表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、ドロシー?  作者: パパスリア
愛してるとマックスと桜
66/70

マックスと桜

 待ち伏せの初日は、闖入者(ちんにゅうしゃ)があり台無し。

 家に帰ると、リビングの壁が、キカイべー(ゼロ)(ワン)とか言う、秘密基地ぽい、超格好(かっこ)良い物になってるし。


 あー、でも、不完全な両親回路って、あれ、元の人格が問題なんじゃないか。

 それに、(ゼロ)(ワン)って言ってるのに、ジローってなんだよ。


 それにジローが勝手に扉を開けるからラヴさんが、用も無いのに入って来る。

 まあ、そんな事ドロシーとルイーズが許すはずもなく。

 ジローを修正して、ドロシー、ルイーズ、そして僕、三人以外の許可なく扉を開けられない様にした。


 すると今度は、僕達が愛を深め合っていると、キッチンの壁が、ガリガリ、ガリガリ、ガリガリと音を立て、気持ちの悪い声で(すす)り泣くのだ。

 それで僕が文句を言うと、それは収まったが、今度は朝早くに家の玄関のカギを開けて入って来るのだ。(マリオンさんはピッキングが出来るみたいだ。)


 で、チェーンを掛けて寝ると、昨日、ワイヤーカッターで切断された。

 引っ越しをするお金も無し、母さんの目に触れていない事が幸いだ。

 可愛い女の子には見境(みさかい)がない。


 仕方無く、昨日ラヴさんとマリオンさんとジローと話し合った結果、僕達のプライバシーを侵害しない、探偵業の手伝いをジローにさせる等の条件で、最低優先順位で、ジローの権限をラヴさんとマリオンさんに与える事になった。


 注意すべきは、優しい優しいドロシーとルイーズが、ラヴさんとマリオンさんに対して同情的になっている事だ。

 とにかく今日でラヴさんの依頼は完了する。


 初日以降は妨害も無く、今日まで順調に消化した。

 今日も何事も起こらないで終わって欲しい。

 今日は昨日、じゃんけんに負けたルイーズが、始めに(おとり)となる。


 「だっ、旦那様、ぅ~」

 「お早う御座います、マリオンさん、旦那様は止めて下さい」

 有難(ありがた)い事にマリオンさんが、朝食の用意をしてくれている。


 「でっ、でっ、でも、ここの家の(あるじ)様ですから、だっ、旦那様とお呼びするのが相応(ふさわ)しいかと」

 「僕の方が年下だし、名前で良いですよ」


 「でっ、では、ゆ~た~かぁ」

 「いやっ、そう言うニュアンスはどうかと」


 「そっ、それでは、ダーリン」

 「そう呼んで良いのはドロシーとルイーズだけです」


 「じゃ~、マイ、ハニー」

 「ドロシーとルイーズだけが、そう呼んで良いんです」


 「どの様にお呼びすれば」

 「木下さん、とか(くん)とか、(ゆたか)さんとか、(くん)とか」


 「嫌です」「どうして拒否るんですかっ」「キスをして永遠の愛を誓いまし」

 「僕が誓ったのは、ドロシーとルイーズです」

 なっ、何ですか、何でうるうるするんですか。


 「マックス(Max)、パパが、いいえ、ママが立派に育ててあげる、パパを(うら)まないであげて」

 前も同じ様な(くだり)があった様なぁ。


 「・・・マックスって誰ですか」

 下腹を(さす)ってもダメ、その手が通じるのはドロシーとルイーズだけだ。


 「マックスぅ~、パパを嫌いにならないでぇ~」

 そんな小芝居(こしばい)、通じないぞ。

 ぷしゅーーーうっ。「マリィ~、おはよう、ぉおっ、何をしているの」


 「お嬢様あぁーーーっ、パパがマックスを認知(にんち)してくれないんですぅーーーっ」

 「・・・はっ、あかちゃん作戦、うっ、うんん、こほん、(さくら)、パパにめぇ~っ、ってしてあげてぇ、マックスが可哀そうでちゅうぅって」

 「・・・ラヴさん」「はい、あなた」


 「違います、僕をそう呼んで良いのはドロシーとルイーズです、一応聞いたげます、(さくら)って誰です」

 なっ、止めて下さいよ、何でそんな悲し()にするんですか。


 「(さくら)、悲しまないで、あなたは間違いなくパパの子よ」

 お腹を(さす)って、・・・お芝居(しばい)をしても無駄だぞ。

 がらがら。「「(ゆたか)」」ちっ、違う、何もしてないっ。


 「ルシール、パパがママとドロシー以外の女の人と、兄妹をつくっちゃた」

 しくしく。

 「ドロシア、・・・ママ、どうしたらいいのぉ、ドロシアぁ」

 しくしく。


 「「うわあーーーーーーーん」」どたどたどた。走って、行っちゃたよぉ。

 「まっ、待ってドロシー、ルイーズ、愛してる、昨日もいっぱい」

 どたどたどた、帰って来た。

 「(ゆたか)のあほっ」「(ゆたか)のばかっ」「「シャワーに行くのぉー」」


 「さあ、お嬢様、お食事の用意が出来ていますよ」「有難うマリィ」

 ひもじくても、ドロシーとルイーズと、三人だけの時間が懐かしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ