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私、ドロシー?  作者: パパスリア
歯磨きとおトイレと魔法使いの弟子
9/70

お礼の準備と歯磨き

 僕はご飯を食べて、紅茶を飲んで、やっと一息(ひといき)()いた。

 「あー、お腹いっぱいだー」横になりたあーい。

 ドロシーとルイーズがそわそわしてる。


 「・・・あっ、あの(ゆたか)、お礼をしたいの、手伝って」

 「(ゆたか)、だからね、このテーブルを片付けて、ここを広くしたいの」

 「隣の部屋でも良いけど」

 「ダメ、私も、ルイーズも、その、・・・いっぱい動くから、広くないと」

 「・・・二人だからね、・・・凄いかも、・・・しれない」

 「おっ、おう、分かった」


 僕は紅茶や食料をキッチンへ持って行った。

 コタツもキッチンに移動させ、立て掛ける。

 テレビは壁掛けなのでそのまま、後、敷物。


 「ねぇ~、(ゆたか)、この敷物も、・・・汚しちゃうかもしれないから」

 「でも、痛くないかな」「大丈夫、上手(じょうず)にするから、心配しないで(ゆたか)

 「そうなの、ドロシーがそう言うなら」


 僕は敷物を丸めてテレビと反対の壁側に置いた。

 これでリビング兼ダイニングは、丸めて隅に寄せられた敷物以外はなく、ほぼ6畳の空間が空けられた。


 ドロシーとルイーズが僕の両脇に来て腕を取る。

 「ほっ、ほら、こっち来て」「(ゆたか)、こっち」

 部屋の中央に来た時。


 「そうだ、ルイーズ、歯磨きしないと」

 「そうだよね、やっぱり、(ゆたか)も、歯磨きして」

 「うっ、うん分かった、二人には買い置きの新しいのをちゃんとだすから」

 そうして僕達は順番に歯磨きをした。


 「皆お願い」

 そうドロシーが言うと、電気が明滅(めいめつ)し、ドロシーの顔に影が落ち、やがて真っ黒になり、辺りから光と熱を(うば)う。


 しかし今回は、公園の時の様に、霜が降りる事は無かった。

 うーん、どうやらドロシーの顔のパーツが分離する時、エネルギーを必要とし、

 そして、元に戻ろうとする時は、余剰のエネルギーを、熱と光を含む電磁波に変えて放出している様だ。


 「よっ」「僕は邪魔をしないよ、観察するだけだから」

 「だっ、ダメ、ブリキもするの」えぇ~、僕、普通で良いんだけどなー。

 「ガゥ」「あぅーううっうっうっ」「トト、吠えないで」「わん」


 「ねえー、ドロシー、その、・・・直ぐ本番で良いでしょう、ねっ」

 「ルイーズ、・・・恥ずかしくないの」


 「恥ずかしい、今もドキドキしてて、凄く恥ずかしい、でも、(ゆたか)には、見て欲しいの、・・・それから、・・・その、いっぱい感じて欲しい」

 「ルイーズ、私も」二人は軽くハグをする。


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