第18話~修羅場な予感…で何が悪いっ!?~
大変遅くなりました、、、泣
「やぁ神谷君」
「お前は何をしにきた……」
修は周りからの視線に目眩すら覚えたが、何とかこらえて美希の方を向いた。
「そんなの君に用があるからに決まってるじゃないか」
「で、その用ってのはなんだ?」
周りを気にしながら修がため息混じりに聞いた。
すると美希が聞いてくれたと言わんばかりに人差し指を修に向けながら自慢げに答えた。
「明日海へ行かないか!」
「は?」
「だから海へ行こうといっているんだよ私は」
「いや分かるけども……」
クラス中の空気が凍りつくのにさほど時間はかからなかった。
ただ勇輝と拓人だけが笑いをこらえているようだった。がっくりと項垂れるように修は肩を落とした。
「なんで俺なんだよ」
「あ、勘違いしないでくれ。ちゃんと百合奈もいるからさ」
「そうか、それなら問題な……くないからな!?」
もう少しで地雷を踏む所だった修。
「ふむ、確かに男一人では辛いな。それなら仕方ない」
美希は顎に手を当て、わざとらしく指をさした。
「会長も連れてくるといい。それでも不満だったら他の友達でも連れてくればいいだろう?」
ふふん、とでも言わんばかりに提案を持ちかけてきた。もちろんそんな提案を持ちかけてきても修にとってはなんの説得材料にもならない。
「ちげぇよ!そこが問題じゃねぇ!俺が言ってるのは……」
修が反論しようとしたとき、修の周りにはいつの間にかクラスの男子たちが群がってきていた。先程の会話を聞いていた者達だった。
するとその中にいた男子生徒の一人がいきなり修に詰め寄ってきた。
「神谷、、、いや神谷サン!」
「な、なんだよ」
「俺達は友達だよな!いや、親友だよな!?」
田中(そこそこ良い方に傾いてる奴)が修の手をつかんで目をきらきらさせていた。正直この田中(省略)とは同じクラスながらもあまりしゃべったことはない。いや会話した記憶すらない。
「だったらなんだ?」
すると後ろにいた奴らも声をそろえて
「「俺も海に連れて行ってくれぇ!!」」
「はぁ!?」
勝手にどんどん話が進んでいく。修は頭を抱えた。心底めんどくさそうな表情だ。
「なんでだよ!? てか俺は行くなんて一言も言ってないぞ!?」
「いいえ、神谷君に拒否権は存在しないわ」
「なんでだよ!?」
「まさか拒否権があったとでも?」
「いや、普通そうだろっ」
「まぁそういう事だ。明日はちゃんと来てくれたまえ。時間と場所は百合奈が連絡してくれるさ」
「どういうことだっ! てか俺行く設定になってるしっ!」
軽く目眩を通り越して頭痛レベルにまで到達した修だった。
美少女の誘いにここまで乗らないのはきっと修だけだろう。他の男子は嫉妬や羨ましがるばかりだ。うめき声を上げている男子は「なんであいつが・・・・・・」と言うのがほとんどの割合を占めていた。
修が頭を抱えていたとき、ふとクラスの空気が凍りつき、みんなの視線が廊下側に集中した。
「その話、ちょっと待ったぁ!」
この人物の乱入によりこの後修はさらに頭を抱えることになろうとは知るよしもなかった。




