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HannaH II  作者: 選択科目のLR
序章
9/9

第7話 リスエットvsダント&ハンナ&ビット&ハク

読者の皆様へ


※暴力は犯罪です。真似をしないでください。

※高いところから飛び下りないでください。最悪死にます。


2月14日 16:25

さっきまで住宅地だったけど戦場になっちゃった場所


「おい、ダント。シンが張った結界内部でまだ救助出来てないのは何人だ?」

ハンナに言われて、ダントは感情感知で結界内部の一般人の気配を探った。

「えっと、生存しててまだ救助されてないのは7、8人ぐらい•••え?もうそんなに?」

思ったよりも感知した人数が少なくて驚いた。

「その7、8人とさっき救出した人を合わせて600人ぐらいかな•••じゃあ、他は•••。」

ビットが顔を青くして言った。

「死んだってことだろ。なら7、8人の救出は二人で何とかしろ。それぐらいの人数ならお前達でもできるだろ。リスエットは俺がやる。」

ハンナは相変わらずの冷たい声色で淡々と言った。


ハンナはダントとビットをリスエットから少し離れた場所に降ろすと、リスエットに向かって行った。



「へえ?選手交代k」

リスエットが言い終わる前にハンナは突進して建物の塀にリスエットを蹴り飛ばした。

「ぐっはあ•••おい、少しは受け答えをしr」

リスエットの右腕が突然あり得ない方向に曲がり、左足の脛骨と腓骨が粉々に砕けた。

〔流石に一発じゃ切り落とせないか。〕

ハンナは舌打ちをした。

「グアアアア!!•••な•••ん•••だ?俺の•••手足が•••何も•••されてないのに突然•••。」

リスエットが激痛で地面に倒れこむ•••ところをハンナは蹴りあげた。

リスエットは見事にf(x)=-x^2+13000(mm)のなんとも優美な放物線を描いて落下した。

「「「「「「援護するぞ!」」」」」」

リスエットの部下達が建物の隙間からがハンナを狙って一斉射撃した。

〔馬鹿が。〕

銃弾は何故かハンナの1m程手前で粉々になり、ハンナの体を逸れた。

「今、何が•••え?」

部下の一人がそう言ってバタりと倒れた。

別の兵士が見ると、何とその者の首と胴は切断されていた。

〔な•••今何が起こっt〕

間を空けず、その場にいたリスエットの部下の全員の首が地面に落ちた。

「貴様•••よくも俺の部下を!」

リスエットの能力で先程ダントやビットを襲った物と同じくらいの巨大なオブジェクトがいくつもハンナの頭上から落下してきた。

•••が、何故かハンナの頭上付近に来ると突然粉々になって全て吹き飛んだ。

「は???」

リスエットは続けて大量の瓦礫や鉄柱、家まるごとといったものをハンナにぶつけようとしたが、全てハンナの手前1m程で粉々になって吹き飛ばされた。

ハンナは、ほふく後進して逃れようとするリスエットに近づいた。

リスエットは折られた足で何とか立ち上がると、ハンナに利き腕である左腕の一撃を食らわす•••事なく、軽く止められブッチィと左腕を軽く引きちぎられた。そして追加で先程折った足を含めて残った四肢を軽く引きちぎった。

リスエットの叫び声が辺りに響く。

〔ああ、うるせえ。〕

あまりにもうるさいのでハンナはリスエットの首を掴んで声帯のある部分を握り潰した。

ヒュウウウウウウ!!!

叫び声にならない空気が喉から吹き出る。

〔よし、これで静かになった。〕

ハンナはそう思いながら、リスエットの腹を踏みつけた。

「何で港を通らずにここを襲撃できた?地下通路でも掘ったか?それともレーダーに感知されない飛行機でも作ったか?」

いつも通りの冷たい声色で淡々と言った。

リスエットは答えずに喉からヒューヒュー音を出してもがいた。

「答えろよ。肯定と否定のジェスチャーならできるだろ?本来なら殺せる相手を情報収集のためにわざわざ生かしてやってるんだぞ?」

ハンナはさっきよりもリスエットをより強く踏みつけた。


「ハンナ!結界内の一般人は皆救出したよ!シンに結界の外に出してもらった!」

ダントの声が聞こえた。

ハンナが振り向くと、ビットとダントが走って来ていた。


と、リスエットの出す音がヒューヒューから、ヒュヒュッに変わった。それと同時にハンナの体が何かに引っ張られるようにグンッと上昇した。念力。

〔クソ• • •嵌められた。能力の発動条件は"動かしたい固体に触れる"だと思ったが•••ビットとダントを動かさなかったのはブラフか?いや、たまたまそうなっただけか。〕


「二人共動き続けろ!止まったら奴の操作対象だ!」

そう言うと、ハンナはリスエットの能力で結界外の遥か遠くに高速で吹き飛ばされた。

「「え?」」

ダントとビットが飛ばされるハンナを見上げる間もなく、リスエットが念力操作した大量の瓦礫や家が二人をめがけて飛んできた。

「ビット、俺の後ろに!」

ビットを庇ってダントが瓦礫の攻撃を受ける。


「ダント!多分、アイツの能力は"静止中の固体及び生物を動かす能力"だ!空気を動かせば風を起こせるのにしないってことは多分出来ないんだと思う!僕らが念力の操作対象にならなかったのはさっきまで逃げるように走り回っていたからだよ!」

ビットはダントにリスエットの攻撃を防いで貰いながら言った。二人は走ってリスエットから距離を取った。

「そっか• • •いつの間にかさっきまで流れてたアイツの四肢の出血が突然止まってるのもそれかな。静止中なら自分も操作対象なのかな?」

ダントはビットに言った。


二人の頭上に建物が降ってくるが、さっきと比べて狙いが大きくズレている上に、さっきは絶え間なく落下してきたのに今は大きな隙がある。そして、動かしている物体がさっきと比べて皆小さい。


「だと思う。とにかく動き続けよう。もう一般人は全員救出したし、シンの結界に限界が来る前に敵の兵士とリスエットを全員倒さないと。ハンナの攻撃で負傷してるからか、攻撃の精度と頻度が格段に落ちてる。今なら僕らでもやれるかもしれない。」

「どっかに地下の隙間みたいなのあったら、そこをビットがヘビ型に変形してこっそり近づけるかな?俺が囮になるから、その隙にビットが強烈な一撃を当てるって感じで。」

「よし、それでいこう。」

ダントの提案にビットは賛成して、ヘビ状に変形すると、マンホールにチュルンと入っていった。


ダントはリスエットに走って近づいた。

さっきはただ逃げるしか出来なかったが、ハンナの攻撃で弱体化しているのか、威力や精度が格段に落ちている。

〔よし。簡単に避けれる、行ける!〕

リスエットが飛ばしてくる物体を全て避けながら、あと2mの所まで接近した。


と、四肢を失ったはずのリスエットが立ち上がった。何と念力を応用して、義足と義手と鋭い凶器を建物の破片から作っている!

しかし、身体能力が低いダントでも普通に互角に戦える程動きが遅かった。

ダントとリスエットは互いに相手を切りつけ続けたが、防御力の高いダントにリスエットの攻撃は大して通らず、攻撃力の低いダントはリスエットの体に大して傷を負わせられなかった。


そこでダントは自らの師匠(カロワ•ヴァンテルア)に教えられた事を思い出した。


『相手に攻撃が通らないときには、粘膜を狙うと攻撃が通る時があるの。例えば• • •()()。』


「オリャア!」

リスエットの口が大きく開いた隙を狙って、ダントは()()()にナイフを突っ込んだ。• • •が、何とリスエットはナイフをカシッと噛んで止めてしまった。

〔嘘だろ?〕ダントは驚いた。

そして、リスエットはそのままナイフをバッキイインと噛み折った。そして、ダントを遠くに蹴り飛ばした。

〔嘘だろおおお?!〕


そこでダントは自らの師匠(カロワ•ヴァンテルア)に言われた事の続きを思い出した。


『それで気を付けなきゃいけないのが、相手に噛んで止められないように、()()()に入れること。』


〔チッ• • •そうだった• • •でも、時間稼ぎは充分だろ。〕

リスエットの背後の瓦礫が変形してビットになり、刃先1.64mぐらいの巨大な斧に変形させた腕で、リスエットを全力で殴った。完全に不意を突かれたリスエットは90m程空を舞って、3階建て建物の側面に激突した。

「フウ、何とか上手くいったね、ダント。」

ビットはそう言いながら、リスエットに蹴り飛ばされたダントに手を貸した。

「うん、後はアイツの部下を• • •ヤバい、ビット下がって!」

二人に一辺5m程のコンクリートが飛んできた。

ダントはビットを庇ってコンクリートの衝撃を受けた。リスエットの攻撃の威力が上がっている。

「ごめんダント、毎回庇ってもらって• • •。」

「そんなことよりアイツ、"画竜点睛"使ってるよ• • •。」

二人が見る先には目の黄橙がより強く光輝いたリスエットがこちらに近づいてきていた。

建物の破片から斧を作り出すと、最初に戦った時と比べてより大きくより多くの瓦礫を宙に浮かべ、鋭利な形に変形させた。


〔〔まずい• • •。〕〕


と、二人が冷や汗を流していると、頭上から声が聞こえた。

「"雷轟激波(サンダークラッシュ)"!!」

それを聞いたビットは頭を変形させて、耳を無くした。その直後、とてつもない轟音がリスエットを襲い、周りの建物が衝撃波で大きく揺れ、窓のガラスというガラスが粉々に割れた。 そして、リスエットはその場に気絶して倒れた。


「ダント、ビット無事か!?すまん、遅れた!」

近くの建物から飛び降りてきた声の主は二人に駆け寄った。

「「ハク!!」」

頭を元通りに変形させたビットと、ダントはハクに駆け寄った。

「少し前にガリア地方での調査を終えて、本部から連絡が来て急いで戻ってきたんやけど• • • まさかこんなことが起こるとは。ここに来る途中で結界?の外にいたシンから状況は聞いとる。ハンナは飛ばされたんか?」

「うん、俺とビットが苦戦してたら、ハンナがアイツを追い詰めたんやけど、能力で遠くに飛ばされちゃって。アイツの名前はリスエット•ドバーンっていうらしいんd」

「知っとるよ。前にも戦ったことある奴や• • • カロワですら手間かけさせられた敵や。」

そう言いながら、ハクはダントの右腕に薬液をかけて、リングを手渡した。

「たまたまナーズから借りてて良かったわ。どや?腕繋がりそうか?」

「うん、ありがとう繋がった。っていうか何でリング持ってきてるの?」


ーーーー

ハクが持ってきた直径15cmから20cmぐらいのリングは、ダントがカロワから渡された物であり、リングの内側に顕現できるゲートによって繋がっている特殊空間には、カロワの愛刀である"ヒミコ"が収納されている。

このリングはカロワの弟子の誰かが強力な敵と対峙した際、自動的に察知して飛んでくる。

リングの性能として、バリアの生成と特殊空間ゲートの開放の二つがあるが、いずれもカロワが認めた者しか()()使うことはできない。

ーーーー


「結界の壁にひたすらガンガンぶつかってたから持ってきたんや。多分危機を感知して飛んできたんちゃうか?」

「ねえ、ダントにハク。確かそのリングってヤバい敵が現れたときに自動的に飛んでくるんだよね?

ってことはこのリスエットがそれだけヤバい敵ってこt」

ビットが振り返るよりも速く、気絶していたはずのリスエットが襲いかかった。そしてそれよりも速くダントがリスエットの前に立ちはだかった。さらにそれより速く、ハクが投げたリングがバリアを張ってダントを守った。

ガッキイン!と閃光が散る。

「嘘でしょ?あのバジュラでも、もう少し長く気絶してたよ?」

ダントが驚く。

「すまん、結界外の野次馬に配慮して威力下げてたんや。」

確かに結界外を見てみると、野次馬がシンに促されて結界から離れていくのが見えた。

〔クソッ!何でわざわざ俺達が戦い辛い状況を作るんだよ!〕

ダントは拳を握りしめた。



「よくもやってくれたじゃねえか。さっきのチビに潰された喉の修復にずいぶんと時間がかかっちまった。」

リスエットがゲホゲホと血を吐きながら言った。

ダントはハクにリングを手渡して、ビットの前に立った。

「おい、テメェらは"画竜点睛"を使わねえのか?」

リスエットが訊いた。

〔もう使えない•••〕ハクは天を仰いだ。

〔ユリアちゃんがいない•••〕ビットは後ろを振り向いた。

〔そもそも習得してない•••〕ダントはうつむいた。

「そうか。じゃあ遠慮なく潰させてもらう!」

リスエットが3人に猛攻を仕掛けた。


ーーー

同日 16:20


ユリアは窓から見える巨大な青白い結界を見つめていた。


背後では、


「早く逃げましょうよ!」

「病人を見捨てるっていうのか!」

「どちらにしろ移動させれない患者がいるだろ!逃げれる奴だけ先に逃げるべきだ!」

「いいや、僕は今戦っている人達を信じます!僕らがいなくなったら、発作を起こした人を助けられる人が居なくなる!」

「彼らが何のために戦っていると思っている!今すぐにでもあの結界が破られて敵が襲いかかってくるかもしれんのだぞ!」

「いいよこいよ!」


といった怒声が聞こえてきた。


〔ビットちゃん•••。皆•••。〕

すぐ近くで大切な人が戦っている。

ユリアは無意識に服の胸元を握りしめていた。


ドオーンドオーンと巨大な物音が聞こえてくる。


もう居ても立っても居られない。

気づけば、ユリアは窓から飛び下りていた。

キャラ図鑑7



ユリア•ゼズリン


身長164cm 体重59kg 21歳♀8月10日誕


血液型O型


趣味:ビットと遊ぶ事、温泉、ビットの体の一部の収集


嫌いなもの:ヤンキー、私物を隠したり壊したり盗んだりする人


好きなもの:ビット•リゲイト、こたつで食べるみかん、煎餅


外見:茶色の長髪でベージュ色の目。


得意:集団戦


不得意:単独戦闘


エナジーレベル:92(フェーズ2)

眼色:黄橙

戦闘タイプ:アタッカー

ステータス

攻撃:☆☆☆☆

速度:☆☆

頭脳:☆☆

能力:★★★★★★(MAX)

体力:☆☆☆


ビット•リゲイトと仲が良いが、少々変わった癖を持っており、ビットの髪の毛を集めて筆を作ったり、ビットを隠し撮りした写真で部屋を埋め尽くしたりしている。

尚、ビット本人はその事実を知って喜んだ。


ビットの趣味嗜好はユリアの影響が大きく、温泉の魅力を布教したのもユリアである。

ちなみに、ビット本来の外見、体質、性別、年齢を知っているのもユリアのみである。















生物に触れると対象を燃やす

という体質のため、産まれたときに助産師と母親が焼死している。現在でも、ユリアと触れ合って燃えない人は数人しかいない。

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