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紫銀の少年と異世界転生  作者: 桜餅
第一章 少女たちとの邂逅
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第13話 創造魔法(クリエイト)

固有魔法エクストラ説明回。超短いです。

十分後、僕たちはいまだメイデンの中に血塗れで閉じ込められたクーニを放っておいて拐われた王女様を探していた。


…………不謹慎だが、血で赤く染まった氷が光を反射していたのは綺麗でした。中に豚がいなければ、だけど。


それと、この地下室が意外と広く、なかなか見つからない。さっきからリリスが探査系の魔法で探してくれているが、それでも見つかっていないのだ。


と、リリスが立ち止まって、



「ダメね。たぶん、魔力を遮断する部屋に閉じ込められているんじゃないかしら。まだ三歳でも、リースフィーナ王家の固有魔法エクストラ『雷』は協力だから」


「…?それなら、魔力じゃなくて、気配をたどればいいの?」


「…………どうやって?」



そんなことできるのか、といったリリスの目。



「そうだね。そういえば、リリスは僕の魔法知りたがっていたよね?」



コクン、と頷く。



「じゃあもうわかってるかも知れないけど……これでわかるかな?──『魔法創造マジック・クリエイト』、発動」






【──魔法内容を設定します】


【認証中…………内容確認、魔法現象『存在感知』】


【この魔法は魔力・気配の隠蔽を無効化し、捜索範囲内の物質を感知します】


【Now lording…………】


【設定完了。魔法名、『天上の眼オールクリア』】





こんなものかな?



「よし、と……。天より見抜け『天上の眼オールクリア』、発動」



早速発動する。



「──!天の魔眼っ!?」



リリスが驚いている……おお、これは凄い!

今僕の眼は、屋敷にある者、人、その全部を上から眺めているように見えていた。もちろん一階、二階、そしてこの地下の中もしっかり見えている。


……お?こっちにいるのは……。


更に捜索範囲を広げてみると、廊下の奥の横の壁の中にあった小部屋で寝ている色の髪をした

少女の姿を発見した。

てか王女さまです。はい。


「こっちだ!」


リリスを促しながら小部屋の方へと走る。すると走りながらリリスが話しかけてきた。



「『物質創造』に『魔法創造』……。つまりあなたの固有魔法エクストラは、『創造』魔法……?」


「正解。僕の魔法は『創造クリエイト』。僕が知っている範囲の物に魔力を物質化マテリアライズ────闇元素魔法と違って、半永久的にだけど────するのが『物質創造マテリアル・クリエイト』で、今さっきやったみたいに僕が望んだ効果を持つ魔法を新しく創るのが『魔法創造マジック・クリエイト』」


「それなら、神金鉄オリハルコンとか聖銀ミスリルも創れるの?」


「あ、うん。でも、そういった魔法金属、しかもそんな最上級のを創ろうとしたらかなり魔力使っちゃうから……」


「魔力切れになるってことね」


「そう。でも、こんな風に…」



手のひらに針金を創り出す。



「小さかったり、魔法の籠っていないものだったら少しの魔力でいける」


「反則ね、その魔法。──でも、何か欠点とかはあるでしょう?」



そこに気づくのが凄いと思う。僕だって、初めは何でもできると思ってたけど……



「この魔法、生き物だけは創れないんだ」


「まぁそれは当たり前かもね……。(でも魔法を創る魔法?聞いたこともないし。もしそんな魔法が愚かな人間に知られたら……)」



う~ん、やっぱり頭を抱えだした。


僕自身だって、この魔法に気づいたのは早かったけど、制御大変だったからね~。剣とか刀とか色々創ったし……。でも最初は暴走(?)して辺り一帯をがらくたで埋め尽くしたものだ。

まだ二年くらいしかたっていないと言うのに妙に懐かしく感じてしまう。

ちなみに創った武器とかは家(というか屋敷?)につくった地下倉庫に保管済み。

これ内緒ね♪


っと、そんなことやってたらもうついた。……ん?やはり、というか何と言うか……、魔術でガッチリ固められてるか。


「あ、ちょっと待って、今鍵を────」


「いくぞっ!左手にためる!炎の○紋ッー!『スカーレットオーバード○イブ』ゥ!!」



リリスがポケットから何か取り出そうとしていたが、僕は無視して左手の拳の突きを扉のギリギリ手前で寸止めする。


すると扉はドロリ、と僕の拳を中心として溶けていく。

どうやらそんなにも融点が高い金属じゃ無かったみたいだ。


ちなみにこの時の僕のテンションは『最高にハイ』ってやつでした。



「……………………。(じーーーーーー)」



……ああ、リリスの目線が痛い。痛すぎる!

その「何?そのテンション?」って感じの冷たい目線が痛いぃぃぃぃぃ!!!











…………後でこの事を思い出して、余りの恥ずかしさに悶絶したのは言うまでもない。

すみません、若気のいたり、ってやつです。ちょっとやってみたかっただけなんです。

だってまだ三歳だもの!





ちなみにこの技、正式名称は真滅流四式、『緋燕ひえん』と言って、亜音速を越えた拳の炎で焼き切ったり焼き潰したりする技だったりする。

温度は……まあ、ギリ鉄を溶かせるくらい、っていったらわかるかな?

ホントは専用の籠手が無きゃ腕が溶けるんだけど、ここは異世界リヴァイスだからね。


魔法で代用してやったぜ!














ちょっとはっちゃけすぎました……(´・ω・`)


桜餅はテスト週間という悪夢の前夜に入っておりますので次の投稿も遅れると思います。


次回こそはっ、急展開をッーー!!

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