表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/67

52話:フンシャル花祭りの美人は、どこから1

 むしろ、フンシャル花祭りだけでなく2月中旬から下旬のカーニバルや9月のマディラワイン祭りに、世界から大勢のお客さんに来て欲しいと言った。役所が、最近力を入れて、金をかけて、世界中に宣伝してくれ、年々、観光客が増えて、その点ではホテルも潤っていると笑った。もう少し高いマディラワインが売れると、うれしいけどねと言ったが、反面高くなりすぎて、最近では島民が買えないのも寂しいと本音を漏らした。


 そんな話で盛り上がり今日も0時になり床についた。翌、4月24日、朝8時前にホテルを出て、佐野夫妻が場所取りをして、通りの周辺の木を見ると、ジャガランダの花が咲き始めているのが見え、気分が盛り上がった。そして10時にフラワー・フェスティバルが始まると、いきなり、美女達がきれいな花の中に数人登場して観客に手を振って歓声答えた。次に美人さんと可愛い女の子のペアが手に花束を持って、とびっきりの衣装に身を包んで行進してくるとシャッターの音が響いた。


 このシーズンはフンシャル空港が大混雑して、ロンドン、パリ、ローマ、ヨーロッパ各国から、直接、フンシャル空港への直行便を出すようで、島のホテルだけではとても収容しきれない人達を日帰りで参加できるようにしているという話を聞いた。11時なると会場の沿道は、いっぱいになり観光ツアーでは、5、6段のツアー客、専用の観客席を作っている所が見えた。また、観客の列が長く、最後の方まで見えないほどだった。


 続いて、地元の男性と女性が踊りながら練り歩いたり、妖精のような衣装を着て、手に持った多くお花を見物客にプレゼントしてくれるパレードもあった。また、非常に艶やかな黄色一色の美人さん達の踊り、縦縞、横縞のスカートの一団。また、大きなひまわりを髪に飾り、手に持って踊る女性達のグループ。今度はパレード用トラックに2人の美人さんが、まるで取り囲む花にも負けない美しさで、競いあり、ヒートアップして、投げキッスと送ってくれる女性も現れた。


 それを見ている男性達の目の色が変わった。その後、ペアの上手なバレーダンサーがバレーを披露しながらパレードをしてる珍しい光景も見られた。しかし、ホテルのフロントの人が言っていたが、「マディラ島の島民は、自分が、食べていけるだけの仕事して、それ以外の時間を人生を楽しむために使っている」。こう言う生活が、本当の理想かも知れないと、佐野公康が言うと、奥さんも、そうね、そんな人生を過ごしたいものねと、同感してくれた。


 昼食の弁当を広げながら、その後も続く、パレードを眺めていた。そして初日が終わった。しかし、こんな小さな島に、こんな美人さんばかり、大勢いるはずはないと、佐野は考えて、まさかポルトガルでの美人コンテストで選ばれた女性が集められたという事もないだろうし、どうやって、これだけの美人を派遣してるのか気になった。今晩ホテルに帰り、フロントの男に聞いて見ようと考えた。


 夕方17時にホテルに戻り、夕食後、20時からの飲み会で、その美人の話をするとフロントの男が薄ら笑いを浮かべて、良い所に気がついたねと言った。そして実は、この島の女性達は基本的に美人は少なく、島民は恥ずかしがり屋さんが多く、民族舞踊を仲間達の前で踊る以外、人前で踊るなんて事はしないと言った。どうやって集められているか本当のことは知らないと前置きして、これから後は聞いた話になると言って話し始めた。


 1つは芸能プロダクションの人がポルトガルの女優、ダンサーをめざす娘の中から渡航費用を出して参加させて宣伝に利用してるという話は聞いたと言った。しかし、ポルトガル以外から集めることはないらしい。その他には、自費で来て踊りに来る女性もいると聞いたと言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=207309043&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ