騎蹄士とは
趣味として嗜んでいる照り焼き侍と申します
書き歴は約8年
発達障害持ちですが小説を書くことを生きがいとして続けています
好きなジャンル
ファンタジー、獣人やモンスター等
「そんなことを言われても嫌なものは嫌です」
「何故だ?! 騎蹄士に必要なケンタウロスの騎士で貴族生まれのブレンが直々に選ばせているというのにその無気力な姿勢はどうなんだ!」
「まだあなたの騎蹄士になるわけじゃないのに自分からスカウトに来るだなんて軽く引きます…」
厄介なことに絡まれている――
なんで現実生まれの僕と上から物を見下しているような態度をしている貴族生まれのケンタウロス騎士と揉めている様だ。
なんで自分を指名しているのかさっぱりだが話は入学初日の朝に戻る
”東京異界門学園”
5年前、東京駅の前に現れた巨大な門からファンタジー世界で良く見る近世ヨーロッパの職業や魔族に魔法と神話の神とありとあらゆる文化がこちらから渡来して学園が設立された。異世界に興味を引いた人らがその世界に慣れるもしくは暮らすために職業学科を受講できるうえ、東京駅から通えるアクセスの良さもある。神様によって現実と異世界を自由に往来できる関係を得て現在に至る。
魔導士、僧侶とファンタジーゲームでよくある職業をここで学べるがその中でも人気の高い職業が”騎士”というものだ。何かを守るために剣を振るうその雄姿は男性の憧れであろう。
人間が騎士になるのか?
いやいや…わざわざ重たい鎧なんかを着て就職したとしても1週間が限度だ。
騎士は騎士でも4つ足の騎士ならたくさん居る。この異世界ではケンタウロスの騎士が主流であるが人間が騎士という典型的な職業を選ぶのがパターンよ。機動力も攻撃も兼ね備えているが1人でのお世話が出来ないのでケンタウロスの騎士を支える人間、それが騎蹄士と呼ばれている。
「今なら入部体験実施中! 詳しくは職員室のキャレス教官の元まで…」
黒髪のショートヘアで如何にもだるいような感じを見せている高校生の名は栄羽。
学園の入部条件はゆるゆるで学ぶ姿勢があればどんな人でも大丈夫だと言う甘さ。
しかし最高峰の設備を兼ね備えている学園でありながら職業に応じて環境さえも大きく変貌する臨機応変な対応に驚きを隠せない。
騎蹄士になるために栄羽は職員室に入ろうとするも受付には大量の申込者がそこにいる。
殆どが男性である。申し遅れたがケンタウロスと人間の男女混同は無いとされているからだ。騎士と言えば男女問わずなれるが主役となるのはケンタウロスの男性であり、それを支えるのも人間の男性である。その逆もあるが、混同は許されていない。体格も違う上に女性の方は上品にお嬢様学校のような待遇でなければ言うことを効かないという。
「あれかな?キャレス教官って」
「騎蹄士希望者かな?成りたい理由を述べよ」
「単純にウマが好きだから…」
「君はケンタウロスのことを知らずに学園で学ぼうとしているのか。ならウマという最大限の侮辱を今すぐ止めることだ。初日だから見逃すとしよう」
ケンタウロスのことをウマと呼ぶのは最大限の侮辱だということを身をもって体感した栄羽。その言葉を聞いた瞬間、キャレス教官の優しい目つきが獲物を仕留める厳しい目に変わることに背筋が凍り付いた。喉元過ぎれば熱さを忘れるように流して申込用紙に自分の情報を書き留めていく。
「出来ました。キャレス教官…様」
「様は付けなくても良い。エイハと呼ぶがここからはケンタウロスと共に過ごす領域内に入る。まずくじを引いてくれ」
「どうしてくじなんですか?」
「支えるケンタウロスは名指しよりもくじ引きのほうが恨みつらみもないからだ」
エイハが引いたのはAF-8098
この番組と同じケンタウロスが選ばれてお互いのことを話し合う”自己紹介”がくじを引いた瞬間に空間移動されて栄羽と見た目から高潔な貴族生まれを出しており身長200㎝を超える長髪の黒髪にポニーテールをしては上半身の服装も青を基本とした華やかな礼装でこちらの様子を伺っていた。
これが人間である栄羽と高貴な貴族生まれで何者にも負けず嫌いなブレンとの出会いである――
俺が頑なに苦手なタイプの性格は気品から感じていたが何故、未経験者の俺なのかさっぱりだ。
初心者が短編小説を頑張って書いてみた。
文章が良かったら評価お願いします
誤字脱字がありましたらどうぞお送りください