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26話 未踏破ダンジョン

 翌日、ミコに頼んでいたフルプレートアーマーは俺のダークソウルで予想通りリビングアーマーになり、黒く染まった。

 次は、店舗で買って着たフルプレートアーマーにもダークソウル使い、リビングアーマーにする。

 形がある程度整っていれば、動くことがわかった。逆に剣だけ盾だけでは俺のダークソウルは受け付けるが勝手に動いたりはできない。

 しかし武具としての性能は上がる。

 次の実験は、リビングアーマーをブラックゴブリンに装備させてちゃんと戦えるかだが、これは実験としては、失敗だ。

 逆に動きが、ぎこちなくなってしまった。

 別の部隊として使う方がいいだろう。

 これで人前でリビングアーマーを呼び出して、戦わせても特性のゴーレムだと言い張れば、なんとか言い訳につかえないだろうか?

 いや、無理を押し通せば、いけるはず。

 俺たちはAランクパーティーのハーデスだ。

 多少の無理は行けるだろ。

 

 さて、今日はどこのダンジョンを制覇すべきか?

 そういえば、だれもまだ倒したことが無い守護者が居ると聞いたダンジョンがある、オーバーフローが起きてないから、階層もそこまでと思われているらしい。

 出てくるモンスターは知れていると言うし、そのダンジョンに挑戦してみてもいいだろう。

 だが、まずは先人たちが先に踏破したダンジョンから順番に踏破していく。

 何が起こるかわからない、未踏破ダンジョンの前に能力の向上に努めるのが先だ。


 そして2週間で全てのダンジョンを踏破した。

 そのほとんどが、

 10層の守護者部屋 ゴブリンジェネラル

 20層の守護者部屋 ゴブリンキング

 30層の守護者部屋 オークジェネラル

 40層の守護者部屋 オークキング

 50層の守護者部屋 トロール

 のような、組み合わせのダンジョンだった。

 この異様なスピードでのダンジョン踏破で俺たち、ハーデスはSランクも夢ではないと、今やグランパレスで持てはやされている。

 だが、実際は3人だけで攻略しても楽に攻略できたので、効率を考え配下達を亜空間から呼び出しての殲滅戦をしていたからこの早さで踏破できたのだ。

 もちろん、配下達はライカンスロープとダークエルフにリビングアーマー、ブラックゴーレムを使って、人の目についても言い訳ができるようにしている。

 おかげで配下達も強くなり、ライカンスロープとダークエルフ達も一騎当千の猛者となっている。


 これで、後は未踏破のダンジョンに挑むだけだ。

 俺たちは入念な準備をして、未踏破ダンジョンに挑む。


 「ついにやってきましたね」


 「ここを攻略すれば、私達もSランク冒険者になれますかね」


 と、ミコとサーラ。

 

 「さあどうかな、取り敢えず、俺たちは死なないように気を付けて行こう」


 俺たちは見踏破ダンジョンに足を踏み入れた。


 最初の敵は1層の敵はごぶりだった。

 これと言って問題ではないのでサクッと10層の守護者部屋に到着。

 守護者は案の定ゴブリンキング、これも敵ではない。適当に知らって配下にしてすすむ。

 11層からはいきなりオークが現れたがこれも敵ではない。

 20層の守護者部屋はジェネラル級かと思いきや、いきなりオークキングが現れた。

 いつものダンジョンのパターンと違うが、敵ではない。オークキングも行きがけの駄賃として配下にして、亜空間にしまう。

 まだまだ冒険者の数が多い、ここであまり配下達を呼び出すのまだ危険だ。

 30層の守護者部屋に着くと、守護者部屋の前で列ができていた。

 どうやら、順番に守護者に挑む列のようだ。

 俺たちもそれに倣い、列に並び並びながら、少しの休憩をとる。

 それにしても1パーティの戦闘時間が結構長い、そんなに強いモンスターなのだろうか?


 俺は、近くの冒険者に声をかけた。


 「大分時間がかかっているようですが、30層の守護者はどんなモンスターなんです?」


 「兄ちゃん知らないできたのか?30層の守護者はトロールだよ、ノロマだが体力が多いから時間がかかるんでよ」


 「なるほど、ありがとうございました」


 30層でいきなりトロールとは、流石に高難度のダンジョンだ。

 しかし、トロールごときに時間をかけすぎだろ。

 しかし、これが普通の冒険者なのかもしれない。

 ほどなくして、俺たちの番が回って来た。

 俺は、トロールを瞬殺する、そして配下に加える。

 30層でトロールが出てくるのは予想外だが、俺の敵ではない。

 31層からはオーガが現れた。初めてのてきだが、動きを見れば見切れないほでではない。

 まだ、ほかの冒険者がいるので、オーガを配下にしてはいない、剥ぎ取りを行い、亜空間にしまう。

 順調に配下達も使いなるべく敵を殲滅していくが、あまりやりすぎるとここで生計を立てている冒険者にも迷惑がかかるので、程々にして、俺たちは40層の守護者部屋までたどり着く。

 40層の守護者部屋の前で誰もいなかった。徐々に冒険者の数も減っている。

 先ほどの冒険者から仕入れ情報では、40層の守護者部屋の守護者じゃハイオーガとの事、そして、50層の守護者がミノタウルス。今まで誰も討伐に成功していない守護者だ。

 取り敢えずはハイオーガを討伐してからだな。

 俺たちはハイオーガ討伐するために扉を開く。

 ハイオーガ1体に取り巻きのオーガが10体か、俺は配下達を呼び出し、命令する。

 

 「こいつらは、俺の配下にする。それを踏まえて行動しろ」


 配下達はそれだけの言葉で見事に敵を拘束する。

 俺は、実験として生きたままハイオーガとオーガ達にダークソウルを使う。

 すると、急に大人しくなり、抵抗を辞めて喋り始めた。

 

 「俺達、冥王様の配下になる、今なら、わかる。冥王様の、力、強い」


 とハイオーガが少し片言だが、喋り始めた。

 知性もダークソウルを使ったことにより、上がったのだうか。

 

 「わかった、配下になることを許す、拘束を解いてやれ」


 配下達が拘束解くと、ハイオーガとその取り巻きのオーガ10体が跪く。

 忠誠度は高いみたいだな、しかし、ダークソウルを使っただけで、俺が冥王とわかるものなのか?


 「どうして、俺が冥王とわかった?」


 「?? 冥王様の、力、入ってきた、時に、わかる」


 少し要領を得ないが、俺のダークソウルで俺が感覚的に冥王だとわかるという事か。

 なるほど、以前、馬車の馬にしダークソウルを生きたまま使ったら妙になつかれたのそういうことか。

 まあ、これで、新しい戦力も手に入ったし、40層もクリアだ。

 41層の扉を開き、転移結晶に触れておく。

 ここの50層の守護者を誰も倒したことが無いと言うことだが、事前情報によるとミノタウルスらしい。

 40層のハイオーガでさえ、俺の配下で簡単に取り押さえることができた。

 ミノタウルスも案外簡単に討伐できるかもしれない。

 取り敢えずは、41層の転移結晶の近くで休憩をすることに決めた。

 ここまでノンストップできたから体を少し休める必要がある、食事もしなくては。

 俺たちは、テントを張り、見張りに配下のブラックゴーレムを置く。

 テントの中から亜空間に入り、休憩を挟む。


 「それにしてもダンジョンの中でこんな休憩の仕方はありませんよ」


 と、ミコ。

 たしかに、ミコの言う通り、ダンジョンの中で亜空間に入り安全に過ごせるだけでもすごいことだ。

 しかも食事も作れば、暖かい食事もとれる。


 「確かにそうでね、と、スープができましたよ」


 と、料理をしてくれているサーラが温かい食事を用意してくれた。

 俺たちゆっくりと亜空間で英気を養った。


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