土曜のお茶会
お茶会は土曜の20時に始まった。
と言うのは、時差があるからだ。
ルイサさん所は、11時、ブランチの時間帯で、マーガレットさんの所は、朝の5時、お年を召しているので、この時間には目が覚めているのだとか。
で、僕等は夕食を遅らせてデザート代わりに、ルイサさんはブランチ、エムおばさんは朝食と言う事になった。
全員座るには、コタツが狭くて無理なので、僕はキッチンに置いてあるテーブルの椅子の一つに、そしてもう一つの椅子に、ルイサさんが手を挙げたが、ルイーズによって全力阻止された。
その結果、コタツには、テレビのある側にマーガレットさん、その左側にドロシー、ルイーズ、ルイサさん、母さんと言う並びに座っている。
母さんは、ドロシーやルイーズから引き離されたこの配置に、もの言いたげだが、マーガレットさんやルイサさんが居るので、一応我慢している様だ。
コタツの上は、人数分のティーカップや小皿を置くと何も置けない。
そこでドロシーとルイーズが、お布団を買うついでに買ったワゴンに、ティーポット(下部に)、天板には、マーガレットさんが持って来たアップルパイ、ルイサさんが持って来たチョコケーキ(王室御用達)を置いている。
アップルパイもチョコレートケーキも既に切り分けてあって、取り分けるだけなので、危なくないと判断したからだ。
しかし、母さんが百貨店で買って来た栗羊羹は、一本丸ごとなので、食べたい人が発生すると切らなくてはならない。
だがワゴンは天板を両側に引き出し、側面にある三角形の支えを出して面積を増やしているので、下向きに力を加える動作がある羊羹は危険と判断、キッチンに置く様にした。
その他に僕がいるテーブルには、朝食用にサンドイッチが置かれている。
でっ、今日のホストは僕達なので、ドロシーとルイーズがキッチン側に座り、お茶やお菓子の給仕をしている。
「私は朝ご飯にさせてもらうわね」「私も遅めの朝食にするわ」
「里美、どうかしら、私の作ったアップルパイ」
「美味しいです、りんごもその下のカスタードも」「嬉しいは、有難う」
「これを作るとね、どんなに拗ねていてもね、ドロシーが寄って来て、ご機嫌が直るのよぉ」
「そっ、そう、だったかしら」「卑しん坊さんよねぇ~」
「ちっ、違うもん」「はいはい」「もうーーーっ」
「ルイーズは、少し違ったわ」「ママ」
「ルイーズはね」「ダメってば」「脅してくるの」「止めてママ」
ルイサさんの口を押えようとするルイーズだが失敗。
「脅すの、ルイーズ」「しっ、知らない」
「それははもう、気難し子で、直ぐに拗ねては、手足をばたばたさせて、『チョコケーキ買って来てえーーーぇ』、って、買って来るまで止めないの。売り切れて、パパが別の物を買って来たら、ばっんって投げつけて」
「ママ止めてぇ~」「その時はさすがにパパも怒って、お尻、打たれたのよねぇ~」
「ルイーズ、我がまま」「おっ、覚えてないし」
「里美も食べてみて」「・・・うわぁ~何これ、美味しい」
「でっしょうぅ、里美ママ、これ、すっごく美味しいの」
「う~ん、これは駄々を捏ねたくなるのも分かる」
「でしょうぅ~」
「里美、この栗が入って、ねっとりした物も美味しいは」
「本当、栗が入っていて、お口の中で、・・・こう、ねばねばするお菓子、とても美味しいわ」
「羊羹って言うの、本当に美味しい、正直に言って」
「里美ママ、とっても美味しい」「う~ん、美味しい」
「良かったあ~」ドロシー、ルイーズ、気を使わせて御免ね。




