ひもじいと血を吸われる
「ゆ~た~か~、ひもじぃ~よぉ~」「お仕事の依頼が来る前に乾涸びちゃう」
ドロシーとルイーズはコタツで突っ伏している。
僕は決断を迫られていた。
「今冷蔵庫には何が入ってるの」「えーと、マーガリン、チョコレート、かな」
「あっ、ごめ~ん、チョコ食べた」「えーーー、残しておいたのにぃーっ」
「そうだクッキーが残ってた」「うーん、そりは私が昨日食べたの」
「つまり、マーガリンしかないんだね」「「ひもじぃ~よぉ~」」
これはピンチだ、食費が一気に増大したのに、収入が増えてない。
「とにかく後で食べ物を買いに行こう、まず命を繋がないと」
「「ひもじぃ~よぉ~」」二人して僕の両脇に来る。
ばぐっ。「いったい」二人が僕の両側から、首筋に噛みついた。
「ひもじぃ~から優の血を吸う」「優の血はおいちい」
「ダメだよ、今夜もバイトだし」「いいじゃん、ちょっとぐらい」
「二人はちょっとじゃ済まないでしょう」
「優、大丈夫、この世界にはね、お腹が空くと、飼ってる牛さんの首に、ぷっつって、穴をあけてね、ごくごくする人たちもいるの、牛さんはちゃんと生きてる」
「そうそう、たから、私達に、ちょっとだけ分けて」
「ちょっと、ルイーズ、針を出さない、買い物に行こう」
「ドロシー押さえて」「ふん、任せて」「どうしてー」
「だって、ねえ、ドロシー」「じっとしててね、優、皆勤賞だから」
「・・・何の」「「言わない」」「少しちっくってするだけだから」「いく~よ」
「嫌だよう」「逃げた」「待って、優、ねえぇ~」
ピンポン、ピンポン。「「 「ん」 」」
「はぁ~い」「あっ、ちょっと、ドロシー」
「誰かしら」このタイミングはきっと母さんだ、二人を目にしたら。
ピンポン、ピンポン。「はぁ~い」
「えっ、女の子、あれ、間違えた、反対側だったかしら、・・・取り敢えず謝って」
がちゃがちゃ、きぃー。「どちら様ですか」「あっ、すみません、まちが」
「あのぉ~」「外人さん、可愛い、・・・凄く可愛い」
「その、あの」「・・・良いわ、可愛い、可愛いわ、娘にしたい」
がっし。「きゃっ」「・・・う~ん、あ~、良いわ、この感じ」
すりすり、すりすり。「え~と」
「はっ、Please、えっとそれから、 become(来て)、そうそよ、 my son❜s wife(私の息子のお嫁さんに)、ふーん」
やっぱり。「母さん」僕の後ろに隠れてルイーズが付いてくる。
「優、こんなところで何をし、・・・て、・・・良い、良い、良いーーーーーっ」
母さんがドロシーをハグしたまま、強引に部屋に上がり込む。
「きゃーっ」「あのあの」「うへへへへへっ、可愛いぃ~」
がっし「うふ~ん、捕まえたあぁ~」は~ぁ、もう、母さんは何してるんだよ。
二人共捕まって、めちゃくちゃ強引にハグされている。
「Please become my son❜s wife」
「来て、来て、来て、私の娘になってえぇ~」こつん。「母さん、落ち着てよ」
「優、お隣さんに押し入って、何してんの、・・・まさか、犯罪、・・・いくらモテないかっらって、はあっ、御免なさい、御免なさい、御免なさい」
母さん、僕の事、そんな風に見てたの、・・・まあ、仕方無いかな。
あっ、母さん、土下座まで始めた。
「御免なさい、私の育て方が至らなかったの」
「かあーさん、ここ、僕の部屋だよ」
「ごめんなさーい、家の息子が拉致をするなんて、直ぐに開放しま」
「かあーさん、僕の話を聴いて」「これが犯罪でないなら何だと言うのっ」
「あの、・・・私達は、その」「私とドロシーは、優のお嫁さんです」
「・・・嘘っ、何されたの、こんな子、庇わなくていいのよ」
「母さん、どうして僕が犯罪者前提なのさ、自分がお腹を痛めて産んだ子を信じられないの」
「母さんは、女の子が欲しかったの」なんだよ、とうとうきっぱり言いよた。
こうなったら、全部話すしかないか。「中に入って、説明するから」
すりすりすり。「良いわ~、やっぱり良い、やっぱり娘よねえ~」
母さんは、ハーレムよろしく両側にドロシーとルイーズを座らせて、肩をガッシっと抱いて(僕もやってみよう。)、交互に頬ずりを繰り返している。
「母さん、どうしてそっち側にいるの」
「決ってるでしょう、悪の魔の手から保護してるの」
「実の息子にどうしてそんな酷い事言えるのさ」
「実の息子だからよ、優の事は、お尻の穴の数も知ってるもの」
「皆知ってるよ、何しに来たのさ」「私の娘を保護しに来たの」
ぎゅ~、ぐるぐる。「えっ、二人共お腹空いてるの」こくこくこくこく。
「これ、おにぎりとか、卵焼きとか、ウインナーとか、煮物もあるから食べて」
二人がこっちを見る。僕は軽くうなずく。「「わあ~~い、ご飯だあ~」」
「優さん、どうして私の娘達か、ひもじい思いをしているの」
あーもうっ、自分の娘にしちゃってるよ。




