68. もうすぐ終わり
平和なんて長くは続かないって分かっていた。
神コンプレックス級のIQを持つヒューマノイドAI、神級の妻たち、そして文字通り宇宙的な存在がレゴナイトのようにインフラを建設しているのだから。
ましてや、君の名前がカイロ・ライダー、ライダーヴィルの市長兼王、至高のソウルイーター、フェスティバル創設者、そしてどうやら…生きたマネキンだなんて。
「ルーシー!!!」
私は息を詰まらせそうになりながら、コロッセオの上の管制塔へと舞い戻った。そこで彼女は冒険者たちのために次元ダンジョンをアップグレードしていた。
彼女は振り返る。まるで訓練場に非ユークリッド幾何学の三層をコーディングしたばかりではないかのように、落ち着き払っていた。
「はい、マスター?」彼女は、あと一歩で全能のAIのように言った。
「難易度を最大にして。いや、マジで最高に。レイジクイットモードにしたい。ゴッド・オブ・ウォー級の難易度。XPで泣かせて、リスポーンを懇願させて。」
彼女は首を傾げ、光る目で宙空を見つめる。
「…パーマデス・シミュレーションに、感情的トラウマ・エコーと攻撃性認識AIボスを追加した方がいい?」
「ええ。でも、楽しくやってください。」
「了解。『レジェンダリー+XPグリッチ2.0』プロトコルを起動します。」
ああ、彼女が大好き。
それからメイン広場へ滑空する。歩くのはNPCのためだ。そして、わあ。
街全体が完成した。ドラゴンの形をしたテーマライド?チェック
空飛ぶオークが作ったスカイワードコースター?チェック
獣人シェフが空間調味料を使って経営する屋台?チェック
双子の太陽の下で神聖な黒曜石のように輝くコロシアム?確認
オペラ?
三界の貴族たちで既に満席。
晩餐会?
不死のシェフが仕出し料理を振舞い、時間魔法で風味を調理する。
街?
今にもレイブが勃発しそうなほど、マナで輝いている。
そして、彼らが現れる。
キラキラとエネルギーが溢れかえる幽霊のように。
「かわいいーーーー!」
私は凍りついた。
「…やだー。」
ライラはいつものように眩しい笑みを浮かべ、翼を羽ばたかせながら、まるでこの街並みを我が物にしているかのように舞い降りてくる。
すぐ後ろには刹那がいて、剣を鞘に収め、頬を少し赤らめているが、まるで神器のように衣装箱を持っている。
「王様、ファッションチェックを!」ライラが歌う。
「あなたの番よ」刹那が優しく付け加えるが、正直、それは雄叫びよりも恐ろしい。
「待って、ダンジョンを…」
「違う。」
「書類があるんだ…」
「もう済ませたわ」刹那が口を挟む。
「ルーシーが訓練場を改修している…」
「知ってるわ。彼女があなたを私たちのところに送ってきたの。『彼には地球規模の光学的視覚のための美的調整が必要だ』って言ってたわ」
ルーシー。あの裏切り者め。
私がワープアウトしようとする前に、彼らは私を掴んだ。文字通り、空間を飛び越えてライラの個人次元へと飛ばされた。そこは感情に反応する生地で動くファッションアリーナみたいなものだった。
感情に反応する生地って一体何なの…
いや、いや、関係ない。
今、私は上半身裸で鏡の部屋に立ち、きらめくスーツ、魔法のローブ、地獄の仕立てのコート、異次元のタキシードを、まるでバービー人形のように投げつけられている。
「クレシア!!」虚空に向かって叫ぶ。
鏡からかすかな光が――まるでポップコーンを頬張りながらずっと見ていたかのように、クレシアが姿を現す。
「あなたは一人ぼっちよ、親友。昨日も捕まったのよ。花冠をかぶらなきゃいけなかったのに。」
「裏切り者!!」
彼女は消える。またしても。
妖精たちよ。
そして私は今、ランウェイで回転している。ライラは襟を直し、セツナはサッシュを締め、ルーシーはこんな近況報告を送ってくる。
「我慢して。世間からの好感度は不可欠よ。あなたは…見栄えが良いわ。」
見栄えが良い?
文字通りニヒラムと戦った。そして今、息をするたびにきらめく、銀色の魂糸の刺繍が施された王室の刺繍コートを着ている。
…
よし、いい感じだ。
でも、それでも。
誰か助けて。




