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未来への希望その1

両雄、激突す。

その日私たちはレベル上げをしていた。

先日の「紅の竜姫シリーズ」装備で。

かなり奥まで来て、私とファル、どちらも

68レベルまで上がっていた。

上がったレベルについて言い訳を

させてほしい。

なぜかモンスターがファルに群がり、

それをファルが件の凶暴化で仕留め続け、

とんでもなく効率のよい狩りができたのだ。

にしても、何かを恐れている様子だったが、

何を恐れているのだろうか?

そうして狩りを終え、街に帰ってくると、







「ご主人!伏せて!」


ファルがいきなりそんなことを言い始める。

言われた通り伏せると、



背後に風が走る。

な、何があった?


「何奴!」


「カカッ、そんなこと知っておるだろうに、

貴様は。長き時が経ち、我の事など忘却の

彼方か?ハッ!そんなはずはないが、

初めて見る顔もいることだし、名乗ると

しよう!」



そう言って、黒い竜人は己の名を語る。



「我が名はニール!

暴虐の魔竜人、此度の復活、今この時の

為にあり!カカッ、お前はさぞ無残に何度

も狩られたようだなァ、我の力が、あの時

と同程度に溜まっているぞ!ここに至るま

で幾らかのニンゲンに出会い、戦ったが、

どれもこれも弱い!弱い!芥の方がまだ

マシだろう!なぁ、我が愛、ヒルデ!」



救世主の力を授けてくれた、あの二人の

怨敵の名と。


そして、見る。


あの二人を襲った全ての悲劇の元凶を。


そして、



「ふざ、けないでください。」


静かに怒りに震える、ファルの姿を。


「だれが、その名前をほざきますか、

なにが、我が愛ですか、

あなたは、あなたは、」


「何だというのだ?」


こいつ、今、何と言った?


「だから、何だというのだ?

我は、あのカスに其方との楽しみを邪魔

され、あまつさえ命を奪われた。

其方にも及ばぬ、しかも謀殺という

方法で。その苦しみを、彼奴にとって、

最悪の方法で返しただけだぞ。

我にとっては、其方が生きていて、

また死合えるだけで、満足だ。

それ以外は、些末なことがらよ。」


そして、ファルがブチ切れた。


「アァァァァァ!

貴様、もう許さない!黙れ、外道。

その薄汚い口を閉じろ!

あの二人が向こうで幸せに暮らす為にも、

貴様は今ここで死ね!」


ファルが拳を怨敵に突き出す。


そこから、二人の大乱闘が始まった。



そして冒頭に至る。

命の奪い合いを続けるファルとニール。

その果て、ファルがついに膝をつく。

落胆するニール。

けれど、竜姫とその竜人、二人の目に

絶望はなかった。

そして、ついにフジカは最高の切り札を

出し、サイキョーのパワーアップ

を果たす!

次回、「未来への希望その2」


前口上を。


祝え!

全ての愛を凌駕し、

時代を超え、過去と未来を知ろしめす

愛の王者。その名も

仮面ドラグーンフジカツヴァイwithファル

フォーム。

別たれた運命、その想いが再び繋がりし

瞬間である!


秘められし過去、その1ページが

開かれるキーとなる

始まりの物語、その終局が近づく。



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