9話 ネームドモンスターの誕生
新たなダンジョンを発見した俺は興奮した。
まだ、誰にもバレてないダンジョンだ。
上手くいけば、ここを拠点に配下達をより強化できる。
さて、まずは中に入らないとな。
中にはゴブリン達で埋め尽くされていた。
ダンジョンの決壊まで後少しといところだ。
すべてが俺の糧となるのだ。
「いくぞ!」
ゴブリンの集団に俺と俺の配下達、黒い軍勢が襲い掛かる。
決壊寸前だっだのかわらわらと次から次へと現れてくれる。
ゴブリンと言えど、この数だ、配下達の能力が次々に上がっていくのがわかる。
そして、それは俺も同じだ。
ダークソウルで強化した剣もすでに漆黒となりもはや切れぬものなど無いようにさえ感じる。
1層をかたずけるのに30分とかから無かった。
この調子で2層、3層と片付けていく。
基本的にダンジョンの構造は似ていいる。
違いは下に何層までが続いているかだ。
出来立てならまだ階層も浅いはずだ。
こちらは、敵を倒せば倒すほどに強化されていく、この調子なら今日中には10層までは制覇はできるだろう。
父と母には1週間ぐらい遠出することを言っているので問題ない。
食料も亜空間に余分に入れて持ってきている。
水も生活魔法で出せるし、夜は配下達に見張らせておけば睡眠も問題ない。
10層にたどり着き、敵を壊滅させて守護者部屋前までたどり着く、そして扉を開く。
何もかも予想通りとはいかないようだ。
10層の守護者のゴブリンジェネラルが3体も現れた。
もちろん取り巻き達の数も3倍だ。
「この、ファイアーストーム!」
多重展開のファイアーストームでの広域魔法の攻撃。
しかし連携ししているのだろうかジェネラルを、守るようにゴブリン達が行動している。
以前のダンジョンと違う動きをしている。
ゴブリンジェネラルが3体もいるせいだろうか。
俺の配下達も連携はしているが、数の暴力に少し押され気味だ。
やはりここは、早めにゴブリンジェネラルを始末した方がいい。
俺は単身ゴブリンジェネラルの首を狙いに行く。
ブラックソードとかした、剣で敵を切り裂き道を開く。
敵陣の中央でもう一度、
「ファイアーストーム!」
を多重展開して道を広げる。
そしてさらに矢のごとく自分自身に風属性をエンチャントして、スピードを上げる。
「まずは1匹」
俺はゴブリンジェネラルの首をはねた。
続けざまに2匹目の首をはねる。
「残り1匹!」
そこで、開けていた道がまたゴブリンどもに閉ざされる。
俺は一旦距離をとり配下と合流して一斉攻撃に転じる。
これで指揮系統は乱れ、こちらが有利に傾く。
徐々に数を減らしていくゴブリン達、最後に残ったゴブリンジェネラルを切り伏せて、勝負は決まり。
11層の扉が開く。
まずは、転移結晶に触れておく。
転移結晶の近くはセーフゾーンなのかモンスターも襲ってこない。
取り敢えず、ここで休憩を挟み、少し眠ることにした。
もしものことも考えて、配下達には見張りをさせる。
アンデッドは寝なくていいし、疲れも知らないから、こういう時には役に立つ。
体感で6時間ぐらいだろうか睡眠をとり、行動を開始する。
休みをとり、体力も回復した。
さて、11階層も敵がわんさかといる。
これらも俺の配下と俺の糧となってもらうために殲滅を開始する。
モンスターが地上にあふれれば、村や町に被害が及ぶ、事は分かっている。
それを食い止める手段としては最悪のやり方だ。
本来なら、ダンジョンを見つけた時点でギルドに報告して領主の騎士団と一緒に事に当たるのが正しいのだ。
だが俺は、自分だけの利益のために配下を強化をする道を選んだ。
失敗は許されない。
自分を極限状態に置くことで、もはや俺はバーサーカーとなっていた。
配下達は此方の命令に従うが、しゃべることはない。
いや、しゃべれないのだろう。
進化すればもしかしてとも思ったが、それは無理なようだ。
ただ、配下達は俺の冥王としての力に従ってる過ぎない。
ときどき思うのだ、なぜ生きてるのに冥王の力が使えるのか。
それはきっと生物の死に関わっているからだと。
たとえそうでも使える力は使い生き延びることが、最優先だ。
そのためには誰にも負けない力が必要だ。
11層の殲滅が終わるころには更に力を手に入れていた。
問題は、20階層の守護者部屋に」いるはずのゴブリンキングが何体いるかだ。こちらにもうるた強化された、ブラックゴブリンキングがいる、1対1ならまず負けることはない。
こちらのブラックゴブリン達の指揮をブラックゴブリンキングに任せる。
ブラックウルフ達は新たに能力得て、影に潜む能力得たようで、改めてシャドウウルフと名付けた。
いつまでもブラックゴブリンキングと呼ぶのも煩わしいので、俺は、ブラックゴブリンキングを呼び出した。
「いいか、お前の名前は今後パウロだ」
すると俺の中の魔力がパウロに流れ込んでいく。
黒いモヤに包まれパウロが進化しているのが、分かる。
黒いモヤが収まると、そこには人間に近い姿をしたゴブリンがいた。
身長は180センチ蔵だろうか、肌は合い変わらず黒いが、これがネームドモンスターになった事は割った。
パウロを俺に近づき傅いた。
「このパウロ、よりいっそう冥王様に忠義を捧げることををお許しください」
喋った、初めて配下のモンスターが喋ったのだ。
「許す、これかも俺を助けてくれ」
「ははっ」
俺は歓喜した、しゃべり相手ができ事に、名前つけることで、ネームドモンスターとして更に強くなることに。
しかし、俺の魔力も相当消費した、名前をつけるときは慎重にせねば。
しかし、現状魔力を消費したままこのまま進んでいいかものか?
悩んだ末、少しここらで休憩を取ることにした。
「パウロの種族は何になったんだ?」
「ブラックゴブリンカイザーとでもいうべきでしょうか」
なるほど、ゴブリンでも進化すれば喋れるのか。
それともネームドモンスターにも関係しているのか。
まぁなんにせよ、喋り相手ができた事はいいことだ。
2時間ほど休憩して、再度探索を開始して12層の扉を見つけて降りていく、
ここでもやはりモンスターで溢れている。
早速、パウロの実力を見せてもらう事にした。
パウロの動きは今までとは別次元の動きをしていた。
1人で何十もの敵を切り裂いていく。
これなら守護者部屋に行っても十分な戦力になるだろう、心なしかブラックゴブリンの動きもよくなってきている。
もちろん12層の敵も壊滅させていく。
このまま順当にいけば、問題なく20層まではいける。
たた、20層の守護者が何体いるかだ。
いくらゴブリンキングだとしても、3体もいたらてこずる可能性もある。
それまでに自分たちが如何に強くなっているかにもよる。
できるだけ敵は殲滅していく。
そして、とうとう20層にの守護者部屋についた。
少し休憩を挟みいざ、守護者を倒しに行く。
案の定守護者はゴブリンキングで取り巻きはゴブリンジェネラル。
数はゴブリンキングが2体にゴブリンジェネラルが10体。
パウロにゴブリンキングを1体任せて、もう1体を俺が相手をする。
ゴブリンジェネラルたちは他の配下達でも十分相手できるだろう。
まずは敵の分断だ。
「ファイアーストーム」
ゴブリンキングとゴブリンジェネラルを分断して、俺とパウロがゴブリンキングと1対1になるようにする。
「ダークウラウド」
で敵の視界を潰す。
これで、セオリー通りに、
「アイスフロスト」
で動きを阻害する。
もう何回も倒してきた相手だ、だいたいの行動パターンもわかってる。
闇の中、俺の黒剣がゴブリンキングを切り裂いていく。
そしてついにゴブリンキングを切り伏せて倒した。
パウロをみると問題なく戦えている。
後は、雑魚をを倒せば、大丈夫だろう。
俺はゴブリンジェネラルを切り伏せていく。
終わるこ頃には、パウロも戦闘を終了していた。
「ダークヒール」
アンデッドを癒す回復魔法を配下達にかけていく。
これで20層も突破だ。
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