本職探偵の意地
僕は、目覚ましをセットして、ドロシーとルイーズを起こさない様に家を出た。
今日はみっちり大学だ。
「ドロシー、このエリアの小さい公園って、ここしか無いよう」
「お弁当持って来て正解ね、家ばっかりで、ご飯を食べれるお店が全くないわ」
「あそこの長椅子にシートを敷こう」「うん自転車も入れるし、人もいないし」
がちゃがちゃ。「今シート出すから、うんと、あった」
「ドロシーお腹空いた」「手伝って」「えぇ~」「えーじゃないでしょう」
ばさばさ。「はい、引っ張って」「こおう、うん、ふん、OK」
「じゃあ食べよ、・・・と、はい」「うん有難う」
「水筒に紅茶あるけど」「うん、頂戴」
かたかた。「はい、持てる」「うん、大丈夫、・・・美味しい」
「私も」「水筒置ける」「うん、大丈夫、横空いてるから」「今日暖かいね」
「ルイーズ、お家帰るまで寝ちゃダメよ」
「うー、・・・仕方ないじゃん、ドロシーだってお腹いっぱいになったら、眠くなるよ、きっと」
「・・・そうかも」「でしょう、優元気すぎ」
「・・・」「・・・」「ねえ、ルイーズ、優の何処が好き」
「う~ん、優しいとこ」「あんなにえっちなのに」
「・・・好き、ドロシーは」
「私を『知る』素敵な人って、優じゃなのかなあーって」
「あー、ママの占い、でも優とは初めてでしょう」
「でも、それは後から思った事で、初めて見た時に」「一目ぼれ、と言うやつ」
「ひもじくしている私に、飴をくれたし、あの子達を見ても逃げなかったし、何より優しそうだった。ルイーズもでしょう」
「私は、・・・背中、温かい背中、出来る事はしてくれるし、優しいし、娘が出来たら、きっと甘々ね。ドロシーはどっちが良いの、男の子、女の子」
「どちらでもいいけど、何か、優を取られちゃいそう」
「それは、う~ん、私も構って欲しい」
「そうよね」「もう暫く優と二人で、あー、3人で居たいな」
「・・・」「・・・」「ふう~~~っ、ねむ」「ふぁ~~~、さあ、片付けて」
「ダメ、ルイーズ」「えぇ~、でもこのままだと居眠り運転で危険だよ」
「そうかな」「そうだよ」「じゃあ、15分」「OK、15分ねっ」
ぱしぱしぱし。「痛いよう」「ルイーズ、時間、14時過ぎてる、お仕事」
「えーーーっ、寝すぎた、う~~~っ、優が悪い」
「早く片付けて」「もううううっ」
「たっだいまあー」「「お帰りぃー」」ちゅっ、ちゅっ。
「二人共ちゃんと起きた」「優の所為で眠かった」
「疲れてるって言ったよね、ねえ~」「そう~だったかなあ~」
「今日の私達も疲れてるから」「分かってくれた、優」
「う~ん、ちょっとだけ」「も~う、ご飯できてるよぉ」
「優、手を洗って来て」「うん」
明日から僕の大学は学祭だ、だから僕も聞き込む、本職の意地だ。
で、昨日と同じく、二人がまとめてくれた、集計結果に目を通す。
「うーん、面白いね」「うぅ~ん」「何々」両側の二人が顔を寄せる。
「うーんっと」ちゅっ、ちゅっ。「それでどうしたの」「何が面白い」
「まだ終わってないから、安易事は言えないけど、地図みて」
「「ふん」」
「昨日は僕等の家の近所、で、今日は青い葉っぱの森公園を挟んで反対側を調べてもらって、それを集計してくれた」
「うん、昨日と同じくらい聞けた」
「そうだね、被害者の年齢層も、犯人の特徴も、時間帯の変化も、場所も」
「内容も昨日と同じだったわ」
「と言う事は、あっち側で事件の起きた噂が無いんだ、僕等の家の側だけ」
「こわ~い」「里美ママの言う事聞いといてよかった」
「うーん、二人共、犯人が捕まるまで、不用意に青い葉っぱの森公園に近付かない様にして」
「うん、そうする」「優がいない時は近付かな~い」
「さあ、明日もお仕事だから、お休みしよう」
「・・・ほんっとうだからね」「私達はすっごい疲れてるから」
「うっすっ、分かってるっすっ」
あー、さっぱりした、玄関の戸締り、事務所の電気、OK。
かちゃ、きぃー、ばたん。「ガスの元栓は、・・・うん、OK」
ホットカーペットも、消えてる、リビングの電気を消して、キッチンはナツメ球、実際はLEDだけど、がらがら、二人共ベットに入ってるね。
ふ~む、そう言えば、二人共も寝巻を着ないな。
僕も寝よう。ごそごそ。「・・・」ばさ。「はぁぅ」ばさばさ。「きゃぅ」
ちゅっ、ちゅっ。「ばかぁ」「あほぉ」「「にゃ~ぁ」」ばさばさばさ。




