いに行かなくちゃ。でも今月あと生活費込みで千円くらいしか残ってないし……。


…………一つ落とすか。確か隣町にそこそこ大きい暴力団かねづるがいたな………



おっと、話がそれるところだった。



「それに手に持ってるのって……本屋に行ったの?」


「(ギクギクッ)」


「咲夜が本買うなんて珍しいね。いったい何の本を買ったの?」


「……………(ダラダラダラダラ)」



そうなのだ。咲夜が買うものといったら大抵お菓子なんだよなぁ。嫌いな教科が国語というところからもあまり本が好きではないのは分かっている。


だから凄くどんな本を買ってきたのか興味があるのだ。


…………お願いだから、誠兄さんが読んでるようなよくわからない女の子(?)が表紙に載ってるようなやつじゃないと言ってほしい。


……しかしなんで咲夜はそんなに汗をかいてるのだろう?今日はそこまで暑くなかったような……。



「ちょっ、ちょっとした趣味のことだよお兄ちゃん!じゃあ私、部屋で勉強してくるね!晩御飯になったら呼んで!」


「ちょっ──」



言うなりズダダダダァッ!!!!!っと階段の方へと走っていく咲夜。手にしっかりと本を抱いて。


姿が見えなくなる寸前、咲夜はヒョコッと顔を覗かせて、



「ぜったいに部屋に入ってこないでね!」



と僕に言っていってしまった。





……………………お兄ちゃんはとても不安です。





─◇─



「あ、危なかったぁ~」



私は自分の部屋のドアを慌てながら閉め、そのままベットにダイブして一人ごちる。



「まさかお兄ちゃんがもう帰ってきてたなんて……」



私は寝転んだまま胸抱いている本の外装をビリビリたと破る。


そして下から顔を覗かせるのは──ご飯やお魚が描かれた黄色い本。


題名タイトルは『レッツ☆クッキング!~和食・初級編~』。



いつも咲夜たちに美味しいご飯を作ってくれるお兄ちゃん。雨の日も、風の日も、そして何故か返り血で汚れたときも美味しいご飯を作ってくれる、とっても優しい私の自慢のお兄ちゃん。


何で血塗ちまみれなのかすっっっごく気になるけど、お兄ちゃんだもん。きっと誰かを助けるために頑張ってるに違いないよ。


そんながんばり屋さんなお兄ちゃんのために、私ができることは、これ!



「──お兄ちゃん♪あしたの晩ご飯は咲夜が心を込めて、つくってあげるね♪」












─────かくして、地獄の釜の蓋は開かれた。



彼女は気づかない。



自分が明日買ってくる食材が──いや、調味料等を含めた全てが決定的なまでにおかしいことに。




このときはまだ、誰も知らない…………







………………………………………。


…………………………。


……………。



─◇─



「ふ~ふ~んふ~ん美味しくな~れ~♪」


「な、何このにお──グブァッ!!(ガクンッ)」


「きゃぁぁぁ!しっ、真にぃ!?さっ、咲夜ちゃん!それはだめ!それはお味噌じゃなくて豆板醤────くぅぅっ!!きゅ~……(バタンッ!!ガクリッ……)」


「おうただいま──ってなんだ!?真一しんいちしおりが倒れてるぞ!?おい千雨ちさめ静音しずね!!早くこいつらを医務室へ運べええぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!!」



「美味しくな~れ美味しくな~れ♪」



「誰か咲夜を止めろぉぉぉぉぉお!!!!!」











……いかん。咲夜がバイオレンスに……


そして苦労人な誠兄さん。頑張れ。


次回で番外編は終わりとなりそうです。



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