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7話 ダンジョン制覇

 ゴブリンキングに少し手間取ってしまった。

 しばらくはここを周回した方がいいだろう。

 取り合えず、11階層におりて、転移結晶に触れる。

 これで、いつでも11階層に来れるようになる。

 俺はもう一度周回することに決めた。

 ここまで来るのにそんなに時間はかかってない。

 冒険者達がきたらこんな大胆な作戦はとれなくなる。

 今のうちにできるだけ数をこなすことが必要だ。

 2度3度と繰り返している内に段々とこちらが強くなっていく。

 が中々キレイな状態で倒すことができない。

 4度目の挑戦で漸く倒すことができた。

 

 「ダークソウル」


 ゴブリンキングも配下にすることができた。

 今日はここまでにしないと、あまり遅くなっては母に怒られてしまう。


 「ただいま、母さん。あれ? 父さんは?」


 「お帰り、グレイ。父さんは、自警団の人たちギルドの話し合いで遅くなるみたいよ」


 「ふ~ん」


 「聞いたわよ、特例でギルド会員に認められたんですって。でもあまり調子に乗ってはだめよ」


 「わかってる。無理はしないよ」


 次の日も俺はダンジョンに潜る。

 今日も配下達を放ち、俺たち本体は、11階層に進む。

 今日からゴブリンキングも使う。

 前衛はブラックゴブリンとゴブリンキングにブラックウルフだ。

 こいつらのレベル上げをして俺自身がもっと強くなる為に。


 ここのモンスターはビッグスパイダーに大コウモリなどが出てくるが俺たちの敵ではなかった。

 サクサクと進んでいこう。

 変化が出てきたのは、16層あたりからだ、漸くオーク達が混じり始めた。

 ここで、ブラックウルフの嗅覚を頼りに敵を壊滅させていく。

 その頃にはゴブリンキングも黒く染まり始めより強靭な肉体へと変わって来ていた。

 そして各階層のモンスター壊滅させながらついに20層に到達。

 ここでオークキングが出るのだろうか?

 20層もできるだけモンスターを壊滅させていく。

 そして守護者部屋の前についにたどり着いた、俺は扉を開けて中を確認する。


 20層の守護者はオークキングでは無かった。

 オークキングより少し小さい。

 さしずめオークジェネラルと言ったとこだろうか。

 しかし、その分取り巻き達が多い。

 ここは数で勝負するしかない。

 俺は、亜空間から黒く染まったゴーレム10体を呼び出す。

 さあ、戦闘に始まりだ。

 まずは邪魔な雑魚共の数を減らすために、火属性と風属性の合成魔法を使う。


 「ファイアーストーム!」


 炎と風の広域魔法で一気に数を減らす。

 それでも取り巻き達の1/3ぐらいしか減らせていない。

 半分以上は減らせると思ったが、まだまだ威力が足りないようだ。

 そこからは混戦状態に陥った。

 俺はできるだけ早くオークジェネラルに近づきたいが、取り巻きの相手で精一杯だ。

 数の暴力がこんなにも厄介だなんて、分かっつもりではいたがここまでとは。

 短剣に風属性の魔法をエンチャントして、切れ味をます。

 

 「一旦全員さがれ、もう一度魔法を放つ!」


 俺は指示を出してもう一度ファイアーストームを放つ。

 雑魚が減って、オークジェネラルへの道が開いた。

 俺は一直線にオークジェネラルに向かい切りつけるが、上手く剣でガードされる。

 だが、そのままの勢いでオークジェネラルの後ろに宙返りを決めて背中を切りつけ、振り向き様に足の健を切る。

 オークジェネラルが片膝をついた瞬間に少し距離をとり、多重に魔法を展開。

 

 「これで最後だ、ファイアーランス!」


 オークジェネラルに俺の魔法が炸裂する。

 煙がもくもくと立ち上がるなか、煙が晴れるとオークジェネラルは倒れた。残りは雑魚の掃討戦だけだ。

 風の刃をまとった短剣はいとも簡単に敵を切り触せて行く。

 そして、21層の扉が開いた。

 俺は21層の扉をくぐり転移結晶に触れる。

 これで20層もクリアだ。

 今日はここまでにして、一旦家に帰ろう。

 そして、明日もダンジョンに挑もう。

 帰りに配下達を回収して、家路につく。


 「ただいま~」


 「おう、おかえりグレイ」


 「お帰りなさい。グレイ」


 と父と母が出迎えてくれた。

 その後は、たわいもない話しをしてその日は終わった。

 次の日も日課である畑仕事を終わらせて、午後からはダンジョンに行く。

 今日は、11層から初めて守護者部屋の周回をして自分たちの力の増強を図る。

 何週目かで20層の守護者部屋も楽に倒せるようになってきた。

 配下達も順調に成長している。

 すでに20層のボスも配下達だけでも余裕で倒せるくらいだ。

 これなら21層でも通用するだろう。

 改めて21層の扉をくぐり探索を行う。

 本来なら、しっかりと探索をして有益な資源を求めるのだろうが、今はギルドもできてないし、自分が生き残るための修行だと思えばいい。

 21層もやはりオーク達ばかりだ。

 ここもブラックウルフの嗅覚を頼りに敵を壊滅させていく。

 22層ではオークの中にハイオークが混じり始めたがすでに俺たちの敵ではなかった。

 23層ではなぜか、杖をもったゴブリンも現れた。

 杖を持ったゴブリンは魔法を使うのか、こちらにファイアーボールを撃ちこんできた。

 初めて、魔法を使う敵に出会った。

 しかし魔法の火力は此方が上だ。

 魔法合戦と行きますか!

 

 「ファイアーランス!アイススパイク!」


 魔法を多重展開して相手を殲滅する。

 ここからは、難易度が少し上がるようだ。

 それでも敵を見つけては倒していく、倒せば倒すほどに強くなる。

 初めての魔法を使うゴブリンだ、こちらも手に入れておきたい。

 魔法を使うゴブリンを見つけては、ダークソウルで配下にしておく。

 順調に階層を制覇していく。

 そして、ついに30層に着いた頃には、もう帰る時間となっていた。

 引き返すか、行くべきか迷うがここまで来たら30層の守護者を倒して帰った方が早い。

 俺は、進むことにした。

 今の戦力なら村を襲ってきた時のオークキングたちよりこちらが上だ。

 守護者部屋にたどり着き扉をあける。


 予想通り守護者はオークキング。

 そして配下にジェネラルが5体だ。

 戦力的にこちらが上だ。


 「俺の配下達よ行け!」


 オークジェネラル5体は配下達に任せても問題ない。

 問題は、オークキングだ。

 父ですらてこずった相手だ真正面からは突っ込まない。


 「くらえ、ファイアーランス、アイススパイク」


 魔法の多重展開による火力のごり押しでまずは相手の体力けずる。

 流石に今の俺の集中砲火をくらえばダメージも通るだろう。

 

 「アイスフロスト、ダーククラウド」


 で、相手を一時的に拘束し、相手の視界を奪う。

 こちらには丸見えだが相手には暗闇の中で、戦ってもらう。

 俺は短剣を抜き背後から切りつける。

 距離を取り何度も攻撃を仕掛ける。

 配下達もジェネラルを倒したのかこちらに加勢加わる。

 配下達が加わることで、あっという間にオークキングも倒すことができた。

 そして門が開く。

 下の階層かと思ったがどうやら違うようだ。

 あったのは古びた剣と転移結晶だった。

 僕は古びた剣を抜き戦利品として持ち帰ることにした。

 どうやらこのダンジョンは、30層で終わりのようだ。


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