あの様にわたくしを弄ぶ、お姉様は、嫌いです
「嫌です」
「マリィ~、それを改めなさい、とまあ、この子、ターゲット以外の男性が苦手なんですの」
「・・・男性恐怖症ですか」
「いいえ、シャイなだけですの、部隊でお顔立ちがおよろしくて、筋骨隆々の殿方に囲まれていたのに、越える事ができなかったのですわ」
「だって、だって、アーロンもユリアンもエドモンも私だけじゃなくてあっちこっちに女がいるんだもん、・・・女の所に行けない体にしてやるぅ」
「じゃあターゲットって人は」「女の人なの」「その方達は・・・」
ラヴさんは親指を立て、喉の辺りを左から右に移動させる。
「と言う人です」「私はナイフが得意です」
「マリィは大変良く仕事が出来ますの、家に来てからも」
「仕事って」「二人共聞いちゃだめ」
「そうはいきませんの、マリィ、仕事をなさい、あなたのナイフの切れ味を優様に実感して頂きなさい」
ばたばた。「「優逃げて」」「二人共抱きついてちゃ動けない」
「ふふっ、優様がいなくなれば、二人はわたくしのものですわ」
マリオンさんがラヴさんを抱え、ゆっくりと脇から降ろすと、ゆらりと立ち上がる。
「ひっ」「「きゃっ」」「マリ、迅速にお仕事をなさい」
ぽかん。「むにゃ、何をするのマリィ」「目撃者は残せません」
「「 「ひ~ぃっ」 」」「あら、そうなの、残念ねぇ~」「「帰ってっ」」
「戯れですわ、マリィ、優様のお手伝いをなさい、昼食の用意をするのです」
「おっ、男とですか」
「問題は無くってよ、マリィの好みではないのだから、お顔立ちはままならないし、筋骨隆々でもないのだし、何よい気弱でいらっしゃる」
「違うもん、優は、うーんと」「ドロシー有難う」
「優は優しいから良いの」「有難うルイーズ」
「私達にちょっかい出すと、百合さんに報告しますよ」
「ちょっ、ちょっと、ドロシー、KILLされちゃうよ」
百合さんは効果覿面ラヴさんが固まった。
ん。あれ、目に涙を浮かべて、小刻みに震えてる。
「お嬢様は昨日、妹音百合様に『あの様にわたくしを弄ぶ、』うるうる、『お姉様は、』うるうる、『嫌いです。』よよよっ、と、振られてしまわれたのです、ナイスタイミング、もとい、おいたわしい」
がしゃん。「うわあーーーーーーっ、ゆりぃーーーーーっ」
いきなりコタツに両腕を置き、その上に突っ伏して泣き出した。




