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ゲーム外の日常。その2

連続投稿その4。

今日は月曜で学校だ。

沈んだ気分で学校へ行く。

なぜって?そりゃ眠れないからですよ。

昨日のゲーム内での出来事は、

寝るための準備だ。

だからこそ頑張ってやった。

だが、学校は面白くもなく、眠れない。

だから、学校へ行く時はいつも憂鬱だ。

それにもう一つ、憂鬱な事がある。


ガシャガシャガシャ


ほら。今時珍しい下駄箱の中からラブレター

が大量に出てきた。ざっと封筒を見て、

ため息をつく。

やはり、大部分は女子からか。

なぜか私は女子からモテる。

髪は整えるのが面倒だからショートカット

であり、目をつけられるのが面倒だから

猫を被っているとはいえモテる。

ボーイッシュ美少女、窓際の令嬢、

第三性別永華。言われ方は様々だが、

とにかく私は同性にも異性にももモテる。

それ故に、放課後の予定が埋まり、余り

眠れないからだ。

昼休みになった。


「おーっす。よーう永華。元気してっか?」


幼馴染の藤田福音が話しかけてきた。

私の本性を知っている数少ない人物だ。


「いえ全然。」


「そっかー。眠れないもんなー、永華

には地獄かー。」


ああ、普通に接してくれる同性は最高だ。


「ええ、それに高校に入ってから告白が

更に増えて、なおかつしつこい人が出て

断り文句を考えていてそんなに

眠れないんですよ。」


「律儀だねー。きっぱり振って仕舞えばいい

じゃん。その方が後から響かないよ。」


「駄目なんですよ。しつこい人は。

いくら断っても告白してきますし、

しつこいと粘着してきますし。

一番酷かったのが、家の中に不法侵入して

きた奴ですね。まあすぐに兄が取っ捕まえ

て警察行きでしたが。」


「何の話でしょうか?」


そこに、美少女のような美少年の金田奥間

が話しかけてきた。

彼も私の裏を知っている。


「いやー大した話じゃないよ。

永華が告られ過ぎて困ってるって話だよ」


「そうですか。そ、そういえば、永華さんは

『stalla remake online』って知って

いますか?」


ん?


「あー今話題のVRゲームだね。私も

友達から勧められてやり始めたんだけど、

最初は地獄だったねー。」


驚いた。福音もやっていたのか。


「は、はい。じ、実はべ、βテスト経験者で

僕も始めまして、もしよければ一緒に

始めませんか?」


奥間まで。

そこまで人気だとは、驚いた。


「いや、いいよ。実は私も兄から勧められて

始めたから、大丈夫。」


「そ、そうですか。じゃあ、今度の土曜日に

三人で集まって、一緒に冒険しませんか?

き、きっと僕、役に立つと思うのですが。

だ、だめですか。」


クッ!上目遣い×涙目のコンボは卑怯だ!


「う、うんわかった。永華もそれでいい?」


「、、、、うん。」


何か言いたげな表情をしながら、

永華は頷いた。


思わぬ予定が出来たが、まあ、いいだろう。

今度の休みが楽しみだ。













福音「ああ、もうこいつと付き合えば

万事解決なのに、もどかしい。」


奥間「やった!うまく誘えたぞ!」


永華「グッ、可愛すぎて動悸が、、」

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