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17話 旅だち

 公式に公開されてるダンジョンを制覇した俺たちは、一旦ギルドにいつものように換金できる物を換金して常設依頼の討伐を受け付けですまし、ギルドをでる。


 「お疲れ様、2人とも。今日はどこかで打ち上げでもするか?」


 「賛成です、いいですね打ち上げ」


 「私も賛成です」


 とミコとサーラ。


 「あ、でもせっかくだから配下の皆さんは?」


 と、ミコ。


 「あいつらはアンデッドだから無理だよ。まあパウロなら飲み食いできるかもしれないけど。取り敢えずは3人でやろう」


 こうして俺たちはギルドに併設してある酒場へ移動した。

 ギルドのないの酒場では、ほかにも冒険者達が飲み食いしていていつも騒がしい。


 「すいませーん、エールを3つ下さい」


 「はーいエールが3つですね」


 料理は適当に頼んだ。


 エールが3人のテーブルに並び、俺たちは乾杯する。


 「オークキング討伐を祝って乾杯!」


 「「乾杯」」


 「よくよく考えたら3人でこうしてちゃんと食事するのは初めてだな」


 「そう言えばそうですね」


 「3人でだけで食べるとしたら、野営以外でないです」


 と、ミコとサーラ。

 「明日は休みにして今日は英気を養おう」


 今日は3人だけでささやかだが飲み明かした。

 ミコはさすがドワーフだけあって、酒がつよく3人の中でも一番飲んでいた。

 

 次の日俺は、休み宣言をしたもののやることがなく、亜空間の拠点作りに必要な木材や石材を探しに1人で山に来ていた。

 木材の確保に事かかなかったが、中々石材が見つからなくて難儀していたが、よく考えればダンジョンの中に石切場として最適な場所があったのを思い出す。

 俺は、急いで隠しダンジョンに向かう。

 隠しダンジョンにて配下達を総動員して石材確保して、加工を始める。

 俺は一気に土魔法を使い石材をブロック状にしていく。

 それを配下達が亜空間に運び拠点を作っていく。


 そして俺は、亜空間ないで、ワイトから空間転移の魔法を教えてもらっていた。

 これがあれば、移動もらくになるし、戦闘にも使える。

 以前ワイトがダンジョンコアの部屋へ案内してくれた、『テレポーテーション』を俺も習得する。

 これは行ったことのある場所なら思い描くだけで移動できる魔法だ。

 俺は何度も挑戦して、漸く習得できた。

 これだけで俺の休みは終わってしまった。


 俺は家に帰り体を横にしながら考えていた。

 この先どうすべきかを俺は死なない為にはもっと強くなる必要がある。

 旅にでて、いろんなことを体験してもっと強くなりたい。

 そして配下達も増やせれば、更に強くなる。

 俺は、その日の内に父と母に旅に出ることを伝えた。

 そのためにはミコとサーラをもっと鍛える必要がある。

 もちろん俺も鍛錬をして更に能力の向上に努めるつもりだ。


 次の日ミコとサーラに俺の考えを伝えた。

 

 「いいんじゃないですかね」


 「私も異存はありません」


 とミコとサーラ。


 「ありがとう。それじゃあ早速旅の準備をしよう。向かう場所はダンジョンの街グランパレスへ行こうと思う。そのためには3人とももっと強くなってから挑もうとおもんだ。移動先でものダンジョンを見つけたら、どんどん攻略しながら進もうと思う」


 ダンジョンの街グランパレスの近くには難易度の高いダンジョンも多数存在しているし、その分冒険者の数も多いが危険も伴う場所として知られている。

 こうして俺たちは、旅の準備にはいる。


 亜空間の拠点作りやら、装備の新調、予備の用意。

 近くのダンジョンの周回などをこなしていく。

 そして、3カ月で俺たちの準備は整った。

 ここまでできる事はした、後はグランパレスへ向かうだけとなった。


 「準備は完全に整ったな、さあ行こうグランパレスへ」


 まずは近くの街までいどうする。

 領主様が直接収めている街だけあって活気に満ちている。

 まずは冒険者ギルドに立ち寄り、適当な依頼がないか確かめる。

 ちょうど、移動ルートに商隊の護衛の依頼があった。

 俺は、それを受注するために受け付けに向かう。


 「すいません、この依頼を受けたいのですが」


 「護衛の依頼ですね、ギルドカードをご提示ください」


 俺はギルドカードを取り出す。


 「Bランク冒険者のグレイ様一行ですね、えっとパーティー名が無いんですがここで着けていかれますか?」


 「いえ、パーティー名はまだ、考えていないのでいづれまた決まり次第、申請します」


 「分かりました。護衛の依頼ですが、次の街までの片道のみの護衛になります。明日の朝には出発になりますので送れないようにお願いします。」

 

 「わかりました、気を付けます」


 翌朝、門の前に行くとすでに商人たちが集待っていた。


 どうやら馬車は5台の商隊らしい。

 俺たちの他にも護衛を受けた、冒険者たちがいる。


 「おーい、各パーティーのリーダーは集まってくれ隊列を決めたい」


 と一人の冒険者が声を上げる。

 今回は1台に付きパーティが付く形での護衛だ。

 話し合いの結果、俺たちのパーティが先頭になった。

 俺がゴーレムを作り出して、壁役ができるとわかったからだ。

 今は5体の通常のゴーレムを作り出して、先頭を進んでいる。

 俺の力も増しているので、通常のゴーレムでもそこらのモンスターには引けを取らないだろう。

 その証拠にゴブリンの襲撃が前方からあったが、俺のゴーレム部隊だけで全滅させることができた。

 俺のゴーレム部隊だけではどうにもできない事が起きたのは、出発してから5日目もうすぐ街に着くというときだった。

 

 「前方からハーピーが来ます!数は約30体です」


 そう告げたのは、サーラ。


 「ゴーレム達は各商人の荷物を守れ!」


 俺はゴーレムに指示を出してさらに追加で護衛用に5体のゴーレムを生み出す。

 

 俺は、魔法でハーピーを攻撃する。

 

 「ファイアーボール」

 

 で攻撃を受けたハーピーは翼を焼かれてそのまま落ちていく。

 サーラも弓矢で攻撃をして着実に数を減らしていく。

 他の冒険者達も対応しているが、中々空中にいる敵に悪戦苦闘しているようだ。


 「でやー!」


 と、ミコがハーピーに攻撃を仕掛ける。

 ミコはその辺に落ちている石を拾っては剛速球で投げてはハーピー達を落としていた、流石に俺でもあれは真似できないなと思ってしまった。

 ハーピーたちの攻撃はうるさい鳴き声と、急降下して来てのかぎ爪での一撃だ。

 俺は、それを避けてカウンターに黒剣でハーピーを切り伏せていく。

 うるさい鳴き声のおかげでこちらの指示の声が通らず、中々に厄介な敵だと言えるだろう。

 現に他のパーティーはあまり連携が取れていない。

 俺は一気に決着をつけるために空中に居るハーピーに攻撃を仕掛ける。

 

 「ファイアーストーム」


 空中で旋回していたハーピーは次々と落ちていく。

 これで後は、落ちたハーピーを片付けて終わりだ。

 

 「こんなにハーピーが現れるなんて初めてだ、あんたらのおかげ荷物も無事だ。流石Bランク冒険者だな」


 と隊商のリーダーが言う。

 これは近くにダンジョンか巣が新しくできた可能性があるな。

 俺は密かにシャドウウルフに探索を命じた。


 他の冒険者達の損耗も軽微なようだし、少し休憩を挟み、ハーピーから剥ぎ取れるものは剥ぎ取り、このまま隊商は進んでいくことにした。

 その日の襲撃はもうなく、次の日には、街に漸く着いた。

 隊商のリーダーから依頼完了のサインを貰い、ギルドに報告して、依頼完了で依頼料を貰う。

 次の街に行くまでにハーピーの配下が欲しくなり、しばらく、この街に滞在して、シャドウウルフの連絡を待つ。

 すると、ハーピーの巣が見つかったようだ。

 さて、ハーピーの配下作りにいそしみますか。


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