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術式探偵  作者: 泥団子
5/5

5話 暗中模索(1)

「クソッインチキな人間の分際で戯言を抜かしやがって、、」余裕そうな顔ぶれは消え、

負け犬の遠吠えにしか聞こえない事を言っていた。

「そっちが仕掛けたルールだルールに乗っ取りお前を今から祓う」笑っていた灰崎さんの顔は消え、真剣な眼差しになっていた。

「我はこのゲームの支配人だ!祓えるわけがなかろう!」余裕そうにこっちを見渡す。

「そうだね、異界の住人はそうやっていつも自分が有利だと思ってしまっている。」

「でも私はそんな異界の怪物を祓う術がある。もう二度と異界に現界の人を連れてくるような真似はするなよ」

いつもとは違い真剣さが良く見えた。

「おかしな事を言う奴だ我もお前らの目の前からは消える、そして解放してやるって行ってんだ。この上ない幸せだろ?」

バケモノは半笑いでそう言った。

「そうか、でもそれじゃスッキリしないし、こっちは命かけたんでねそれ相応の処罰はするよ、」

『多重結界!』

バケモノの周りには複数の結界が現れた、その結界がバケモノの体に集約し始めた。

「なんだ!これっクッ!」

「苦しいだろうに、でも喜んで欲しいな、私の美しい結界術式で圧縮死されるんだ。」

「この上ない幸せだろ」

そう言ったあとバケモノは怒鳴りながら段々と押しつぶされ消えていった。

その瞬間あたりは普段と変わらない廊下になっていた。

「もう朝か」

「悟君またいつか会えたら、今度はアイスでも奢ってあげるよ、だから今日の事は内密にね♫」

灰崎紫音はそう言った後風の様に消えていった。

「おーい悟!」

拓也の声が聞こえた。

「お前あの後学校から出れたのか?」

僕は一言

「NO」



第5話暗中模索


「やっぱりこの服、いやーこの服でもいいよねーってねぇ聞いてる!?」

ショッピングモールの服選びで優柔不断になっているこの女の子は白鳥楓 同級生で席が隣の子だ。

急遽誘われたから来たものの。

(はぁ〜、こういうの向いてないんだよな〜、拓也呼べば良かったよ)

「楓〜俺はあそこのベンチで座ってるから終わったら呼びに来てくれぇ〜」

「もぉホントに、無関心たなぁそんなんだから彼女も友達もできないんだぞ」

(どっかで聞いたことあるな。それ)


「ふぅ~疲れた。早く家帰ってゲームでも」

「やぁ、久しぶりだね悟くん」

そこには正直もう思い出したくもなく、会いたくもない顔の人がいた。

「灰崎さん?」

「紫音で良いよ」

「えっとじゃあ紫音さんなんでここに?」

「そりゃあショッピングでしょ、私も女性だから服くらい買いますよ」と自信満々でスカートを託しあげ一周して、ファッションを見せつけてくる。

「あっそうだ何か奢ってあげようか!?」

「いえ、今友達と来てるんで、大丈夫です」

(だから早く帰ってくれ)

「ふーん」

「おーい、悟これはどうかなぁ〜?」

大きな声で楓が現れた。

(うわっ最悪のタイミングだ!出会ってしまったよ)

「えっ悟この人知り合い?」

「えっ全然違うよ楓、何かよく道が分からないみたいで」焦りながらそう言うと。

「お初にお目にかかります。お嬢様もしかして貴方はこの悟くんのカノジョ♡だったりしますかね」凛々しい!

(なんだこの人!何いってんだ!そんなわけないだろ!否定早く楓はやく!)

「やだぁ~♡カノジョなんてそんなんじゃねぇ〜♡」と言いながらチラチラこっちを見てくる。正直俺はどちらにもグーパンを食らわしたかった。

「!」

急に当たりにいた人が消え蛍光灯の明かりも薄暗くなった。 そして、全身が震え始める

この感覚もう二度と味わいたくなかった。

これはもしかして「異界?」

そういうと紫音さんはニヤリとして

「君と居ると異界によく出会うな!さぁ悟くんに楓くん、バケモノ退治といこう!」

(終わったぁぁぁぁぁ!)

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