西の悪い魔女?
ドロシーが僕からさらに離れた。
「西の悪い魔女、この靴に魔法の力は無いの」
「そんな事無い、それは魔法の靴よ、それからいい加減覚えなさい。私は『西の悪い魔女』じゃないから、私の名前は西野環・Louise・Marlene」
「だから、にしのわるい・・・まじょ」
「ちっがうから、マーリーンよ、マーリーン、勝手に脳内変換するな」
「いーじゃない、似ているんだから」ライオンが唇を尖らせた。
ドロシーと連動してる。
「似てないわよ、マーリーンとまじょ、『ま』しか合ってないから」
「じゃあ~、なんて呼ぶの、マーリーン」
「ご先祖様は大魔法使いだから、マーリーンはちょっと」
「じゃ、ルイーズ」「・・・虚無の魔法は使えないけど」
「それで、ルイーズの魅了は、魔法じゃないから、この靴を履いても治らないの」
「治るから、絶対治るから、靴貸して」
「貸したげるから、ルイーズの靴を貸して、交換」
ルイーズって言う子に無性に触りたい。
「ドロシー、早くしないと、そろそろ雄が危ないぞ、こっち風下だし」
「案山子、私の靴とルイーズの靴を交換して来て」「しゃーねえ」
「はい、持っていて、ライオンさん背中かしてぇ~」「ガゥ」
「はいよ」「あっ、有難う、・・・じゃ、これ持っていて」「あいよお~」
女の子のちらちら見えるパンツがたまらん、うぅーーーっ。
「やっ、やたぁー、これで漏れだす魅了の魔法で、男の人にやらしい事されないですむ、襲われないですむぅーーー」
あの子にあんな事やこーんな事を出来るなら、もう、どうなってもいいぞーー。
「そろそろかしら」「だなあー」「魔法使いの弟子なら限界かな」「ガゥ」
「ルイーズ、前、前見て」「えっ、この人何処から、目がいっちゃてる~ぅ」
「優は、さっきからいたよ」「ねっ、ドロシー、ドロシーってば」
そこにじーっとしてて、今行くよ。
「ルイーズ解った、魔法じゃないの」「そんな事ない、そんな事ないもん」
「ドロシー、そろそろ止めた方が良くないかな、本当に襲っちゃいそうだよ」
「優って、優もそうなの、もっ」
「「あっ」」「ガぅ」「わん」
「やあーーーーーーーっ、止めて、止めて、止めて、きゃう、だめーーーっ」
「さわっちゃやぁ~、ぱっ、パンツ、パンツ、パンツ、ダメ、ダメ、ダメ」
「もうーーーっ、ライオンさん、止めてあげて」
「があああああおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ」
「はっ、おぉおぉわぁぁぁっ、僕は」女の子の上に。
「ひぃ~~~~~、またおそわれたぁ~~~~~っ、わあぁぁぁぁーーーー」
「痛い、痛い、痛い、ぐるじーーーぃ」ずるずるずる。
僕の襟首を力任せに引っ張る人によって、女の子から引き離された。
「離れて優」「御免、御免なさい、許して、通報しないでー」
「うーん、しないから、ルイーズから離れて」
ブリキマンが僕の肩を掴んで抑える。
「ドロシー、襲われたよぉー、わあぁぁぁー、靴、ひっぐ、履いてるのにーぃ」
ドロシーが女の子の傍に行き、しゃがむ。
「どろじーーー、どうじでーーー、ひっぐ、わあぁぁぁー」
ドロシーが女の子を軽く抱きしめる。
「だから言ったでしょ、ルイーズのは魔法じゃないの、男の人を引き付ける何かが、ルイーズから出てるの」
「私、うううううっ、そんなの、・・・出てないぃーっ、うぅうぅっ」
「ルイーズ、お風呂入った」「ひっぐ、・・・はっ、入ったよぉ」
「お風呂に毎日入りなさい、そうすれば、近寄って来る人がいても、襲って来る人はいなくなるの」
「おふろいやあー」「ブリキマン、優放していいから」
「いやーーーーっ、止めてーーー、お風呂入るから」
ばさーっ。「きゃー」「ドロシーも昨日と同じパンツじゃん」
んんんんん、残念、この角度じゃ見えない。
「ここ3日ぐらい野宿だからな、皆逃げるんだ、お泊まりのお礼をするって言ってるのに、でもドロシーはお前みたいにむんむんしてないからな」
ぎゅるる。「はいルイーズ、どうせ魔法でだした、お水しか飲んでないんでしょう」
「有難う、飴」チーィ。「包みはここに入れて」
「・・・あま~い、美味しい、美味しいよ、ドロシー」
女の子がドロシーにひっし、と抱き着く、仲良しさんなのか。
「今日はドロシー、何処か泊まるの」「あの人のお家」がり。「えぇーーーっ」
「私もお泊まりさせてもらおうと思ったのに、お風呂入りたい」
「おい、びんびんの雄、二人も相手に出来るのか」
「お前たちも来るのか」「勿論だ、俺達はドロシーと一心同体だからな文字通り」
「あーっ、心配しなくていいよ、三人の邪魔、しないから、むふ」
「ガぅ」「わん」「そう、か、感謝するよ」
「ドロシーは凄いぞー、明日、足腰立つかな」「そんなに」
「そうだね、あの声を聴いたら」
ライオンは顔を背け、トトは鼻息が荒い。
「そうか、貴重な情報を有難う」
「あの子は」「西の悪い魔女か」「ルイーズって言ってたぞ」
「彼女は、ああ見えてベテランなんだ、随所で技を見せるし、アドリブも、凄い」
「ああそうだね案山子、あの二人を一度に相手する何て、なかなか出来る事じゃないよ」
「ほっ、ほぉ~ぉ」きっ、緊張するな。
「なっ、なあー、二人共、おっ、お泊まりするだろう」
「私はそうしたいの、お風呂入りたいし、ベットで、きゃう」
「ドロシー、もうないの、飴、お腹空いた」「ちょ、ルイーズ、止めて、きゃっ」
「えーと、ルイーズ、どうする、僕の処にお泊まりする」
「ルイーズ、一緒にお泊まりしよう、ご飯食べさせてくれるって」
「いく、いく、いく、いく、いく、いく、お肉、お肉食べたい」
「・・・御免、今月苦しいから吉野家にして」
「うんうん、それでいい、あっ、特大で」「・・・分かった」「やたあーーーっ」
可愛いなあー、ん、のぺらぼーのドロシーが怒っている様な、気がするね。
「お前達も食うか」
「さっき言っただろ、俺達はドロシーと一心同体だ、ドロシーの分だけでいい」
「そうか、それは助かるよ。そろそろ帰ろうと思うだけど、ルイーズ、その服しかないの」
「あっ、うん、暑いから脱いでただけだから」
乗っかって来たカバンをもそもそしだした。
「で、ドロシー、顔は元に戻らないの、そのままじゃ、他の人の前に出れないよ」
「優は、嫌」
「大丈夫、最初は驚いたけど、もう慣れたし、皆ドロシーだって分かったから」
「そう、良かった、じゃ、皆戻って」「ちょっと、ドロシー、待ちなさーいっ」
ルイーズの制止を聴き終わる前に、ドロシーが眩く光る。
それから遅れて、猛烈な熱風が吹き寄せた。
「目が、あっつーーーーーーーーーーーーーーー、目がぁぁぁぁぁぁっ」
「もうーーーーーっ、ドロシーのあほーーーーーーーーーーっ」




