12歳から止まっている感情
実体験をもとにしたある少女の物語。
「アンタの考えは間違っている。」「頭の中はどうなっているんだ」「アンタは私や周りがおかしいと思っているだろうが、おかしいのはアンタで悪影響なのはアンタ」「私が納得できる答えじゃないからこの感想文は間違い。この文章読んでこんな風に普通は考えない。」「教えた解き方をしていない。黒板をちゃんと写していないから答えが合っててもバツ。私の言う通りにしないから減点。」「普通じゃない」「普通の子の迷惑」「アンタはやりにくくて仕方ない。」「もっと先生に感謝しなさい。尊敬しなさい。」
1人の教師に浴びせれられた不愉快な言葉のシャワーはふとしたときに思い出す。
もう10年以上前のことなのに、いつまでも脳裏に焼きついている。きっと言った側はとっくに忘れて自分の孫や他の児童に誰が定義したかわからない普通を押し付けて笑っているんだと思う。
普通って何だろう。
おかしいってどういうことだろう。
やりにくいってどのへんが?
尊敬とか感謝って強制するものなの?
ぐるぐるぐるぐる解決できない疑問が成長途中の頭に渦巻いてキャパオーバーした12歳のある日から感情の一部が死んでいる気がする。
お読みいただきありがとうございます。
どの程度続くかは未定ですが、お楽しみいただければ嬉しいです。