キャラメイク
よろしくお願いします。
高校の入学式や、高校の諸々の用事が
あって、1週間が過ぎた。
今日は日曜日で、サービス開始9時間
なのでちょっとだけ公式サイトで
ゲームのことについて調べてみよう。
ふむふむ、リアルなグラフィックで
シワ1本1本すら再現?
うわぁ、モンスターとかすごい怖そう。
近接職の人にはなりたくないなぁ。
というか、戦闘でも動きたくないなぁ。
ん?召喚士、、、これ良さそう。
あっ!羊!多分これ羊だ!
羊のベッド、、、考えるだけでも
眠くなってきた。
私は決めた。私は召喚士になって、
羊をベッドにして寝る!
そう考えているうちに
サービス開始1時間前になった。
キャラメイクは事前に出来るけど
時間かかるらしいし早めにやろう。
VR機器一式を身につけて、ログイン、と
呟くだけでゲームが始まり、
意識が落ちるらしい。
「ログイン」
防犯や生理現象については、
防犯は一式に付いたセンサーの反応が8メートル以内に人が近づくと警告がなり、5メートル以内だと強制的に目が覚め、ついでに親指付けた手袋に着いたボタンに力を込めると、通報できるらしい。
なんらかの理由で誤った通報してしまわないように、通報する意思がなければ通報はされないので安心だそうだ。
生理現象については、ゲーム内で実際に
尿意であれば漏れそうな感覚がするらしく、漏らしてしまいそうになる前に強制的にログアウトされるらしい。つまり、その類の心配は要らないようだ。
そんなことを考える内に、
キャラメイクの風景に
視界が切り替わる。
『ようこそstalla remake onlineへ。
キャラメイクをなさいますか?』
「うん。どんな設定があるの?」
『はい。分かりました。外見は、髪型や
ボディペイント、瞳の色や身長を少し
誤魔化したり、職業とステータスを設定
出来ます。それでは、最初に髪型や身
長、その他の設定をしてください。』
少し見ただけで大分変えることが出来る。
とりあえず、リアルと同じは駄目だと思うから、髪型を少し長くして、色は淡い紫に、瞳の色は緑にしよう。
身長は変えなくていいかな。
他にも髪飾りなどがあったので付ける。
私だって多少はオシャレはする。
睡眠の方が好きなだけで、、、。
『次に職業とステータス、名前を
設定してください』
NAME[ ]
職業:設定してください
副職:設定してください
SP:50
HP350/350
MP250/250
STR12
VIT15
DEX18
AGI16
INT18
〈スキル〉
〔薬学〕:ポーション類の回復量増加
ポーション類の作成
〔テイム〕:一定の条件を満たした上
で使うとテイムが可能
へえ、こんな感じなんだ。
事前に調べてランダムでHPとMPは200〜400ぐらいで、ステータスが10〜20で
ランダムに決まるらしいが、これはいいステータスになっているのではないか。
スキルは1〜3個ランダムに貰えるらしく
これは普通。〔テイム〕があることが
嬉しいくらいだ。
名前は、、、フジカでいいか。
藤の花でフジカ。苗字と名前から最初の
文字を使って、華を花にしただけ。
名前は単純でいいや。
職業は召喚士で決めている。
副職業は、鍛冶師にした。ベッドを作る夢から鍛冶師にしようと思った。生産職には、その他は錬金術師と調薬士、料理人しかなかった
ので、これしかないと思った。
50あるSPを振り分けたステータス
がこれ。
NAME[フジカ]
職業:召喚士
副職業:鍛冶師
SP:19
HP350/350
MP250/250
STR20(+8)
VIT25(+10)
DEX20(+2)
AGI25(+9)
INT20(+2)
〈スキル〉
〔調薬〕〔テイム〕
とりあえずはこんな感じ。
余ったSPは持ち越し出来るらしいし
多少余らせている。
『設定が終了しました。プロローグをご覧になりますか?』
へえ、そんなものがあるんだ。
「うん、観てみたいな」
『はい、了解しました。』
背景が変わり、プロローグが始まった。
内容は、魔法大戦争みたいなことをして一度滅んで放棄された星を開拓する、
という内容だった。
見終わった時にちょうど、
『サービス開始可能です。
ログインしますか?』
というアナウンスがあった。
『うん、そうするよ。』
さあ、冒険の旅の始まりだ。
世界設定
VRゲーム機器「ネクスト ドリーム」
作中のVR機器一式の正式な名前。
通称トム。なお、略称を名付けられた時、
頭文字を取って付けようとしたら、
ネドという変な名前になって
しまったので後ろから取ってトム
になった。わりとオーバーテクノロジー