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非常識でも常識  作者: リュウ
1/1

俺の家

 俺は言わずとしてた有名人。


 世界中で俺の名前を知らない人なんていない


 お金だってたくさん持っている


 豪邸に住んでいて、その豪邸にはたくさんのメイド達がいる


 そう、俺は誰もがうらやむ世界一有名で世界一お金持ちなのだ






 ・・・・・なんていうのは嘘

 

 俺はただのしがないフリーター、お金もなければ有名人でもないただの一般人。豪邸なんてのも嘘、実際は2LDKのマンション暮らし、両親も俺が中学のときに不幸な事故で他界、高校卒業して一年になるがこの不景気で正社員にもなれずフリーター、バイトをしてなんとか生活をしている。


 ただひとつだけ嘘じゃないのがある。それは俺の家にはメイドがいるということだ


 ただのフリーターが2LDKのマンションなんて豪華すぎやしないか?とか思わなかったか?俺だったら1Kで十分だ、だが俺にはなぜかメイドがいる。そう・・・なぜか・・・


 「あの・・・ご主人様」


 「なんだ?」


 時間は午前10時30分、深夜のバイトをやっている俺は日中は家にいる。これからメシでも食べて寝ようかと考えていたところ、噂のメイドに声をかけられた


 「私たちはこれから何をすればよろしいのでしょうか?」


 私たちというともちろん一人ではない、五人いる。このせまい家に五人のメイド+フリーター・・・どういう家なんだか・・・


 「じゃあもう休んでていいよ」


 さすがに五人もいると家事全般は午前中で終わる、そうするとやることがなくなりこうやってバイト終わりの俺になにかやることがないかと聞いてくる


 「わかりました」


 そういうとメイド五人はおのおの休みだした、あるメイドは読書始め、あるメイドはファッション雑誌を眺めたり、あるメイドはゲームを始めたりと自由に過ごしている


 (でも・・・なんで俺の部屋で?)


 ちゃんとメイドたちの部屋もあるし(一部屋だけ)リビングだってある、なのにこいつらはなぜか俺の部屋でしか休憩をしない


 「よしお前らひとつ確認したい」


 夜のバイトをして俺は物凄い眠い、だがそんなことよりも俺は確認したいことがある


 「その本やゲームはどうやって買った?」


 「もちろんご主人様の稼いだお金を・・・」


 俺はこの一言で激怒した。ただでさえ赤字なのにこいつらの娯楽までお金をまわさないといけないのか。さいわい明日は休みだし寝るのはあとにしてこいつらに説教だ。

 そしてはやく俺の家から出て行ってもらう。



 「最初は普通のひとりぐらしだったのになぁ・・・」

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