表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/33

猫とキミとわたしとコロナの日々

「コロナ、コロナ、コロナ……。毎日この文字と情報を聞かない日はないな」

とキミ

「そうね」

とわたし


キミとわたしは自宅でテレワーク中

向かい合って、リビングの二台のノートパソコンでそれぞ仕事中です


黒猫のあなたは、居間のクッションの上で丸くなって眠っています


外出にマスクは欠かせない

帰ったら手洗いうがいも欠かせない

事あるごとに消毒も欠かせない


コロナの日々は世界を一変し、こうしてすっかり馴染むまでに日常を変えてしまいました

たくさんに人たちが亡くなり

わたしたちの周りでも、感染する人が出てきました


本当に怖いです


「ねえ、もし、わたしたちがまだ離れて暮らしていたのならこうして毎日顔を合わせることは、きっとできなかったよね」

「ん? そうだなー」

と伸びをするキミ


丸まって寝ていた黒猫のあなたも起きて伸びをしています



いくらテレビ通話で顔を見ることは出来ても

大事な人たちと直接会えない

そんな人たちはたくさん居るんでしょうね


わたしは考えます


「にゃあ~?」

―どうしたの?


二人とも黙ってしまったので

キーボードを打つ音も止まり、静かになってしまったので

不安になってしまったみたいです


わたしとキミに

黒猫のあなたが交互にすり寄ってきます


「大丈夫よ」

とわたし

「大丈夫さ」

とキミ


わたしとキミは顔を見合わせました

「こうして、大切な人がちゃんと居るのだから希望を持つしかないわよね」

とわたし

「いつか明るい日は必ず来るからな」

と穏やかに笑うキミ


たとえ、離れていようとも心は近くに居る

キミも黒猫のあなたも居る


「にゃあ」

―僕、癒しになっているかな?


「ええ、あなたはわたしたちの癒しよ」

とわたしは微笑む


「「ありがとう」」

とわたしとキミ


こうした日々が、あとどれくらい続くのかしらね……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] コ・ロ・ナの3文字を重ねると「君」になる。 気をつけましょうね。(╹◡╹)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ