21話 特殊個体
漸く俺のブラックな配下達を出し、部隊をを2つに分けて双子ダンジョンの片方に俺たちは挑む。
もう片方はパウロ、リッチ、ワイトに攻略を命令した。
ダンジョンの中は中でで」モンスターだらけだが配下を出した俺たちは止まらない。
あっという間に10層の守護者部屋にたどり着いた。
守護者はゴブリンジェネラルだったのでここも瞬殺。
続いての20層の守護者部屋もゴブリンキングが5体現れたが、我が部隊の前にあっさりと倒された。
30層まではノンストップで駆け下りてきた。
30層の守護者はオークキング3体。
これも敵ではない。
これで終わりかと思っていたら、31層目の扉が開いた。
『パウロ、そちらの状況は?』
『こちらは、30層で終わりのようです。どうやら冥王様の方が本命の用です』
『わかった。転移結晶を持って亜空間へ戻ってくれ。こちらは今から31層に潜る。何かあれば、呼び出す』
『はっ、畏まりました、ご武運を』
俺たちは31層へおり、転移結晶に触れる。
そしてモンスターハウスとかした、ダンジョンを攻略していく。
進むに連れて、通常の敵がすでにジェネラル級の敵ばかりが出てくる。
更に、アーチャー、ナイトと言った装備が整った敵が出てくるようになった。
モンスターが連携してくると中々厄介だが、家の部隊も負けてはいない。
迫りくる敵を、倒していく。
だてにダンジョンの周回を繰り返してはいない。
38層に着くとリザードマンも現れただした。
リザードマンは、盾にカトラスを装備した魔物で中々手ごわい剣技を繰り出してくる。
俺は、剣で攻撃を受け止める。
中々にやるが、俺の敵ではない。
俺はリザードンにとどめを刺してダークソウルを使う。
少しでも戦力を整えるためだ。
少し傷ついたモンスターなら死体にヒールをかけることで、きれいな死体が手に入る事もわかった。
そしてついに40層の守護者部屋にたどり着いた。
ここに来るまでに随分と時間が掛かってしまった。
しかし基本的に敵は殲滅してきたので、ここでしばらく休憩を挟む。
流石に連戦に次ぐ連戦でかなり、体力を消耗した。
油断は禁物だ、40層の守護者がどんな奴かわからないしな。
休憩も終わり、守護者部屋の扉を開く、現れた守護者はトロールだった。
その数、なんと10体。
流石に多すぎる。
俺はすぐ様、亜空間からパウロ、リッチ、ワイトを呼び出す。
「流石にキツイ手伝ってくれ」
「はっ」
俺は最初に魔法を多重展開してファイアーストームをぶつける。
予想通り敵は多少のダメージしか受けてない。
続けて、リッチ、ワイト、サーラが魔法をぶつける。
「ファイアーランス」
「ホーリーレイ」
「トルネード」
魔法の攻撃で、少しでも敵の体力を削る。
が、敵も単に的になってくれてるわけじゃない。
トロールは動きは遅いがその一撃が重いと言う。
前衛は俺とミコとパウロが後衛にサーラとリッチとワイトが付く。
俺たちは素早く動く為に全員に風の魔法をエンチャントしてスピードを上げる。
トロールの攻撃をかいくぐり、少しづつだが確実にダメージを与えていく。
後衛の連中に近づけさせないようになるべく俺が敵を引き付けるトロールの攻撃が3方向から来た時には何とか2撃はよけきれたが3撃目の攻撃を黒剣で受け止める。
重い。
これがトロールのパワーかと思い知らされる。
俺は何とか攻撃受け流す。
まだまだと自分に言い聞かす。
「ミコ下がれ!ダーククラウド!」
これで奴らの視界は奪った。
暗闇のなかでトロール達は無暗に武器を振り回す。
そんな攻撃が当たる俺とパウロではない。
俺は黒剣に雷属性をエンチャントして背後から心臓一突きして1体目のトロールを仕留める。
「まずは1匹、アイスフロスト」
で相手の機動力を更に奪う、パウロもトロールの攻撃をよけながら心臓を一突きで倒していく。
これで2匹めだ。
順当に敵を翻弄しながら数を減らしていく。
最後の1体に止めさして、終わりかと思ったときだ。
「グゥオオオオォ」
と言う叫び声と共に11体目が現れた。
明らかに他のトロールと違う、体も大きくなっている。
「冥王様、お気をつけください。こやつは特殊個体です!」
と、ワイト。
特殊個体、稀に現れるとされる、上位種で通常の何倍も強いとされている。
「よくも俺のぶ、部下を殺してく、くれたな」
しかも喋るとは、多少の知性も持ち合わせているのか。
やっかいだ。
パウロが後ろから仕掛けるが、大したダメージになっていない。
それどころか逆につかみ返され投げ飛ばさる。
ドンと壁にぶつかるパウロ。
「パウロ!無事か!?」
「何とか大丈夫です」
俺は無属性の身体能力の向上の魔法を使い力を底上げする。
トロールの特殊個体は、真正面から俺の攻撃を受け止める気でいるみたいだ。
しかして俺の攻撃は、トロールの特殊個体にダメージを与えることができたようだ。
しかし、すぐに反撃がくる、俺は攻撃を無理に受けずに受け流す。
そこからは、俺が正面を担当しミコとパウロが側面からの攻撃に移る。
後衛からの援護もあり、何とかこちらが押している状態だ。
だいぶ、トロールの特殊個体も弱ってきたとこで、通常のトロールが2体再召喚されてしまった。
そんなに時間はかかっていないはずだ。
「どうなってるんだ、ここのダンジョンコアの魔力は! ミコ、パウロ通常種の相手をしろ」
他の配下にミコとパウロの援護に回させる。
俺は、トロールの特殊個体との一騎討ちだ。
数十回にも及ぶ打ち合いの末に俺は素早くトロールの特殊個体にスタンライトニングをエンチャントした短剣を膝に刺すことに成功して一瞬の隙を作る事に成功した。
その隙におれは奴の喉を切る。
トロールの特殊個体が後ずさった瞬間に奴の体を駆けあがり目に黒剣を奥深くに突き刺し止めを刺した。
流石に頭をやられては、もう動くことはなかった。
俺が止めを刺した頃にはミコとパウロも通常種のトロールを倒していた。
そしてついに、40層の扉が開き転移結晶が現れる。
ここのダンジョンはいくら何でも危険すぎる、潰しておくか?
ここの冒険者の能力ではトロールは厳しいのではないかと思う。
俺は、自分のダンジョン機能を使い
このダンジョンのコアルームへと移動する。
ここの冒険者達には悪いがこのダンジョンは潰さしてもらう。
俺は、ダンジョンコアを吸収する、かなりの抵抗を感じる。
悪いが今のダンジョンコアの魔力では俺にはかなわない。
無理やり力づくで吸収する。
やはりかなりの魔力量を持っていたようだ。
これで俺は、更に強くなった。
後は、地上に戻り掃討戦を始めれば事は終わるだろう。
俺は配下達を亜空間にもどし、地上に戻って今だ戦っている冒険者と地上で戦闘を繰り広げる配下達と合流する。
「すまない、手間取ってしまった。ガイア、アマーリア、首尾はどうだ?」
「順調です、そちらも終わったようで何よりです」
「こちらも問題ありません」
「もう増援が来ることはない、後は思いっきり暴れてくれ」
ほどなくして、ダンジョンのオーバーフローは終焉を迎えた。
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