かわうそエブリデー
今回は、動物のリクエストがあり制作しました。
ここはアマゾン川の水辺。
僕はオオカワウソの『オカワリ』、家族と暮らしている。
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朝、オカワリは川の中洲へ。
「今日も魚を沢山獲るぞ!」
オカワリは耳と鼻を塞ぎ、一気に深くまで潜る。
「おっ、ピラニアだ!」
ピラニアに狙いを見定め、ピラニアを食べる。
(バリバリ、ムシャムシャ。)
何匹か食べ、腹を満たす。
「大きい獲物は居ないかな。」
オカワリは、また潜り魚を探す。
その時、背後から近付く影が…。
(ガブリッ!)
「痛ー!」
尻尾に噛みついたのはコビトカイマンだった。
「ガブガブ(食ってやる。)」
オカワリは水面に勢いよく飛び出し、中洲を駆け回る。
「痛ててて!」
巣からオカワリの奥さん『カワミ』が見ていた。
「あんた!」
カワミは巣から飛び出し、オカワリの元へ。
「ママ!」
カワミが飛び出すのを6匹の子供達が見ている。
(バシャバシャ!)
中洲に到着したカワミは、オカワリに噛り付くコビトカイマンに噛り付く。
「ガブブッ!(痛い!)」
コビトカイマンはオカワリを放してしまう。
「しまった!」
カワミはコビトカイマンの口を押さえ付ける。
「コビトカイマン、私が食べて良いかしら?」
オカワリは頷くとまた川にもって行った。
(ムシャムシヤ。)
カワミはコビトカイマンを食べ、巣に帰って行った。
「ゴポゴポゴポ。(子供達には魚だよな。)」
すると、目の前をピラルクが通った。
「ゴポゴポ!(これは大物!)」
オカワリは全速力でピラルクに回り込む。
(ドンッ!)
ピラルクの横っ腹にぶつかると、ピラルクは驚いて水面に飛び出す。
「ゴポゴポ!(今だ!)」
オカワリは水面に飛び出し、ピラルクを中洲で押さえ付け、頭を噛り息の根を止める。
「大物だ!」
オカワリは巣へピラルクを持ち帰る。
「あなた、おかえり。
子供達と見ていたわ。」
子供達もやって来て。
「パパすごーい!」
「これ、何て魚?」
6匹の子供達の質問責めにに合う。
「コラコラ、一斉に喋っても解らんから。」
長男の『カワオ』が。
「これ、何て魚?」
「これは『ピラルク』だ。」
カワオは頷くと、次男の『アマタ』が。
「何で頭食べたの?」
「こいつは、とても力が強いから、頭を食べて動けなくするんだ。」
長女の『アマミ』が。
「パパとママは食べないの?」
「パパとママは、さっき食べたから大丈夫。」
三男の『アマキ』が。
「どこから食べようかな?」
「好きな所から食べなさい。」
次女の『カワヨ』が。
「美味しい?」
「ピラニアよりも美味しいぞーら。」
末っ子で四男の『カワタ』が。
「尻尾食べて良い?」
「食べて良いぞ。」
子供達は、各々好きな所から食べ始め、あっという間にピラルクは消えてしまった。
「ごちそうさま!」
オカワリとカワミは子供達と外で鬼ごっこをしたり、かけっこをして遊びました。
§おしまい§
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