プロローグ
作者より
突然ですが皆さんは
「絶望を喰らい、全てを壊さんとする者」
と
「希望を宿し、全てを救わんとする者」
どちらが強いと思いますか?
ただただ苦しかった。痛かった。
数多の苦痛に縛り付けられながら私はその場所に落とされた。
そして、あの人に救われた。これでもう大丈夫だと思った。あの人から初めて幸せを教わり、初めて広い世界を見せてもらい、趣味まで似た。
私はこれからこうして幸せに生きていけると思ってた。
でも、そんな希望は見事に壊された。
私のせいであの人は死んだ。
再び地獄が始まった。
自分は恩人を殺した「地獄」を酷く憎んだ。
自分は恩人を救えなかった「自分の無力さ」もまた憎んだ。
やはり自分は、なんの力も無いただの女だったのだろうか。そうやって永遠とも思える、「地獄」での長い3年の月日が流れた。
そして「地獄」から排出された「俺」は、3年間の蓄積された憎悪と怒りとともに、復讐を誓った。
仇を討つため。恩人への贖罪のため。
でも、何か違う。今は・・・何か他に大切なものがあるような感じがする。でも自分にかかった「鎖」がそれを見せてくれない。
誰かにこれを壊して教えてほしい。
俺の心にある「他のもの」は、一体何なんだ・・・。
ーーーー
????年??月??日11:45 某所
「名前は•••終わり、終幕、最後、終了、終止符•••よし、ピリオドって名乗るのがいいかな。うん、そうだそうだ、それがいいや。今日から私の名前はピリオド。それでいこう。」
独り言を言ってピリオドはピョンと、立ち上がった。
自分の立つ、迷路のように広がる鉄の足場の隙間から、ヒューヒューと風が鳴く。下方3mより下が全く見えない。
自分の頭上からは、ほのかに暖かい陽光が照らす。上方3mより上がよく見える。
下一面が霧によって鈍色に塗り潰され、上一面が真冬の昼の太陽によって金色に染まる。
ピリオドは空を見上げながら、首をひねった。
(さて、私の望む世界を創るとするか。やりたいことは山程あるし、何しろ奴らが一体どんな顔を見せてくれるのか楽しみで仕方ない!)
ピリオドはニヤリと笑うと、手に持っていた、カードケースに収まるぐらいの鉄クズを足場の遥か下にボロボロと落とした。
「フフフ•••これこそ、この私の計画の第一歩か•••早速面白くなりそうじゃないか!首長くして待っとけ、兵士どもめ!!!」
ピリオドは足場の柵にもたれながら高笑いした。
キャラ図鑑0
ピリオド(登場は15話から)
身長153~158cm?
体重??kg
10~15?歳
♀
??月??日誕
本名:不明
血液型?型
趣味:戦闘?
嫌いなもの:強くもないのに偉そうにしてる人?更地?
好きなもの:チョコレート?
外見:緑髪の長髪に白い瞳。目撃者曰く、かなりの美少女とのこと。
得意:不明
不得意:不明
エナジーレベル:不明
眼色:不明
戦闘タイプ:不明
ステータス
攻撃:不明
速度:不明
頭脳:不明
能力:不明
体力:不明
自らを"物語の終止符たる人物"と自称する謎の少女。ハンナ達を物陰から観察することが度々ある。戦闘能力についてはほとんど不明だが、相手の能力をコピーするとの情報がある。
他にも
「質問したければ私を倒しなよ。ま、絶対無理だろうけどね。」
「いいね、いいね!もっと怒れ!そんでもって私を殴ってみろ!アッハッハッハ!」
といった、挑発的な言動をする一方、
「私が何者かって?それは、あなた方がこれから決めるべきことでしょ。」
「アハハ!私の望む世界にまた一歩近づいたよ!」
という意味深な言葉を発することもある。