猫とキミとわたしと早起き
「……眠れないなぁ」
とわたし
キミは隣でグーグー、スースーと夢の中
黒猫のあなたは丸まって夢の中
わたしとキミの布団の間で眠っています
明け方、お手洗い(トイレ)に起きてから眠れなくなってしまったわたし
しょうがないから、キミを起こさないようにして
起きることにしました
黒猫のあなたは……
「にゃあん……」
とヒゲをピクピクさせて未だ夢の中
今のは、寝言かな?
面白いから、じーっと見ていたら……
「に……?」
あらら、気配で起きちゃったかしら
「おはよう、黒猫ちゃん」
「にゃー、にゃーん……」
―まだ、眠いよ、むにゃむにゃ……
そうね、眠いのは当然よね
まだまだお外は暗い
一月の夜明け
カーテンを少し開けて、窓のお外を見ます
新聞配達のバイクの音がしました
夜明けのまだ満月にはなってないお月さまが
まだ眠っている街を横目に沈んでいきます
でも、どこかしこで
人々の動く気配がする
様子が分かる
早朝ランニングの人の走る足音
ラジオ体操をしようと、挨拶を交わす老人たちの声
「わたしたちがまだ起きていない時間にも、こんなにも早起きの人たちが居たのね」
とわたしの呟き
「にゃー……」
―まだ僕は眠いから……
あら、やっぱりまだ眠いのね
黒猫のあなたは再び夢の中へ
わたしは、
「そうだなー。早朝の冬の散歩でもしようかな……」
夜明けを迎えよう
朝陽を迎えよう
希望の日差しを浴びよう
さあ、今日も一日が始まるよ
本当に、早起きをしてしまったので、こうして創作活動に励んでみました。