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私、ドロシー?  作者: パパスリア
姦(かしま)しいなあ
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皆でお料理

 「それじゃ依頼はキャンセルで、こちらとしても危険は避けたいですし」

 がっばっと顔を上げると気味悪いぐらいに目が赤い。

 「絶対捕まえて、うーーーっ、ちょっきんしてやるぅーーーっ」

 「お嬢様、はしたないです」「うーーー、うっうっうっうっ、わあーーー」


 「(ゆたか)、お腹空いた」「私もぉ~」「そうだね、ご飯にしよう」

 「でっ、ではぁー、私も、お手伝いをぉ~」

 「声が裏がえってますよ、無理しなくても」「ひぇ~、します、仕事ですから」

 「私も手伝う」「私もうぅ~」「うーん、じゃ、皆でしようか」


 「「 「するぅ~」 」」「ん」「うわあーーーーーーっ」

 「あっ、お嬢様は放置しておいて下さい、構って欲しいだけなので」


 「わーーーい、私ぺぺ」「私、ピザトースト」

 「あっ、あっ、あっ、フレンチトースト」「・・・牛乳も蜂蜜も卵もあったね」


 ばたばたばた。「わたしもするぅ~~~」

 ラヴさんが寝転んで手足をばたつかせる、もう、(ほこり)が舞うから止めて。


 「・・・さあ、キッチン狭いから、テーブルとワゴンも使って、危ないから先にパスタを茹でるよ」

 「「 「Yes,sir!」 」」

 おーっ、マリオンさんの敬礼(けいれい)は美しい。


 「お腹空いたから、始めよう」

 ばたばた。「私も、私も、私も」「・・・冷蔵庫から食材出して」

 ばたばた。「嫌っ、嫌っ、私もするぅ~」「・・・お湯を沸かすから近付かないで」


 ばたばたばたばた。「私もつくるぅ~」「はあぁ、何をご所望(しょもう)で」

 「ぱっぱっぱっぱっぱっ」「パンツは無理です、作れません」


 「ちっがうから、パンケーキ」「ドロシー、パンケーキまぜまぜ、まだあった」

 「ちょっと待って」


 ドロシーがリビング側に置かれた食器棚を見に行く。

 ここに越して来た時に、実家から貰った物だ。

 母さんは新しい物に買い替えたかったのだが、処分費用を出したくない、これ幸いと持たせてくれた。


 結構大きいのだが、限られた物しか入っていなかったそこには、封の開いた粉物や乾物、お菓子、茶葉などが、空いたスペースに今はしまわれている。


 「まだいっぱい残ってるよ」「有難うドロシー、じゃそれ出して」「は~い」

 「すみませんけど、コタツの上、かたずけて、そこで生地を作って」


 「ダメです、お嬢様にさせてはいけません」

 「いや、でも家で食べるなら、手伝ってもらわないと」

 「いえ、そうではなく、こちらのキッチンでないと、後始末が大変ですよ」


 「と言いますと」

 「粉物を扱わせると、辺り一面真っ白に、何度敷物を廃棄した事か」

 「止めて下さい、僕等まだ赤字なんですから、それにどうしたらそんな事に、ルイーズだって、パンケーキぐらい作れますよ」


 「(ゆたか)、どうして私を引き合いに出すの」「いやあ~、何となく」

 「私、お料理出来るもん、大鍋が有ったら、すっごいの作れるんだから」


 「そうなの」「うん、だから今度、純金製の買ってぇ~」

 「無理無理」「じゃあ、純銀製」「む~り」「銅は」

 「う~ん、値段しだい、ステンレスならいいよ」

 「それはダメ、反応しちゃうから」「何と」

 「色々な物が入るの、魔女の大鍋だから」


 「魔女」ラヴさんが反応した。

 「ルイーズは中二病ですから、お気になさらず」「ぶうーーーっ、違うし」


 「お嬢様、まずはそこを片付けましょう」「えーっ」

 「『えーっ』ではありません、婿(むこ)を迎えるのです、家事ぐらいお出来にならなくては」


 「とにかく、熱湯が危険ですから、パスタを先に茹でますので、ラヴさんとマリオンさんはコタツで食材を揃えて準備をしてくれませんか」

 「は~い」「お嬢様、言葉遣いが」「もうぅ、良いじゃない、疲れた」


 そんなこんなで、狭いキッチンに5人、ドロシーとルイーズでピザトーストの材料を揃え、テーブルの上に並べ終わると、ワゴンに茹でたパスタとお皿と市販のペペロンチーノの素を置く、ワゴンの引き出しにはフォークやスプーンが入っている。


 ラヴさんとマリオンさんは、パスタを茹で終わった後、コタツのティーカップ

やお菓子を片付け、揃えて置いた、パンケーキまぜまぜ、ヨーグルト、牛乳、卵、蜂蜜等をキッチンに移し、まずフレンチトーストのたねをタッパに仕込み、次にパンケーキのたねを作った。


 コンロが二口(ふたくち)なので、一口(ひとくち)でフレンチトースト、パンケーキ。

 本当に狭いし、もう一口(ひとくち)でペペロンチーノを作る。


 フライパンも足りないので洗いながらとなった。

 そしてルイーズがレンジに入れていたピザトーストを取り出して運ぶ。

 結局、皆、少しずつ一通り食べた。


 「あー、お腹いっぱい」「あっ、お嬢様、はしたない」「もう、いいじゃん」

 「私もお腹いっぱい」「う~~~、食べたぁ~」


 僕は余った食材を冷蔵庫に入れて、新しく紅茶を入れ、日頃使わないティーカップを出す、4人共だらしなく寝転んでいる、マリオンさんも。

 紅茶は熱いので、ドロシーとルイーズにはどいてもらった。


 「はい紅茶ね」「うん」「有難う」

 「こう言うお婿(むこ)さんが良い」「分かりました、では近日中にお連れしましょう」

 「「ダメ」」


 その後、僕は洗い物をしてから一息ついた。

 下見は15時ぐらいにしよう。


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