表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/33

猫とキミとわたしと希望の春

さらさらさらら


穏やかな春の風が吹きます


それをわたしは穏やかな心地で受けています


いろいろ訳があって黒猫のあなたとキミとわたしは、新天地にやってきました


前よりも交通の便は悪くなりましたが


自然豊かなこの地は何処か心地がとても良いのです


この間はすごい雪も降りました


初めての雪掻きは楽しかったものの


次の日はキミとわたしはひどい筋肉痛


それはそれは二人して悶えました


「なーん?」

黒猫のあなたは不思議そうにぷるぷる震えて動くキミを見ていましたよ


「にゃあ~」

―気持ちいい~


「そうねえ」

とわたし


木々を揺らす風はとても穏やかです


春の訪れを肌で感じます


家がぽつぽつ並ぶ道を歩けば


各家庭の桜の木が芽吹いていく様子が日々分かります


「にゃあん~!」

―春の匂い~!


「そうね。春ってこんな薫りなのね」

わたしも微笑みます


腕の中で黒猫のあなたは大きく伸びをしました


そしてちょんとわたしの腕から降りると


モンシロチョウを追いかけて

一生懸命ジャンプしてじゃれています



「はっくしょーん!」

と盛大にクシャミをするキミ


このご時世、マスクが個人の判断に委ねられても

キミはどうやら必須の様です


だって……


「はっくちょーん!」


「……立派な花粉症デビューね」

わたしは苦笑してキミにポケットティッシュを差し出します


「きみが羨ましいよ」

半分以上濁音が混じった声でキミが恨めし気に言いました


「にゃあん?」

―声、へーん


モンシロチョウを追いかけるのを諦めた黒猫のあなた

キミを見て笑う様に鳴きます


軽やかなわたしの声が風に乗って響きます



今年の春は希望に満ちています


自信を持ってそう友人たちに言いたいです


キミもそんなわたしを見て寄り添ってくれました


春の日差しと


あったかな黒猫のあなたとキミの温もり


新しい住処には桜の吊るし飾りが


穏やかな風に吹かれて揺れています……



久しぶりです。

三寒四温とはよく言います。

皆さんの所はもう春ですか?

それともまだまだ春の足音は遠いですか?

くれぐれも体調等にお気を付けくださいな。

黒猫のあなたが何処からか、皆さんの事を見守っていますから。

穏やかな春が皆さんに所にも訪れますように……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ