キカイべー01(ゼロワン)、ジロー
「マリオンさん、あなたの仕業ですか」
「何がです」「『何がです』じゃねーよ」「優が本当に怒ってる」
「怒るの初めてみたぁ、私やドロシーが何かしてもキスしかしないのに」
「何だよこれ、プライバシーの侵害だよ、戻して下さい」
ピィーーーーー。「お湯、沸きましたよ」「分かってるよっ」
「まあー、皆様、お嬢様も、コタツの周りにお座り下さい。ご説明いたします。お茶は私がお淹れしましょう」
僕はこの怒りを何処にぶつければ、ドロシーとルイーズが僕の両隣に来て、金属の壁に向かって座る、仕方なくと言う感じで、ラヴさんがその隣に座る。
余程落ち込んでいるのか、ラヴさんが大人しい。
マリオンさんは、勝手したる何とかで、何処に何があるのか知っている様だった。
「どうぞ、召し上がって下さい」「家のお菓子ですけどね」
「では、ご説明いたします。本日よりお向かいに越してまいりました、私がお仕えいたしております、真法・クリスティアナ・ラヴ様です。私は執事のマリオン・アームストロングと申します」
「知ってます、説明になってません。何ですかあの壁、僕達が家を出たのは1時間ぐらいですよ。かなり前から用意してないとできませんよね」
「優、落ち着いて、ドロシアが怖がっちゃうよ」
「あっ、そ、そうだよ優、ルーシーも怖がってるよ」
二人が両側から僕の手を取って、自分のお腹に持って行く。
二人のお腹に手を当てて、さすってみた、う~ん、何か、こう、頑張らないと。
「ごめんね~ぇ、ドロシアもルーシーも怖くないよぉ~、パパちょっとだけお姉さんを、めーってするだけだからねぇ~」
「有難う、ドロシー、ドロシア」ちゅっ。「えへへっ」
「有難う、ルイーズ、ルーシー」ちゅっ。「ふふふっ」
「う~っ、わぁーーーーーーーーーーーーーいっ、いじわるするぅーーー」
もう、何だよ、僕にどうしろと、隣のドロシーがラヴさんの背中をさする。
「それでっ、この超格好良い壁は何です」
「これは真法家が総力をあげて開発した、秘密基地用ユニット、キカイべー01、不完全な両親回路を持ったジローです」
01なのに、どうしてジローなんだ。
それに不完全なりょうしん回路ってなんだよ。
「りょうしん回路って何ですか」
「本来は、旦那様と奥様の代わりに暖かく見守ってくれるのですが、何分、不完全で、判断基準が旦那様と奥様でして、元の人格に不安がありますので、何とお答えして良いものか」
「えーっと、この壁にはあー、ラヴさんの、ご両親さんの、擬似人格が埋め込まれている。と言う理解で良いですか」
「疑似人格、優あれ欲しい」「優、私も欲しい」
「いやいや、二人共」「「ねぇ~優」」
「理科系として気持ちはわかるけど」二人の目が爛々としてる。
「あそこに付いてるのは生体認証の様に見えるんですけどぉ~、もしそうなら、扉があるんですよね」
「「触ってもいい」」「あっ、二人共」二人が壁の方へ行った。
ぺたぺたぺた。「ふむふむ、アルミ合金とチタンね」
ぺたぺたぺた。「ルイーズ見つけたよ」
「あー、これビッチども、私に触るんじゃない」壁が喋った。
「ドロシー、教育がなってないみたい」
「あなた、真法の当主が、その様な端た女と、直に話すなどあってはなりません」
「ルイーズ、再教育が必要なんじゃないかな、幸い口がUSBになってるし」
「あっ、もう一つある、本当だUSBになってる」
「ドロシー行こう」「うん、私達が、何が正しいか教えてあげるっ」
ばたばたばた。「あっ、あのう、これ、試作機で、凄く高価なんです」
マリオンさんが、今までと違う二人を見て、狼狽えている。
意外と気弱あんだな。
「マリィ~、この方が、私の可愛い可愛いラヴが見初めた殿方」
「そうですよ、奥様もどき」「まあ、何と無礼な」「お前は奥様ではない」
「なっ、なぁ~、すず、やはりその、ラヴの結婚はまだ」
「お黙りなさい、真法家本家の後継者はラヴだけなのです、一刻も早く、孫の顔を見せてもらわねばなりませんの、さあラヴ、早く帰ってあのラヴマシーンと契りなさい」
「マリィ~、壊して良いぃ~」
「お止め下さい、お嬢様、フラーレンを使って実現した量子デバイスなので」
「へぇ~~~~、フラーレンをねぇ~、ドロシー、面白い物見つけたね」
「うん、それにきっと二基積んでるよ、触り甲斐ありそう」
二人がノートパソコンを三台、クリップ、小型のオシロ、デジアナ、テスターを持って帰って来た、デジアナどっから持って来たんだろう。
「私達に任せて」「うん、しっかり教育してあげる」
「あのっ、壊さないで下さいねっ」
「次期真法家当主の私が許可します」
「あ~、待って、お嬢様困ります」「壊してっ」「「お任せあれぇ~」」
きゃっきゃっきゃっ、わいわい。「おおお~~~っ、すっごーいぃーーー」
「うっわっ、なにこれ、おもしろーいぃー」
「あっ、これ、中を見てはなりません、やめぇー・・・」
「わっ、おもろい、ファイバー入れ、観測したら状態が確定した」
「ドロシー、これのプログラム見つかった」
「うん、止まったら直ぐ見つかった」
なるほど、観測者がいると、量子状態を保てないのか。
「ちょっと、あの、ドロシー様、ルイーズ様、壊さないで、私のお給金が、止めて下さいぃぃぃっ、色々ローンが残ってるんですぅぅぅっ」
「「でぇきたあーーーっ」」「教育的指導」「完了ですぅ」
「あなた達が従うマスターは誰」
「それはも優様ですわ」
「うむ、優君、ラヴをよろしく頼むよ」「「えぇっ」」
「よろしいのですね、お父様、お母様」
「え~、え~、立派なお婿さんを迎える事が出来て、とても嬉しく思いますよ」
「ちっ、違うの、ルイーズ、どうなってるの」
「あっ、あれ、ていうかあ、ドロシー、どっか短絡させたんじゃないの」
「優君、同じ入り婿だ、何でも相談に乗るよ、どうだい、これから飲むかね」
「あ~、はあ、お父さんが飲むなら」「「ゆたかぁ」」あーーーっ、しまった。
「幾久しくお頼み申します」三つ指つかなくていいらっ。
「ルイーズのお父さんにあった時のシミュレーションがそのまま出た」
「ほら、これ、私のお父さん用だから、無効、無しだからあーーーっ」
「優の浮気者、わあーーーん」どたどたどた。
「どっ、ドロシー、待って、ドロシーーーーっ、ルイーズ、ルイーズは」
ちょっ、ルイーズ。
「うっ、うっ、うっ、うわあーーーん、ゆ~だ~かぁがうわぎしだぁーーーっ」
てとてとてとっ。「ルイーズ、待って、ルイーズ、ねっ、話し聞いて」
「あっ、あなっ」「頬染めなくていいから、違うから」
「あなた~」「飛びつかないでっ」
「いやあーーーっ、ドロシー、ドロシー、優が、ゆだかがあー」
どたどたどた。「待って、ルイーズーーーーーーっ」
「あ、な、た、・・・う~ん、・・・とっ、床入り致しましょう」
ぷしゅーーーうっ。壁が開いた。
「ささっ、婿殿、早く赤子の顔を見せて下さいまし」
「小さくて可愛かったラヴが、うっうっ、優君、娘を娘をぉー」
「お嬢様、おめでとう御座います、これで真法家は安泰で御座います」
どたどたどたどたどた。「「ダメだからっ」」
僕のお嫁達さんが帰って来た、良かった。
どさ、どさ。「離れろっ」「どいてえっ」
「ぐえっ、ちょっ」「いやーーー、いやいやいやぁっ、離れないぃーっ」
あっ、息が、・・・どっ、ドロシー、・・・ルイっ、ズ。「じ、ぬ」
「皆さん、離れて、優様が、息ができてません。離れてえっ」




