3 そして元親友と親子関係になった俺は泣きの演技をしまして
3話目です。
なんか前回までのノリと全然違うのは気にしないで下さい。
今のところシリアルの欠片もありません。
施設従業員「…それでは何かあった場合、ここに連絡お願い致します。以上です」
海翔「はい分かりました、ありがとうございます。」ペコリ
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幼女(真司?)「随分と時間かかってたな」
海翔「しょうがないだろ、戸籍登録やら契約やら…」
幼女(真司?)「そういやお前従業員のお姉さんの胸ばっか見てたろ」ニヤニヤ
海翔「おまっ…その声でなんちゅう事言うんだよ…」
やっぱりコイツは真司なんだな…
幼女(真司?)「…で?感想は?」
海翔「…でかかったな、俺の目測だとFカッ……ってんな事どうでも良いだろ!」
幼女(真司?)「これが正常かぁ?……デカ乳の何が良いんだか…」
海翔「黙れロリコン」
幼女(真司?)「何を!?ただの貧乳好きだよ!
子供が好きだって女子がヌイグルミを可愛いと言っている様なそんな感じだろ!?」
海翔「あ、そうそうその子(身体)の名前は確か……」
幼女(真司?)「無視かコノヤロウ…綾香ちゃんだ、
これで作者の名前表記もちっとは楽になるだろう」
海翔「?何の話かは知らないがお前…」
綾香←「綾香って呼んでねパーパ♪」キャピッ♪
海翔「……」イラッ
コ…コイツ……
海翔「お前にはプライドってもんがないのか…」
綾香「プライドってなーに?綾香分かんなーい♪」
もー分かった、コイツにはプライドなんてもんもう存在しないんだな
海翔「…あ…綾香…ちゃんはこれからどうするつもりなのかなぁ…?」
綾香「とりあえずここら辺歩いてよーぜ」
急に素に戻るのか
海翔「フザけんな、知り合いに見つかったらどうするんだ?
さっさと帰るぞ」
当然の結論だ、万が一見つかって誘拐犯扱いされたらたまったもんじゃない
綾香「はいはい分かりましたよーだ」
俺はとりあえず家に帰った…コイツと一緒に
綾香「お邪魔しまーす」
海翔「誰もいねーよ」
綾香「ふーん、一人暮らしなのに結構良い家住んでんじゃん」
海翔「まぁ親が『いつか家庭持つために今のうちから予行練習的なもの
した方が良いでしょ』って買ってくれたからなぁ、頭が上がんないよ」
プルルルル プルルルル
綾香「ん?何か電話鳴ってるけど…」
海翔「わーってるよ」カチャ
海翔「はいもしもし長田です」
『…ねぇ…海翔……ニュース見た……?』
この声は…蝶子か?
合途 蝶子は中学校から高校まで同じクラスで、
真司と付き合っていると高校一年位の時に噂された女子だ
俺とは特別な接点なんて無かったはずなのに何でこの時期に電話をよこすんだ?
しかも今にも泣きそうな震える声で
海翔「ニュースなら見てないけど…」
『落ち着…いて聞いて…絶対……』
海翔「あ…あぁ」
なんだなんだ?……ニュースってまさかと思うが……
『…真司が…真司が…小さな女の子を助けて……し…死んじゃったの…!』
…あれ?何だろうこの感情…
まるでドッキリと知っていながらドッキリ大成功の札を見せられた様な…
そんな謎の心境…可笑しいな…
全く悲しくないぞ
どうしようか…『落ち着いて聞いて』と念を入れてる時点で
俺が発狂する程のショックを受けると思っているし
むしろこのシリアル空気でのほほんとしてられる事が最低か…やむをえん
海翔「…おい…冗談だろ…ア…アイツが死ぬなんて…」
綾香「プフッ!ククク……」
どこぞの漫画の主人公気取りだよ俺は…
蝶子『本…当なの…事故で……うっ…うぅぅ……』
ヤバい泣き出した、流石の俺も罪悪感が…
海翔「そんな…どうして……どうして……」
俺もショックを受けた振りをするが
実際は後ろで笑いをこらえている奴にイライラしていた。
蝶子『……ゴメンなさい…でも良かった……真司が…小さい子を守れて…
本当にすごい……よね』
噂は事実だったか…
海翔「……あぁ…そうだな…アイツはヒーローだな……
きっと天国でも満足していると思う…」
自分で何を言ってるんだと突っ込みたくなる
電話の向こう側とこっち側の温度差が大きすぎるな
蝶子『うん…やっぱりそうだよね…それは真司が自分の…意思でやったもの…だよね……
ありがとう、ちょっと落ち着けた…』
海翔「俺も落ち着けたよ…じゃあ今日は真司の葬式か……俺は行くけど…」
最初から落ち着いている所じゃあございません
蝶子『わ…私も…』
海翔「じゃあまた後でな…」
蝶子『分かった』ガチャ プー プー
ガシャン
綾香「蝶子…クク…それよりお前の泣き演技マジ…マジ…プフッ!…」
あ、コイツ最低だ
海翔「テメェ…まあいい俺は今からお前の両親に挨拶しに行ってから
お前の葬式に参加しにいくから じゃあな」
綾香(自分の葬式か…行きてぇ…)ウズウズ
とか奴なら思っている所だろう
海翔「ちなみにもしお前が来たら他人の振りするから以上、
行ってきまーす」
綾香「くそう…いってら」
こうして俺はアイツの葬式に参加した。
今回は前書き・後書き含めて初めて文字数が2000字越えました。
まぁ駄文の延長ですが…
次回からは真の自己満足の話が始まります。
挿し絵書いてみたい…