6 結局幼稚園へと入園させることになりました。
6話です。
最近めっきり気温が上がって暑いくらいになりましたね、春です。
今回も会話中心にいきます。
『さっさと起きろ!』
…うるせぇ…まだこんな時間じゃねぇか
海翔「…何だようるせぇな」
綾香「今日から俺の入園だから早く着替えやがれ!」
…あぁそう言えばそうだったな
海翔「…お前マジで大人しくしてろよな、絶対」
今日からコイツが行く幼稚園ってのは大学に行く途中の道にある
俺は車の免許を持っていない(大学で禁止されている)ため歩きで行く。
大学へはいつも自転車で行っていたが
歩きでも30分ちょいで着くためあまり問題はない
綾香「遅い」
海翔「張り切りすぎだろ…」
急かされ準備を終えた俺は真司と共に登園スタート
歩くこと10数分………
海翔「あった、あれがお前の通う幼稚園だ」
綾香「え!?ここって……」
何だ、何を驚いている?
海翔「デジャブか?」
綾香「貴様には関係ない」
何だこのロリコンは
幼稚園に着いた俺達はとりあえず事務室っぽい所へ
海翔「今日から娘?がお世話になる長田です。」
保母さん「長田さんですね、話は聞いています。(随分と若い父親さんね…)
大丈夫です。私達が責任をもって預かるので安心して下さい。」
海翔「ありがとうございます。じゃあ早速ですが宜しくお願いします。」
綾香「お願いします!!」マンメンノエミ
保母さん「え…えぇ、任せて下さい(何この超可愛いの!抱き締めたい!
そんな子がうちの組だなんて…保母やって来て良かった…)」キュン
さてと…少し不安な所もあるが大学行くとするか
俺はそのまま直行で大学へと向かった
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照実「へぇ~この前の子入園したんだ~」
藍川とはこの前の一件以降毎日話しかけられる様になった
内容は8割方綾香についてだが
照実「ねぇあの子の好きな物とかって何かある?
入園祝いみたいなので服とかプレゼントしたいんだけど…」
そんな小学校ならまだしも幼稚園の入園祝いって…
海翔「いやわざわざそこまでやらなくても」
照実「え~…お菓子とか安い物は?」
菓子位なら大丈夫か、何かしらプレゼントしたいらしいし
海翔「それならえ~と…チョコレートとかが好きって言ってた様な…」
こんな自然に嘘がつけるなんて初めてだ
照実「チョコレートね!じゃあ明日はバイト非番だから…
明後日綾香ちゃんと来てよ、待ってるからさ」
海翔「分かった」
日頃の罰だ、無理矢理にでも連れてきてやる
海翔「そう言えばそろそろ休憩終わるけど…」
照実「え?あっ本当だ、じゃあまた後で」
休憩時間が終わりそれぞれ自分の席に着いた
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保母さん「綾香ちゃ~ん、お父さんがお迎えよ~」
綾香「うわぁい!パパおかえりー♪」
海翔「…猫かぶりすぎだろ」ボソリ
中身があの変態ロリコンだと考えると…寒気が
海翔「えぇ~と…どうでしたか?」
保母さん「元気いっぱいでしたよ!
友達にも積極的に声を掛けて一緒に遊んだり
とても活動的な女の子でした!」
アイツ大人しくしてろっつったのに…
海翔「そうですか…今日はありがとうございました。」
保母さん「いえいえこちらこそ(目の保養になったわ…)」
綾香「ねぇパパー帰ろ?」
テラキモス…これ本当に真司か?
海翔「では…さようなら」
綾香「せんせーバイバーイ!」
保母さん「えぇ、さようなら」
帰り道
綾香「…来んの早えーよ、折角千夏ちゃん達と遊んでたのに…」
なんでコイツあんなに弾けてたんだ?
藍川の時と全然違うじゃねーか
海翔「お前あのキャラ…キモ過ぎんぞ」
綾香「だって私は今ようちえんちぇいだもん☆」
うわぁ…20のおっさんが『だもん☆』とか……
海翔「マジ止めろ、さっきから鳥肌が止まんねぇんだよ」
綾香「パパに怒られちゃった♪テヘッ」
…もう何を言っても無駄だな
クソ野郎、明後日今に見てろ…
そうこうしている内に俺達は家に着いた。
6話and第一章終わりです。
次回からは真司メインの話となります。
期待を裏切らない様頑張ります。