私、ドロシー？

本作品はカクヨムにも重複投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887207595

西に大きな夕日、オレンジの帯、虹色、水色、青、群青、東は夜、一等星が煌めく。
癒やしを求め、夕暮れの公園の、黄色い遊歩道を当てもなく散歩している。
虫の鳴き声、鳥の鳴き声、小さく有名な映画で歌われた曲のハミングが聞こえてきた。

声の主は、前を歩く女の子、突然よろけてこけた。
空腹で動けない彼女、飴で助けたのだが、のっぺらぼーだった。
そして自己紹介は、『私、ドロシー？』と疑問形。
更に彼女を追って来たのは、西の悪い魔女？

二人共空腹で、眠る所もなく、お礼をするから泊めて欲しいと言う。
木下　優、大学３年、二十歳、断る理由はない。
嬉しい事に、可愛らしいお嫁さんが二人もできた。

しかし、収入はバイトのみ、食費は倍増、ひもじいぃーと二人に血を吸われる。
入学と同時に始めた探偵業は下請け、依頼が無い。お嫁さん達が飢えてしまう。
赤ちゃんの養育費にも不安が。
そんな時、広告を出していないのに、近くの私学の女子高生が訪れ、依頼をしたいと言う。

※この物語は全てフィクションです。似通ったところがあっても、異なる国、異なる世界、異なるルールの中でのお話しと認識頂き、私達の世界と混同なさらない様にお願い申し上げます。