プロローグ
ある田舎に騎士になるために無理やり訓練させられた少年がいた。少年は面倒くさがりで、訓練はさぼるは勝手に遠くまで冒険するわで、訓練をすることはあまりなかった。
しかしある日、父から緊急召集を受けていた。少年は珍しくその召集に従っていた。父は騎士団の老兵で昔は『守護神』と呼ばれるまであった。そんな父からの緊急召集というのが引っ掛かったみたいだ。父は少年に向かってみんなが皆が驚くようなことを言った。
「お前、騎士団を作れ。これ絶対な。」
少年は当然な反応をした。
「やだよ、だって無理に決まっている。そんな大役を任せるなんて正気か?」
「正気さ、それに訓練をさぼるというこは腕に自信があるということだろ。どっちみち決まったことだ。覚悟を決めろ。男だろ。」
すると少年の兄が言った。
「何故僕では駄目なのですか。俺はこいつの兄だ。俺がやるべきだろ。」
「そういうことを言うから任せられないんだよ。」
「もういい、先に戻っている。」
父は改めて言った。
「エイド、後は任せたぞ、俺は騎士団を解散させる。」
「納得はできないがやるしかないんだろ。」
「わかってるではないか。頼んだぞ。」
その言葉を最後に少年、エイドは王国へと向かった。