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62話:両親とのポルトガル旅行2

 次にクレリゴス教会へ行き、ここは18世紀に建てられたバロック様式の教会で、併設の高さ76メートルのクレリゴスの塔は、ポルト随一の高さを誇るポルトのシンボル的存在。教会内部に入ると重厚な外観とは対照的に、甘やかな色使いが美しいクレリゴス教会の内部。淡いピンク色が印象的な内壁や天井を、黄金の装飾や精巧な彫刻の数々が彩り、ため息をつきたくなるほど優美な空間に仕上がっていた。


 母が思わず素敵と言って多くの写真を撮った。クレゴリス塔に登るか佐野公康が両親に聞くと、ここまで来たのだから登ろうと言い、何回も途中で休みながら225段の長い階段をのぼり切ると、ポルト市街のパノラマが一望できた。クレゴリスの塔の高さは76メートルですが、それ自体が坂の上に建っているため、さらに高く感じられた。建物が身を寄せ合うように密集するポルトの街並みはまるでおもちゃのようだった。


 反対側にドウロ川に面してオレンジ屋根の建物が一面に広がる風景。オレンジ屋根の建物の間から、ポルトを代表する教会、カテドラルをはじめとする歴史的建造物の塔が見えた。坂の多い街でオレンジの屋根が段々畑のように連なり郷愁を誘う。そして十分観光を楽しんでタクシーの運転手にチップを渡しホテルに帰った。19時に夕食にとりに近くのレストランに行き、ホテルに帰り早めに床についた。


 翌日4月24日はホテルのフロントの人コスタノバへ行きたいので行き方をきいて、佐野公康がメモしながら話を聞き電車でアベイロ駅へ行き、そこからバスに乗り換えコスタノバ行きのバスに乗り換える。朝8時に出て途中でパンを買い電車でアベイロへ行き駅を降りた。アベイロ駅の白い壁にアズレージョがはってあり、素敵な駅で、少し周りを散歩して、多くの写真を撮った。母は、アズレージョって最高に素敵と喜んでみていた。


 徒歩数分でバス停へ行きコスタノバへ到着。コスタノバにつくとカラフルな縞々の家が肩を寄せ合い建っていた。両親は、それを見て、おーと叫んだほど驚いた。「まるで、テーマパークね」と母が笑いながら言った。レストランも商店も全てがストライプの建物だ。なぜストライプの派手の模様の家に統一したのか、その理由を知りたくて昼食の時レストランのウエイターに聞くと彼が良い質問だと笑顔で言った。


 ここは昔から漁業の町で、よく霧が立ちこめる地域で前が見えにくくなる。その時、「家が目立って、直ぐに家に帰れる様にするために賢い漁師が派手なストライプの家にして、次々に真似して、今では、この通りになったって訳さ」と言い「わかったかと、軽く肩をたたくので、良く理解できた、ありがとう」と佐野公康が言った。君達は日本人かと聞くので、そうですと答えると、ポルトガルと日本は古くからの友人だと言い、日本でも漁業が盛んだそうだねと聞いた。


 そうですと答えると、うれしそうに、せいぜい、ポルトガルを楽しんで行ってくれと言うので、思わず、握手すると、彼が、我々4人を次々にハグしてくれた。父が漁師は命がけの仕事だから情に厚い人が多いのだろうとしみじみ言った。そして1時間ほどコスタノバを後にして、バスでアベイロの駅へ、そこからリスボン行きの列車に乗って、夕方17時半にリスボンについて以前泊まったホテルに行きチェックインした。


 その晩は駅で買ってきた食べ物で夕食を済ませ、早めに床についた。翌日4月25日、リスボンの名所巡りを計画した。8時にタクシーを呼んでもらい、最初にジェロニモス修道院へ少し散歩してると入場券売り場に人が集まりだし、並んで、9時過ぎに入場できた。ジェロニモス修道院は宮殿のような、その美しい外観もさることながら、内部の至る所に見られる「マヌエル様式」というポルトガル独特の見事な装飾建築が特徴。


 ジェロニモス修道院は、完成するまでには、なんと300年もの歳月を費やし、その建築資金は、はじめ、「ヴァスコ・ダ・ガマ」が持ち帰った胡椒などの「スパイス」の売却で得た莫大な利益によって賄われた。インド航路を発見しポルトガルを黄金時代へと導いたヴァスコ・ダ・ガマの功績を称え、ジェロニモス修道院の中には、彼の柩が安置されている。

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