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お月様を助けた話

作者: 海棠

ある夜、お月様がそこの河川敷でライギョあたりを釣ってやろうと釣り糸を垂らしていると、かかった魚が思ったよりも大きいものだったのか水の中に落ちてしまった。

それを橋の方から見ていた塾帰りの学ランが、今どき珍しい良い気風のようで川へ、ボチャンと飛び込んだ。

溺れかけたお月様は暴れる。

学ランがそれをむんずと掴んで離さない。

とうとう岸まで引っ張り上げた。

恩知らずのお月様はお礼も言わずすぐに空へ登る。

大していつもと変わらない青白い光が彼を照らし始めた。

残ったのはお月様を掴んだ時にちょっと欠けてしまった、白っぽい小さな石だけ。

部屋の中に置いておいたがそれも三年かそこらのうちにどこかへ行ってしまった。

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