4 さらに恐喝されたり一緒に風呂入ったりした俺は
遅くなってすいません…
ようやく受験も終わったので投下しました
この物語は「とある高校生二人によるトリップストーリー」と違い
基本ギャグ、会話中心です。
なので今回も気軽な気持ちで読んで下さい。
あぁ色々と疲れた…
海翔「…ただいま」
「おかえり」
リビングから可愛らしい声が聞こえる、…奴だ
海翔「お前の葬式の香典に6千円も出してやった」
綾香「おぉーご苦労ご苦労」
海翔「お前の両親もお前のために涙流してたぞ」
綾香「!!…でどうだった?」
海翔「あぁ、別れ際に『いつも息子のためにありがとう』って」
綾香「……そうか……あぁ~自分のために泣く親父の顔見たかったなぁ~」
一瞬寂しそうな顔をしたかなと思ったら気のせいか
それより寝そべりながらバラエティ見て笑う幼女とか…
近所に見られたらどうすんだ
綾香「いやぁ…寝そべりながらバラエティみて笑っている幼女とか
事情を知らないやつが見たらどんな風に見られるか…」
同じ事考えてやがった
海翔「分かってんなら自重しろ」
綾香「へーいへい…あぁそう言えば昨日言ったこと覚えてるか?」
海翔「さぁね」
綾香「幼稚園に入園手続きを…」
海翔「1、1、0と…もしもーしけーさつですかー」
綾香「ぅおい!頼むよ!…お前だって大学あんだろ、その間どうすんよ?」
海翔「弁当おいときゃ充分だろ」
綾香「…グレるぞ?」
海翔「どーぞ」
コイツは俺の思っている以上に真性だった、
つい先日夢叶えさせるとか何とか抜かしてしまったが撤回、
このままでは本物の園児に危険が及んでしまう
輝かしい未来を背負う純粋無垢な子供心に傷をつけさせる訳にはいかない
綾香「ふ~ん…本当に断っても良いのか?」
海翔「…何がだ?」
綾香「今俺が服を破って泣きながらこの家を出て助けを求めたら……」
海翔「なっ!!?」
…なんて恐ろしい事を……コイツならマジでやりかねないぞ
海翔「クソッ…分かったよ行けば良いんだろ行けば」
綾香「え?何処に行くの?」
ウゼェ…コノヤロウ…
海翔「…入園手続きだ」
綾香「わぁーいパパ大好きー!」
掌返したように態度変えやがって…いつか泣かしてやる
海翔「…ただし今日はもう遅い、明日大学終わってからだ」
綾香「了解だ大佐…じゃあ風呂入ろーぜ、一緒に」
海翔「あぁ、丁度沸いて…ってはぁ!?」
綾香「何だ?お前は園児を一人で湯船に入れる事が出来るのか?」ニヤニヤ
クッ…コイツ俺をからかって楽しんでやがんな
なんて腐った性格してんだ
海翔「…チクショウが…」
ーーーんで結局入ることになりました。ーーー
落ち着け…この頃の体つきなんて男女変わりない、
そんな未発達ボディに如何わしい気持ちなんて…
綾香「パパ~背中洗って~」ニヤニヤ
コ・ン・チ・ク・ショ・ウ、オモチャにしやがって…ん?
綾香「何ジロジロみてんだ?」
海翔「お前このわき腹の青いアザは何だ?」
綾香「うそ!?アザ……本当だ」
気付いてなかったのか
海翔「痛くないのか?」
綾香「ん~…触ったら少しズキンとするだけだし」
海翔「そうか…」
何処かにぶつけたのか?
いやでもわき腹なんてそうそうぶつけられないし…
しかも内出血なんてちょっとやそっとじゃ起こらないぞ、
一体どうやって出来たんだ…?
綾香「それより早く流してくれ」
海翔「あ?あぁ」
まぁいっか、大したことないんだし
ジャアァァァアァ……
綾香「じゃあ入りまーす♪」
よし、さっさと出るか
流石に一緒の風呂は不味いだろ、犯罪者になりたくないからな
いや表面上は犯罪だが内面上では……うぇっぷ
想像しちまったじゃねぇか
海翔「おい、先出てっかんな」
綾香「…………」
…何だ?真剣な顔付きで無口になって…
海翔「どうかしたか?」
綾香「…いや、何でもない」
海翔「?」
こうして俺と真司の親子としての共同生活一日目が終わった
4話完結です。
次回は共同生活二日目を書いていく予定です。
本当に願望と妄想を元に書いているので
これからも行き当たりばったりな展開になると思いますが御了承下さい。