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未来への希望その2

伏線回収回。

「はぁぁぁ!」


「クハハッ、最初よりはマシだが、

まだまだ昔のお前には及ばん!

つまり、ヒルデ、お前は私に勝てない!」


「そんなっ、のやっ、てみなく、ちゃ、

わから、ない、でしょう!」


「それそれ!我はまだいけるぞ!」


「クッ!」


打ち合いの末、ついにファルが力負けし、

地面に膝をつく。


「やれやれ、興ざめだ。

久しい復活で目覚めてみれば、我に挑む

強き勇士はおらず、せっかく出会えた

貴様も弱くなった。

こんな世界、もういらぬか。

早々と星の核を壊し、他の星で勇士を

探すとしよう。」


「ま、て!」


「なんだ、貴様は虫の息ではないか。

そんな虫の相手をする暇はない。」


「ファル!休んでて、私がなんとかする。」


「ごしゅ、じん?」


そう言って、私はファルの前に立つ。


「やめ、て。にげ、て。」


「ファルを見捨てるわけにはいかないから。

いつも助けてもらってるお礼だと思って

受け取っといて。」


「ほう。貴様はジークの生まれ変わりか?

そういえば、貴様に対する恨みを果たして

いなかったな。では、早々に細切れにし

て、この星に別れを告げるとしよう。」


そう言って、ニールが迫ってくる。


ガキィン!


「な、何だとぉ!?」


私の拳が、ニールの拳を跳ね返し、逆に

ニールの顔を殴りつける。

ふぅ、兄に習わされた護身術が使えたか。

鈍ってると思ったけど、意外と使えるもん

だね。なお、ある程度マスターしたら辞めた

から、そんなに強くない。せいぜい、

割る用に作られた瓦が五枚割れる程度だ。


「ぬぅ、侮っていたとはいえ、

手痛い一撃を食らってしまった。

貴様、どこにそんな力を隠していた?」


「強いて言うなら、ファルの力かな?」


そう言って、ファルがハッと気づく。


そう、ファルは気付かず使っていたし、

私もスキル欄をもう一度見なければ

気づかなかった。

そう、イベントの最初から使っていた、

あのスキル。それは救世主の力を得て、

人知れず強化されていた。


その名は「救世主の団結」。

そのスキルの効果は、













「自分に味方の対象とした人物のステータス

をプラスし、それを対象にも適用する」

という効果だ。


その効果で、私はファルのステータスと

私のステータスを足し算することで、

強化されていた。


その上、私のステータスはいまとんでもない

事になっている。


それがこちら。



フジカLV68

職業:竜姫 竜魔導召喚士 眠り姫

副職業:竜の鍛冶師 男装の麗人 遊び人

HP13500/13450(+50000)

MP8500/8500(+36500)

SP:0

STR111(+888)

VIT100 (+222)

DEX100 (+468)

AGI100 (+864)

INT100 (+234)

〈スキル〉

〔調薬〕〔テイム〕〔竜魔術〕

〔眠りへの誘い〕〔スロット〕〔舞踏〕

〔チャーム〕〔勇者武術〕〔竜姫護身術〕

〔竜姫の全力〕自分の竜のステータスの二倍

を自分に付与する。

「召喚士より強い召喚獣は

いねぇ!by運営」

〔竜姫の慧眼〕その目は様々な物事の先、

そして能力を見抜く。

「お姫様だもの、それ位持ってて当然!

by運営」

〔ドラゴニックバースト〕

擬似的な竜人になる。スキル〔飛行〕、

〔威圧〕が一時的に使用になる。

「相棒の能力を使うってロマンby運営」

〔秘法 能力催眠術〕

相手のステータス一つ、もしくはスキルを

一時的に眠らせ、使用不可にする。

「眠らせる能力は大体チートby運営」

〔竜魔奥義 鮮血一閃〕

魔力の刃を形成し、相手に凄まじい速度

で斬りかかる。

「こういう奥義みたいなの好き!by運営」

〔竜魔奥義 死ニ花〕

竜の魔力を火力に変え、相手に放ち

爆破する。

「制作班の中二力大爆発!by運営」

〔竜魔奥義 竜兎結合クローズビルド

味方の竜と融合する。

「合体&協力して敵と戦うのはロマン!

by運営」

と言った所だ。プラス部分はファルの

ステータスとかで増えた分。


「クハハッ!もう強き勇士は居らぬと

思ったが、よもや貴様がそうだとは、

皮肉だなジークの生まれ変わりよ!

さぁ!思う存分死合おうではないか!」


「待て!」


ファルが叫ぶ。


「なんだ、お前はもう動けぬと思ったが、

まだ動けたか?まぁ、いい。

二人とも潰すまで、、、!」


「ファル!私のこと好き!?」


「いきなりなんですか!?

大好きです!」


「悩まず即答かい!

まぁ、いいや!これ、受け取って!」


そう言って、ファルにそれを手渡す。


「これは、、、あの時の指輪?」


それは、ヒルデとジークの結婚指輪だった。


「それを薬指に付けて。」


「え?えぇぇぇぇ!はい!」


数秒驚いた後、ファルはすぐにつける。

そして、私も薬指に付ける。


「はぁ、本当はちゃんとした場所でやらない

とも思うけど。やるしかないか。」


「え?なにを、ッ!!!!!!????」


質問の返しは行動で返そう。

私は今、ファルにキスをしている。

頰ではない。唇だ。

だから、直前に一応質問をした。


見る人が見たら、とても絵になる構図では

ないのだろうか?


そして、キスを終えると、

私達の周りを光が覆う。


そして、光が収まると、私達からとてつも

ない力が溢れ出していた。


「な、なんだその力は!?」


私の一撃を食らった以外、終始傲慢な態度を

取っていたニールの顔から余裕が失われた。


「この力?強いて言うなら、」


「私とご主人の愛の力です!」


ふふん、決まった!


さっきの結婚指輪の能力は条件を満たせば、

とてつもなく強力だった。


〔竜人夫婦の結婚指輪〕

これは、いつかの王が妻と共に作った

最上級の素材が使われた指輪。

この指輪を使った契りの効果は、きっと

祝福に満ち溢れているだろう。

〈効果〉

プレイヤー、ないしNPCとの契りを結ぶ、

最上級の指輪。思いを確かめ合い、

指輪をはめ、誓いのキスをすれば、

ステータスアップ極大の効果を得られる。


「ぐぬぬ、いつまでも我が覇道を邪魔するか

ジーク、そしてヒルデェ!」


そう言って飛びかかってくる。

けれど、契りを結んだことで、祝福で

ファルの傷は癒えている。


さあ、反撃開始と行こうか!






次回、決着。(にしたい。)

なお、瓦割りに関しては、調べると

割る用途の瓦が存在し、5枚くらいなら

初心者でも割れるそう。

なお、ファルは凶暴化の記憶を見た時、

同時に凶暴化した時に見た物を全て見直ししているので、主人公の個人情報、住んでいる世界の常識、そして薬指に指輪の意味を知っている。

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