緊張を呼ぶ来訪者
二人は目をきらきらさせて、コタツに並べられたタッパーに釘付けだ。
新婚早々、お嫁さん達を飢えさせるとは、真剣、仕事どうしようか、依頼来ないかなあ。
ピンポン、ピンポン。「ん」「ご飯、ご飯」「卵焼き、卵焼き」
「いっぱい食べてねえ、優さん、どなたか見えてるわよ」
「どうして、二人の姑になってるんだよ」「優さん、早く行って」
「二人共いっぱいたべてねぇ~」「はあ~い」「可愛いぃ~~~」
「まったく」ピンポン、ピンポン。「はーい、今出ます」
がちゃがちゃ、きぃー。
「Is there Louise here?(ルイーズはここにいますか?)」
「Is Dorothy here too?(ドロシーもここにいるの?)」
ブロンドの髪、碧眼の凄い美人のお姉さんと、亜麻色の髪をした、上品そうな、初老のご婦人が立っていた。
「・・・Oh, yes.」ドロシーとルイーズの事知ってる、誰かな。
「Please put inside.(中に入れてください。)」
「あーっ、ええー、どうぞ」普通に喋っちゃった。
「じゃ、お邪魔します」「失礼いたします」
「はい、どうぞ、ドロシーとルイーズはこっちにいます」
「卵焼き、美味しー」「おにぎりも美味しい」
「食べて食べて、Eat me」燥ぎ過ぎだよ母さん。
「ドロシー、ルイーズ、この人達が訪ねて」
「ドロシー」「ルイーズ」
「「はい」」「ママ」「エムおばさん」
「あっ、あの、Nice to meet you.(始めまして。)」.
母さんは、それまでの放蕩ぶりはどこえやら、ルイーズが『ママ』と呼ぶお姉さんと、ドロシーが『エムおばさん』と呼ぶ上品なご婦人と恙無く握手を交わす。
「私達、言葉、話せますから」
「すみません、家の息子が、本当に申し訳ありません」
「まあ~、奥さん頭を上げて下さい」
「そうですよ奥さん、まずは座りましょう」
もう、結構寒いので、電気カーペットを点けて、コタツをしている。
コタツは小さいが、カーペットは普通の大きさだ。
だから布団に足が入れば、温かいはず。
僕とドロシーとルイーズは、テレビと向かい合う位置に、ドロシーとルイーズは動じる事無く、食べ続けている、御免よ、ひもじい思いをさせて。
母さん、エムおばさん、ルイーズのママは対面、テレビ側に陣どった。
「取り敢えず、僕から自己紹介をします、木下優、大学3年生、二十歳です」
僕は右腕をを広げて、母さんを紹介する。
「僕の母、里美です」
「ふあ~ぃ、ちゅひわはし」
「ルイーズ、見っとも無いから飲み込んでから話しなさい」
「はーい、御免なさい、今私を怒ったのが、西野環・Louisa・Marlene、私のママ、私は西野環・Louise・Marlene」
「ドロシー」ご婦人がドロシーを促す。
「私はドロシー、多分、この人がエムおばさんこと、Margaretおばさん」
こっ、これは緊張するなあ~。




