迷惑な変態。
気分が悪くなるかもしれません。
「ハァハァ。待ぁてぇ!」
「ちょっと、離れてください!」
「くっ、まったく振り切れない!
一体どんな理屈ですか!?」
「まって!私も乗せて!」
「アバババババババババ」
背後から変態が追いかけてくる。
まったく、どうしてこんなことに
なってしまった、、?
原因は三十分ほど前に遡る。
、
、
、
、
、
、
待ち合わせの時間に何とか遅れずに
たどり着いた。
「ごめん、待った?」
「いやー、まったく待ってないよ。」
「いえ、そんなに待ってないですよ。」
「本当の様ですよ、ご主人。」
ファルが言うなら本当だろう。
「ん?その子は誰?」
ああ、進化の時二人はいなかったか。
「ああ、あのドラゴンくんが10LVになって
進化したドラゴニュートのファルだよ。」
「えっ!ドラゴンくんはメスだったの!?」
「うん、私も驚いた。というか、
強すぎてやばい。」
「あの、今日はなにをしますか?」
おっと、オーマのことを忘れていた。
若干涙目になっている。可愛い。
「ごめん、そうだね。確かに何をしようか?
遭難者は昨日探したし、どうしよう?」
「それなんですが、?」
「?、どうしたの?」
「いや、なんか寒気が、ッ!」
オーマが何故か回避行動を
取ったと思ったら、その場所に、何かが
覆い被さった。
「へへ、可愛い子がたぁくさん!
全員捕まえてやるぅ!」
「ッ!逃げよ!皆、走って!」
ああいう人種には関わったら負けだ!
「ご主人!背中に!」
「わかった!オーマも!」
「ちょ、ええ!」
「待って!私も!」
オーマの手を引いて、ファルの背中に
乗った。
「早く走って!全速力で!」
「了解です!」
「え、ちょ、待って!」
「行きます!ご主人!」
「待あてぇ!」
ヒィ!早く逃げなきゃ!
、
、
、
そんなこんなで現在。
何度かフェイントを入れてたりして、
逃げ切りを測ったが、また見つかって
追いかけっこが続いている。
「本当にしつこい!何なんですか
あなたは!」
「わぁたぁしい?私はテットウ!
鍛冶師よ!」
「あっ、あなたがですか!?」
「知ってるの?オーマ!」
「とりあえず止まって下さい!」
最初尻尾の先に捕まっていたオーマが、中腹くらいまで捕まっていた。
言われた通りに止まる。
「ハァ、ハァ、捕まえた!」
躱してテット、変態が壁に激突する。
変態は気絶してしまった。
「どういうこと?オーマ。」
「えーと、実はβテストで有名な鍛冶師に
連絡を取ることができて、装備を作って
貰おうとしまして、その名前がテットウ
だそうで。まさか、こんな人だとは、。」
なんだって!こんな変態が?
「う、ううん、」
変態が目覚めそうだ。
話を聞いてみよう。乗り気はしないけど!
ごめんなさいかもしれません、
テットウ。あなたは最初は迷惑行為
をして通報されるだけの筈だったのに、
こんな変態にしてしまってごめん。
でもプレイできるだけでも喜んで!
なお、召喚獣のステータスは、
EからA、それをAA、AAAと、
強くなるほどアルファベットの数が
増えていく。つまり、まだ、ファルは
まだ弱い方。(なお、序盤なので相当な
強さを誇っている。)だが、ファルは
ドラゴンの為、まだまだ成長の余地が
あり、まだまだステータスが上がる。
なお、召喚獣の種類ごとに最大レベルが
あり、ドラゴンは設定できる最大値に
レベルが設定されており、レベル300程度
まで成長する。